RS125R キャブレターセッティングの方向性
RS125R / セッティング情報
各年式別特性
年度 | 特徴 | セッティングの方向性 |
1997年型 | 無鉛ガソリン/PJキャブ | 無鉛ガソリン初年度。夏のカブリ、冬のデトネーション対策とし点火時期を調整し対応する。(特にデトネーションに対し点火遅角が効果的) |
1998年型〜1999年型 | Pwjキャブレター装着 | Pwj付キャブ初年度。 この年登場したPwjはデトネーション発生を抑えるのに効果的に利用。(デトネーションを抑える為のPwjは小さめの#40もしくは#42を使用) |
2000年型 | Pwjキャブレター仕様変更 | 250同様Pwjをキャブのセッティングの一部として使う。大きめのPwj#48を出力ピーク後にカットし高回転の伸びきりを狙った。(セッティングの為のPwj) |
2001年型〜2004年型 | Pwjキャブレター仕様変更 | 250同様Pwjをキャブのセッティングの一部として使う。大きめのPwj#48を出力ピーク後にカットし高回転の伸びきりを狙った。(セッティングの為のPwj) |
2001年・2002年キャブセッティング
エンジン特性とセッティング
2001年モデルではエンジンベースの変更に伴い、2000年と比較して大きく出力特性が変更になりました。特にコーナーでのスロットルONからピークパワーまでの大幅なトルクアップによる加速性能向上は2001年エンジンの大きな特徴です。
又、優れた空力バランスを味方にした高いトップスピードも2001年RSの有利な点です。
基本キャブセッティングデータ
2000年モデル
10℃以下 | 15〜25℃ | 30℃以上 | |
メインジェット | #190〜#195 | #185〜#175 | #170 |
スロージェット | #45 | #45 | #42 |
ジェットニードル | 1267-34 | 1268-34 | 1269-33 |
クリップ段数 | 4 | 4 | 3 |
パワージェット | #48 | #45 | #45 |
スロットルバルブ | #6.0 | #6.0 | #6.0 |
エアスクリュー | 1¾ | 1¾ | 1¾ |
メインジェットホルダー | φ3.7 | φ3.7 | φ3.7 |
※上記のデータはあくまでも参考値です。セッティングは気象状況により異なりますので、マシンの状態を確認しながらセッティングを行ってください。
2001年モデル
10℃以下 | 15〜25℃ | 30℃以上 | |
メインジェット | #190〜#195 | #185〜#175 | #170 |
スロージェット | #45 | #45 | #42 |
ジェットニードル | 1267-34 | 1268-34 | 1269-33 |
クリップ段数 | 4 | 4 | 3 |
パワージェット | #48 | #48 | #48 |
スロットルバルブ | #6.0 | #6.0 | #6.0 |
エアスクリュー | 1¾ | 1¾ | 1¾ |
メインジェットホルダー | φ3.9 | φ3.9 | φ3.9 |
※上記のデータはあくまでも参考値です。セッティングは気象状況により異なりますのでマシンの状態を確認しながらセッティングを行ってください。
マップモード | コード色 | パワージェットカット 回転数(rpm) | 備考 |
1 | - | 12,200rpm | 標準装着 |
2 | 青 | 12,400rpm | OPパーツ |
3 | 黄 | 12,600rpm | OPパーツ |
RS125Rについては2001年モデルよりパワージェットのカット回転数が変更できる様になりましたが、基本的にどの様なコースでもカプラーモードを変えることなく標準(モード1)で走れるように仕上げて有ります。但し、マシンにモディファイを加えたり、ライダーの乗り方によっては、高速コースにおける5、6速キープの高回転時にデトネーションが多発する可能性が有り、この様な時にはパワージェットのカット回転を遅らせデトネーションを減らす事が出来ます。高速コースではモード3・中速コースではモード2を使って対処してください。
シフトアップ回転
RS125R(1998年〜2004年)加速時のシフト回転数は12800rpm以上として下さい。ここまで回らないエンジンはキャブセッティングが大きくずれているか、何らかのトラブルが考えられます。又、各ギヤを有効に使うため、6速まで使用するサーキットでは、最高速度をマークする所で6速13000rpm以上になるようなセッティングがベストです。
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