2010年5月2日(日)
決勝
天候:晴れ
気温:27℃
コースコンディション:ドライ
観客:12万2048人(3日間/23万2670人)
FP1 | FP2 | QP | Race | Standing | |
---|---|---|---|---|---|
ダニ・ペドロサ | 4th | 2nd | 1st | 2nd | 3rd |
アンドレア・ドヴィツィオーゾ | 12th | 4th | 9th | 6th | 4th |
連日、好天に恵まれた第2戦スペインGP。決勝日も朝から青空が広がり、12万人を超える大観衆が、ヘレスを取り囲む山々を埋め尽くした。予選ではダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)がポール・ポジションを獲得。2年ぶりとなるスペインGP制覇に向けて、地元ファンの期待も膨らんだ。ペドロサは期待に応え、好スタートからレースの大半をリード。終盤、追い上げてきたホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に最終ラップで首位を譲り2位に終わったものの、最後まで続いた手に汗を握る戦いに、ヘレスに集まった大観衆は大満足だった。
今大会、ニューシャシーを投入したペドロサは、セッションをこなすごとにタイムを上げた。予選では、スペインGPで3年ぶりとなるPPを獲得。朝のウオームアップでも、トップタイムをマークしたロレンソと僅差の2番手と好調だった。決勝でも好スタートを切り、オープニングラップを首位で通過したペドロサは、2番手につけるバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)との差をじりじりと広げ、一時は2秒近いリードを築いた。しかし、終盤になってペースを上げたロレンソにかわされ惜しくも2位に終わった。しかし、今季初のPPを獲得し、決勝でも優勝争いをリードしたペドロサに、地元ファンから大きな拍手が送られた。
チームメートのドヴィツィオーゾは、3列目9番手から好スタートを切ってオープニングラップで7番手に浮上。2周目に6番手に順位を上げると、前を走る5台を追ったが届かず、そのまま6位でチェッカーを受けた。
ダニ・ペドロサ(MotoGP 2位)
「今日はトップを走れたし、もう少しで優勝することができた。最終的に2位だったが、この結果に正直驚いている。しかし、こうして地元のグランプリで表彰台に立てて、本当にうれしい。今日は長い間、レースをリードすることができた。このままトップをキープできるとは思っていなかったが、バレンティーノとのリードを広げることができた。その後、ロレンソが自分より0.5秒くらい速いペースで追い上げてきた。追いつかれないように全力を尽くしたが逃げきることができなかった。優勝できなかったことは本当に残念だが、カタールGPの結果を思えば、とてもよかった。次戦フランスに向けて、明日のテストでも一生懸命がんばらなくてはいけない。今日は、すべての人たちに感謝したい」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 6位)
「スタートもよくて、序盤に何台かパスして6番手に上がることができた。リズムよく乗れたし、ペースも悪くなかったのだが、前を走る選手たちには届かなかった。その後、グリップが低下して厳しい走りになった。電子制御をうまく働かせる必要があったのだが、思ったように走れなかった。昨年に比べたらはるかにペースはよかったのだが、6位に終わって本当に残念だった。明日は、新しい車体のテストに取り組む。今日のダニは、すばらしい速さだった。次戦フランス GPに向けて全力を尽くしたい」
山路敏幸|Repsol Honda Team 監督
「今日はダニ、ドヴィツィオーゾともにがんばってくれた。ニューシャシーで決勝に挑んだダニは、現状の足らない部分を今日のレースではっきりと見せてくれた。ライバルに比べて明らかに劣っている部分があるので、明日のテストで、その部分を確認して、次に生かしたい。ドヴィツィオーゾは、レースウイークを通じて、トラクションと旋回性に苦しんだ。決勝でも同じ問題を抱えていたし、次のフランスGP以降に向けて改善していきたい。今日のレースは、全体的にひとつのステップを刻めた。開発の方向性は間違えていないことがはっきりしたので、ここから開発のスピードを上げていきたい」
2010.05.02
PEDROSA SECOND IN JEREZ THRILLER, DOVIZIOSO TAKES SIXTH
Repsol Honda rider Dani Pedrosa took second place in a gripping Grand Prix of Spain at Jerez today, crossing the line just half a second behind the winner ......