取り回し改善のためのワイヤーハーネス改修アドバイス
2006 CBR1000RR / メンテナンス情報
レーシングキット装着車及びレースベース車の電装系不具合の理由のひとつに、ワイヤーハーネスのグランドアース端子折損があります。これはHRCが推奨する「ラジエターステー取り付け部に共締め」ではなく、別の振動の多い部分にアースしているために起こることがほとんどです。ただし、ワイヤーハーネスの長さは必要最低限しかないため、推奨位置にアースするためには最適な方法で取り回しをする必要があります。

そこで、以下の手順でワイヤーハーネスのジャンクション部分を改修することで、フレームと干渉する部分が少なくなり、取り回しがこれまでよりも楽になります。
CBR1000RR-KIT ワイヤーハーネス改修手順
- ハーネスのジャンクション部分に巻いてあるテープを注意してはがす。
- この時、テープをはがすと現れる黒いボックスとメインハーネスをつないでいる部分に巻かれているテープははがさないこと。
- フロント側のメインハーネスに固定されていた黒いボックスの向きを180度変え、リア側のメインハーネスにテープを使って固定する。