2010 MFJ国内競技規則<ST600技術仕様>
2010年のMFJ国内競技規則のロードレースレギュレーション改訂に伴い、変更箇所をご案内をいたします。下記をお読みください。
尚、規則詳細については「2010 MFJ国内競技規則」をお読みください。
ST600技術仕様
用語の定義:
改造=オリジナルパーツ(車両公認時に装着されたもの)に対し切削、追加、研磨を行う行為
変更=オリジナルパーツ(車両公認時に装着されたもの)を、他のパーツに置き換える行為
材質=「鉄、アルミニウム、マグネシウム、カーボンなど」の分類を指し、製造方法まで規制するものではない。
素材=材質と製造方法を含む。材質については、必要に応じて製造方法も併記して規制の運用を行う。
4 音量
4-1-4
ギヤはニュートラルにしてエンジンを回転させ、所定の回転数域に達するまでエンジンの回転を増していかなくてはならない。測定は所定の回転数に達した時に行うものとする。
4-1-5
回転数は、エンジンのストロークに相応するピストンの平均速度に基づく次の式にて求められる。
4-1-9
サイレンサーが1本を超えるエンジンの音量計測は、各エキゾーストパイプの先端で測定される。
4-1-11
周辺の音量は、モーターサイクルから半径5m以内において90dB/Aまでとする。
4-1-14
メーターの読み方は常に小数点以下を切り捨てとする。(105.9dB/A=105dB/A)。
6 ナンバープレート及びカラー
6-1
モーターサイクルのフロントとシートカウルの両サイドまたは、シートカウル上部で数字の上部をライダーに向けるようにゼッケンナンバーが装着され、観客とオフィシャルが明白に認識できるようにしなければならない。さらに、モーターサイクルのいかなる部分によっても、またはライダーが自分のシートに座った時に身体によっても隠れてはいけない。シートカウル上部のゼッケンサイズはフロントナンバーと同じサイズでなければならない。
6-4
すべてのナンバープレートの数字の周囲には最低25mmの余白が残され、ここにはいかなる広告も表示されてはならない。
7-2 安全確保のため、改造・変更が義務付けられる事項
7-2-1
スロットル・グリップは、手で握っていない時、自動的に閉じるものでなくてはならない。
7-2-9-2
リヤスプロケットガードは、スプロケットとドライブチェーンの噛合部をカバーすることとし、その材質は、アルミニウム、頑強なプラスチックまたは樹脂とする。
取り付け方法は、スイングアームにボルト・オンまたは溶接し、安易に脱落したりしないように確実に固定しなければならない。
7-2-9-6
フロントスプロケットガード
車両公認時のスプロケットガードが装着されていなければならない。
逆シフトにしようとする際、フロントスプロケットガードに干渉する場合は最小限のカットは認められる。
ただし、本来の機能が果たせなくなるようなカットは認められない。
7-3 レースのために変更、改造、チューニングが許可される部分
7-3-5-1-5
エキゾーストパイプの後端は、リヤタイヤの位置にかかわらず、リアタイヤ後端の垂直線より後ろにあってはならない。
7-3-6-7
ブレーキパッドスプリングの取り外しおよび加工は認められない。
ブレーキパッド脱落防止のためにβピン付きのパッドピンを使っている場合はβピンにワイヤーロックをしなければならない。βピンの交換は許可される
7-3-6-8
ブレーキキャリパー脱落防止のためのワイヤーロックを目的としてキャリパーボルトへの穴あけが認められる。
7-3-7-3
ホイール
フレームの打刻型式と同一モデル内にあっては、ホイールの相互の互換が認められる。取り付けのためのカラー加工・追加は認められる。
<互換表>
同色で示された同一メーカー同型式モデルであれば、ホイールの互換性が認められる。
2010 | 2009 | 2008 | 2007 | 2006 | 2005 | 04/03 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
本田技研工業 | → | CBR600RR (PC40) | → | CBR600RR (PC40) | → | CBR600RR (PC37) | CBR600RR (PC37) |
7-3-8-2
フットレストの先端は、中空でない一体構造の最低半径8mmの球状でなければならない。
7-3-8-3
フットレストは折りたたみ式でもよいが、この場合は自動的に元の位置に戻る仕組みになっていなくてはならない。
7-3-8-4
折りたたみ式でないフットレストの先端には、アルミニウム、プラスチック、テフロンあるいはそれと同等の材質でできた先端(プラグ)が固定されていなくてはならない(最低半径8mm以上)。
7-3-9-1-5
ハンドルバー・クランプは、ハンドルバーが折れやすい部分ができないように、丸みをつけて製作しなくてはならない。
7-3-9-1-6
軽合金ハンドルバーの溶接による補修は禁止される。
7-3-9-5
すべてのハンドルバー・レバー(クラッチ、ブレーキなど)は、原則として先端がボール状(このボールの直径は最低19mmとする)となっていなくてはならない。
このボールの上下の面は平らでもよいが、どのような場合においても先端は丸められなくてはならない (平らな部分の厚みは最低14mmとする)。この先端部分はレバーと完全に一体となっていなくてはならない。
7-3-10-6-1
エンジンの破損または故障時に、そのエンジンに使用されるエンジンオイル、およびエンジンクーラント総量の最低半分(最低5リットル)を保持できる構造になっていなくてはならない。フェアリング下部の内側には、オイルを吸収する難燃性の素材が貼られても良い。この規則を満足させるための最低限の外観変更が許可される。
7-3-10-6-6
最低限の外観変更が認められる。
7-3-13
転倒時に地面と接触する恐れのあるオイルを保持する全てのエンジンケース、カバーは複合材(カーボンまたはケブラー製)の2次カバーによって保護されなければならない。
この全ての2次カバーは、厚さは2mm以上とし、強固な接着剤またはボルトにて適切かつ確実に固定されていなければならない。
また、2次カバーの接着性向上のための、必要最低限のエンジンカバーの塗装の剥離は認められる。
7-3-14-5
冷却のためのフェアリングへのドリルによる穴あけは認められる(直径10mm以下に限る)。
- 2010年度 MFJ国内競技規則変更点
- ロードレース競技規則
- 全日本ロードレース選手権大会特別規則
- GPフォーミュラ技術仕様
- JSB1000技術仕様
- ST600技術仕様
- GP-MONO技術仕様
- ST250F技術仕様
- 耐久レース技術仕様
- モトクロス競技規則
- 全日本モトクロス選手権大会特別規則
- モトクロス基本仕様
- 国内モトクロスの仕様
- トライアル競技規則
- 全日本トライアル選手権大会特別規則
- トライアル基本仕様