Grand Prix of Japan | ![]() |
決勝2日目 | 2014/04/27 |
ボウが2位で表彰台登壇、藤波は4位
好天に恵まれて、暑いくらいのツインリンクもてぎで行われたFIMトライアル世界選手権第2戦の決勝2日目。前日のような雷にも襲われず、絶好のトライアル観戦日和となりました。
試合は土曜日と同様、アダム・ラガ(ガスガス)が優勝し、トニー・ボウ(Repsol Honda Team)が2位で表彰台を獲得。チームメートの藤波貴久は4位となり、惜しくも表彰台を逃しました。
ボウと藤波は、身体的に大きな不安を抱えてのスタートとなりました。ボウは背中の筋肉とろっ骨の痛み、藤波は昨日悪化させたヒザの具合によるものです。12セクションを3ラップ走り、競技時間は5時間という長丁場です。万全の体調でも厳しい戦いが、いっそう厳しいものとなってしまいました。
それでも、ボウは痛みを押して、彼本来のすばらしい走りを披露していきます。土曜日に優勝したラガは、ボウを追う立場となり、精神的にもきついレースとなったはずでした。しかし、2ラップ目以降、ボウにミスが出始めます。ボウがさまざまなセクションで5点の失敗を連発してしまうシーンは、今回でしか見られないシーンでもありました。
3ラップ目、ボウは最後のがんばりをみせて追い上げます。このラップだけで言えば、ラガの7点に迫る8点のスコアをマークしたのですが、勝利を得るには2ラップ目の減点が多すぎました。結果、ラガに7点差で、優勝と2位は土曜日と同じ結果となりました。ボウには苦しい試合となりましたが、この苦しい状況で獲得した2位は、優勝に匹敵する重みがありました。
一方、藤波は、アルベルト・カベスタニー(シェルコ)、ジェロニ・ファハルド(ベータ)と僅差で3番手争いを展開しました。1ラップ目はファハルドがわずかに好調で、藤波が4番手、カベスタニーが5番手と続いていました。
しかし、2ラップ目、ファハルドがミスをして後退し、カベスタニーが好スコアをマーク。3番手はカベスタニーとなり、藤波は4番手を守ります。この流れでは、最後まであきらめなかったライダーがより上位を獲得できることになりそうでした。3ラップ目、最後に好スコアをマークしたのは、カベスタニーでした。藤波はファハルドに3点差で上位につけることができましたが、カベスタニーには10点差。残念ながら、表彰台を逃して4位となりました。
リザルト
決勝2日目
順位 | No. | ライダー | マシン | ラップ1 | ラップ2 | ラップ3 | 総減点 | クリーン数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | A.ラガ | ガスガス | 17 | 16 | 7 | 40 | 23 |
2 | 1 | トニー・ボウ | モンテッサ(Honda) | 13 | 26 | 8 | 47 | 22 |
3 | 4 | A.カベスタニー | シェルコ | 24 | 16 | 13 | 53 | 22 |
4 | 5 | 藤波貴久 | モンテッサ(Honda) | 22 | 20 | 21 | 63 | 18 |
5 | 3 | J.ファハルド | ベータ | 20 | 26 | 20 | 66 | 19 |
6 | 19 | 小川友幸 | Honda | 26 | 29 | 26 | 81 | 12 |
総合順位
決勝2日目
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | トニー・ボウ | モンテッサ(Honda) | 71 |
2 | A.ラガ | ガスガス | 70 |
3 | 藤波貴久 | モンテッサ(Honda) | 58 |
4 | J.ファハルド | ベータ | 52 |
5 | A.カベスタニー | シェルコ | 51 |
6 | J.ダビル | ベータ | 38 |
コメント
「今日は楽しいレースではありませんでした。それでも、トップを狙える位置にはいたと思いますが、中盤でミスが出てしまって、ラガ選手に勝利をつかまれてしまいました。それでも、今日のこの最悪と言ってもいいコンディションで2位を獲得できましたし、ランキングでは1点差とはいえトップですので、いいレースができたと思います」