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セッティング

RS125R サスペンションの方向性

RS125R / セッティング情報

年度 特徴 セッティングの方向性
1997年型〜2000年型 減衰で姿勢を コントロールする 減衰はやや強め、フロントに対してリヤは柔らかな方向。ハードなブレーキをかける人は初期沈み込みの勢いでボトムする傾向があるので油面などで対応する。
2001年型 全日本での実戦仕様をベースとした サスペンションの動きは全体にしっとりとした感じとなっている。夏場減衰が不足気味な時はオイル粘度の固い物を使って対応する。フロントが低い姿勢からの立ち上がり旋回を積極的に活かす。
2002年型〜2003年型 積層タイプのバルブ使用 積層タイプのフロントサスバルブを使用したことで、動き始めからよりしっとりとした減衰の効き。リヤの車高が高めなので、ブレーキング主体のサーキットではややリヤ車高を下げる方向。
2004年型 フロントサスストローク 3mmアップ ブレーキングなどフロントサスが全屈に近い領域でギャップ吸収性が上がっている。車体姿勢については変化なし。

2000年モデルのサスセッティング

基本サスセッティング例(2000RS125R)

  フロント リヤ
  突き出し イニシャル TEN COMP 車高 イニシャル TEN COMP
出荷時 13mm 18mm 6戻し 6戻し 25mm 149mm 6戻し 8戻し
DRYセット 13mm 18mm 6戻し 6戻し 26.5mm 149mm 6戻し 8戻し
WETセット 13mm 17mm 5戻し 7戻し 25mm 149mm 7戻し 10戻し

上記セッティングでリヤストロークがダンパーケースインジケーターの下2〜3本目にあれば、問題ありませんが、ストロークし過ぎなどの問題があるときは、スプリングレートやイニシャル調整を行って下さい。
又、もてぎなど低速のヘアピンが多いところではフロントのTENを掛け気味にするとブレーキリリース後の旋回が良くなり、走りやすくなることもあります。

2001年・2002年のサスセッティング

2001年・2002年は全日本等、実戦でのデーターから得た情報を元に大幅な仕様変更を行い、前後サスペンションは2000年と比較して作動フィール・接地感・旋回性のアップを実現しました。
又、足廻りの動きをよりダイレクトにライダーに伝えるために、フレームピボット部・スイングアームエンド部の剛性アップを実施しています。これにより路面ギャップの優れた吸収性や安心感のある接地感が得られました。
セッティングとしてやみくもに硬くするのではなく、サスペンションの前後ストロークを有効に使い、荷重配分を積極的にコントロール出来るサスペンションに仕上げて下さい。又、コーナー立ち上がり時におけるフロントの低い姿勢からくる優れた2次旋回を意識し、ストレートスピードを高める様なセッティングをしてください。

  フロント リヤ
  突き出し イニシャル TEN COMP 車高 イニシャル TEN COMP
出荷時 13mm 19mm 6戻し 7戻し 27.5mm 154mm 8戻し 6戻し
DRYセット 13mm 19mm 6戻し 7戻し 27.5mm 154mm 8戻し 6戻し
WETセット 13mm 19mm 12戻し 全戻し 27.5mm 154mm 全戻し 全戻し

2002年モデルのフロント突き出しは13mm→15mmに変更になっています。

2002年モデルのフロント突き出しは13mm→15mmに変更になっています。 セッティング一覧へ戻る