2010 MFJ国内競技規則<JSB1000技術仕様>
2010年のMFJ国内競技規則のロードレースレギュレーション改訂に伴い、変更箇所をご案内をいたします。下記をお読みください。
尚、規則詳細については「2010 MFJ国内競技規則」をお読みください。
<付則8>
JSB1000技術仕様
本規則に明記されていない、または許可されていないものについては一切改造、変更は許可されない。
ただし、公認された車両が本規則の仕様に合致しない場合は、公認車両の仕様が優先される。
用語の定義:
改造=オリジナルパーツ(車両公認時に装着されたもの)に対し切削、追加、研磨を行う行為
変更=オリジナルパーツ(車両公認時に装着されたもの)を、他のパーツに置き換える行為
材質=「鉄、アルミニウム、マグネシウム、カーボンなど」の分類を指し、製造方法まで規制するものではない。
素材= 材質と製造方法を含む。
材質については、必要に応じて製造方法も併記して規制の運用を行う。
4 音量
4-1-4
ギヤはニュートラルにしてエンジンを回転させ、所定の回転数域に達するまでエンジンの回転を増していかなくてはならない。測定は所定の回転数に達した時に行うものとする。
4-1-5
回転数は、エンジンのストロークに相応するピストンの平均速度に基づく次の式にて求められる。
4-1-7
音量規制値
ピストンスピード11m/secで計測し、105dB/Aまでとする。レース終了後は3dB/Aの許容誤差が認められる。音量測定は下記固定回転数を使用することもできる。
4-1-9
サイレンサーが1本を超えるエンジンの音量計測は、各エキゾーストパイプの先端で測定される。
4-1-11
周辺の音量は、モーターサイクルから半径5m以内において90dB/Aまでとする。
4-1-14
メーターの読み方は常に小数点以下を切り捨てとする。 (105.9dB/A=105dB/A)
6 ナンバープレート及びカラー
6-4
すべてのナンバープレートの数字の周囲には最低25mmの余白が残され、ここにはいかなる広告も表示されてはならない。
7-8 ホイール
7-8-1
ホイール及びその構成パーツは公認されたモーターサイクルに装備されているものから変更または交換できる。カーボン製のホイールの使用は公認車両に装備されている場合を除いて許可されない。
7-9 ブレーキ
7-9-7-2
アルミニウム、ベリリウム等の特殊合金材の使用は認められない。
7-9-7-3
ブレーキパッド脱落防止のためにβピン付きのパッドピンを使っている場合はβピンにワイヤーロックをしなければならない。
7-9-7-4
ブレーキキャリパー脱落防止のためのワイヤーロックを目的としてキャリパーボルトへの穴あけが認められる。
7-11 フットレスト/フットコントロール
7-11-2
フットレストの先端は、中空でない一体構造の最低半径8mmの球状でなければならない。
7-11-3
フットレストは折りたたみ式でもよいが、この場合は自動的に元の位置に戻る仕組みになっていなくてはならない。
7-11-4
折りたたみ式でないフットレストの先端には、アルミニウム、プラスティック、テフロンあるいはそれと同等の材質でできた先端(プラグ)が固定されなくてはならない(最低半径8mm以上)。
7-12 ボディーワーク(フェアリング、ウインドスクリーン、フェンダー、エアダクト)
7-12-1
フェアリングは変更することができる。但し、外観はマニファクチャラーが本来製作した車両公認時の状態と同じでなければならない。
7-12-4
フェアリング下部はエンジン破損時にエンジン内のオイルとエンジンクーラント容量の最低半分(最低5リットル)を保持できる構造とする。フェアリング下部の内側には、オイルを吸収する難燃性の素材が貼られていても良い。この規制を満足させるための最低限の外観変更が許可される。
7-12-9
冷却のためにフェアリングにドリルで孔を開けたり、カットすることができる。直径10mm以上の大きさの孔は、メタルガーゼ、または目の細かいメッシュで覆われなくてはならない。メッシュは周囲の材質に合うようペイントされなくてはならない。
7-12-14
ウインドスクリーンエッジ、また、その他すべてのフェアリングの露出した部分のエッジは丸められていなければならない。
7-13 燃料タンク
7-13-1
公認車両時の燃料タンクを改造または交換することができる。側面からの外観形状は、公認車両時と同じでなければならない。ただし燃料タンクの材質は、カーボンファイバー、アラミドファイバー、またはファイバーグラスの使用は許可されない。
7-22 エキゾーストパイプとシステム
7-22-5
エキゾーストパイプの後端は、リヤタイヤの位置にかかわらず、リアタイヤ後端の垂直線より後ろにあってはならない。
7-24 下記部品は全てにおいて、または一部のみ改造、変更が認められる
7-24-2-4
フロントスプロケットカバーを取り付けるため、カバーと取り付けボスの最小限の改造は認められる。ただし、本来の機能が果たせなくなるようなカットは認められない。
7-24-8-1
カムシャフト
カムシャフトは公認車両のものから変更または交換が認められる。ただし、材質およびカムシャフト駆動方式は公認車両時の状態を維持していなければならない。
7-24-9-8
ハンドルバー・クランプは、ハンドルバーが折れやすい部分ができないように、丸みをつけて製作しなければならない。
7-24-9-9
軽合金ハンドルバーの溶接による補修は禁止される。
7-24-9-10
すべてのハンドルバー・レバー(クラッチ、ブレーキなど)は、原則として先端がボール状(このボールの直径は最低19mmとする)となっていなくてはならない。
このボールの上下の面は平らでもよいが、どのような場合においても先端は丸められなくてはならない (平らな部分の厚みは最低14mmとする)。この先端部分は、レバーと完全に一体となっていなくてはならない。
7-27 下記のアイテムは取り外さなければならない
7-27-1
ヘッド・リアライト/ウインカー/リフレクター(本来それがあった部分は適切な材質で覆わなければならない)
7-28 下記のアイテムは変更されなくてはならない
7-28-1
スロットル・グリップは、手で握っていない時、自動的に閉じるものでなくてはならない。
7-28-5
転倒時に地面と接触する恐れのあるオイルを保持する全てのエンジンケースは複合材(カーボンまたはケブラー製)の2次カバーによって保護されなければならない。
この全ての2次カバーは、厚さは2mm以上とし、強固な接着剤またはボルトにて適切かつ確実に固定されていなければならない。
また、2次カバーの接着性向上のための、必要最低限のエンジンカバーの塗装の剥離は認められる。
9 部品の買い取り制度
9-1
大会にてクラス別上位6位に入賞した車両の下記部品は、購入希望者がいた場合、下記価格にて販売しなければならない。
シリンダーヘッドアッセンブリー | 50万円 |
内訳:シリンダーヘッド、カムホルダー、バルブ (in & ex)、バルブスプリング、コッタ、リテーナー、シム、ステムシール含む | |
カムシャフト (in & ex)、カムスプロケット | 10万円 |
- 2010年度 MFJ国内競技規則変更点
- ロードレース競技規則
- 全日本ロードレース選手権大会特別規則
- GPフォーミュラ技術仕様
- JSB1000技術仕様
- ST600技術仕様
- GP-MONO技術仕様
- ST250F技術仕様
- 耐久レース技術仕様
- モトクロス競技規則
- 全日本モトクロス選手権大会特別規則
- モトクロス基本仕様
- 国内モトクロスの仕様
- トライアル競技規則
- 全日本トライアル選手権大会特別規則
- トライアル基本仕様