2013年10月27日(日)
決勝
会場:ツインリンクもてぎ
天候:晴れ
気温:20℃
コースコンディション:ドライ
3連戦最後の戦いとなった第17戦日本GPは、タイトル王手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)と総合2位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、総合3位のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)の3人の優勝争いとなり、ロレンソが優勝、マルケス2位、ペドロサが3位でフィニッシュしました。Repsol Honda Teamは、日本GP3連覇を逃したものの、タイトル王手のマルケスがチャンピオン獲得に大きく前進。Repsol Honda Teamの両選手がそろって表彰台に立ち、3年連続でチームタイトルを獲得しました。
今大会は、25日(金)のフリー走行が台風の影響でキャンセルとなり、26日(土)の予選も、午後だけの走行となりました。台風一過となった27日(日)は青空が広がり、ドライコンディションで決勝レースが行われ、タイヤの選択が勝敗に大きく影響しました。
タイトル王手のマルケスは、ウエットコンディションで1回、ドライコンディションで1回という少ない走行経験にもかかわらず、MotoGPマシンで初めて走るツインリンクもてぎを果敢に攻めました。しかし、朝のフリー走行で転倒を喫したことが影響し、やや慎重になったマルケスは、着実に走って2位でフィニッシュしました。今大会、タイトル獲得は果たせませんでしたが、総合2位のロレンソとの差を13点とし、最終戦バレンシアGPでタイトル決定戦に挑むことになりました。
今大会は、不安定な天候の影響で、ライバルに対して経験値の少ないマルケスは、苦戦を強いられました。タイヤの選択も難しく、Repsol Honda Teamの両選手は、ソフトコンパウンドを選択したライバルの走りが好調で、わずかに届きませんでした。前戦オーストラリアGPで痛恨の失格がなければ、マルケスは今大会でチャンピオンを獲得していましたが、3連戦をタイトル王手で終えることができました。最終戦バレンシアGPでチャンピオンを獲得すれば、1983年にフレディ・スペンサーがHondaで達成した21歳の史上最年少チャンピオンの記録を、30年ぶりに更新することになり、世界中の注目を集めています。
チームメートのペドロサも優勝争いに加わりましたが、タイヤの選択が決まらなかったことで、コーナーの立ち上がりに苦戦、トップの2人についていくのがやっとの状態でした。今大会を終えてペドロサは、総合首位のマルケスとの差が38点となり、チャンピオンの可能性は消滅。同時に総合3位が確定しました。Repsol Honda Teamの2人がそろって表彰台に立つのは今季10度目。チームタイトルは2002年からスタートしましたが、これで3年連続6度目のタイトル獲得となりました。
マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「今日の2位は、とてもいい結果です。朝のフリー走行で転倒してしまったことで、決勝は、コンスタントに走るのは難しいと思いました。フリー走行では、思うような走りができませんでした。このサーキットをMotoGPマシンで走るのは初めてのことでしたし、ドライコンディションになったフリー走行では、比較するデータが何もありませんでした。あとはウォームアップとレースしかありませんでした。ホルヘ(ロレンソ)の方が、ここでは強い走りをしていました。何度か危ない瞬間がありました。そのため5ポイント縮められても、20ポイントを獲得する方がいいと思い、2位になるための走りに切り替えました。残りは1レースです。一年で一番重要なレースです。バレンシアではこれまで以上に集中してがんばらなければなりません」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 3位)
「僕にとっては、厳しいレースでした。全力を出しましたが、コーナー出口で問題を抱え、力を出しきれませんでした。そのため、マルク(マルケス)とホルヘ(ロレンソ)に対して、かなりタイムをロスしてしまいました。レースではずっと3番手でした。彼らについていこうとがんばりました。しかしレース中盤で、徐々に遅れ始めました。次のバレンシアGPに集中しなければなりません。そして、できる限り、がんばらなければなりません」
2013.10.27
Double podium in Japan seals 2013 Team Championship for Repsol Honda Team
It has been another dramatic weekend with schedule changes and extreme weather conditions disturbing proceedings.