2010年4月11日(日)
決勝
天候:晴れ
気温:24℃
観客:7302人(3日間:9982人)
FP1 | FP2 | QP | Race | Standing | |
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ダニ・ペドロサ | 11th | 4th | 7th | 7th | 7th |
アンドレア・ドヴィツィオーゾ | 4th | 9th | 6th | 3rd | 3rd |
開幕戦カタールGP決勝は、3列目予選7番手から好スタートを切ったRepsol Honda Teamのダニ・ペドロサとケーシー・ストーナー(ドゥカティ)とバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、予選9番手から猛然とダッシュしてきたニッキー・ヘイデン(ドゥカティ)がトップグループを形成。その後、ストーナーが転倒で優勝戦線から脱落。ペースの上がらないペドロサも順位を落とし、その後方から追い上げてきたRepsol Honda Teamのアンドレア・ドヴィツィオーゾとホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)が新たにトップグループに加わる、し烈な戦いとなった。
ドヴィツィオーゾとヘイデンの3位争いは、わずか100分の1秒差でドヴィツィオーゾが先着した。終盤、ドヴィツィオーゾとヘイデン、これにロレンソが加わった三つ巴の2位争いはファンを沸かせた。3選手が激しく順位を入れ替えるサイド・バイ・サイドの戦いとなったが、最終ラップでロレンソが抜け出し、その後方では、ストレートのスピードに優るドヴィツィオーゾがヘイデンにわずかの差で先着。カタールGP初の表彰台に立った。
ホールショットを奪い、序盤快走を見せたペドロサは、ペースが上がらず7位だった。フリー走行、予選と苦戦が続いたペドロサは、得意のスタートから序盤にはロッシ、ストーナーとバトルを繰り広げてファンを喜ばせたが、トップグループについていくペースをキープできなかった。しかし、序盤の快走は次戦につながるもので、マシンのセットアップも大きく前進した。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 3位)
「シーズン最初のレースで表彰台に立てて本当にうれしい。表彰台に立って一年のスタートを切ることはとても重要だし、ウインターテストからがんばってくれたHonda、チームに感謝したい。今日は2位でフィニッシュできると思っていたが、それを果たせず残念だ。今日はスタートがあまりよくなくて、序盤にポジションをばん回しなければならなかった。序盤にペースを上げられたし、バレンティーノに追いつくことができた。今日はストレートで速かったし、コーナーで抱えていた問題をリカバリーしてくれた」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 7位)
「いいスタートが切れたし、序盤の数周は、トップグループに留まることができた。しかし、ハンドリングが完全ではなく、それからはジリジリと遅れてしまった。全力を尽くしたが、トップグループについていくことはできなかった。ウインターテストからあまり順調ではないが、序盤は、フロントのフィーリングがよくてペースを上げられたし、大きな収穫となった。今日は表彰台に立ちたかったが、それを果たせず残念だった。次のもてぎは好きなサーキットなので、いいレースにしたい。今日は表彰台に立ったアンドレアを祝福したい」
山路敏幸|Repsol Honda Team 監督
「ドヴィツィオーゾが表彰台に立ってくれてよかった。今回は、ストーナーとロッシの仕上がりがとてもよくて、この2人と優勝争いをするのは厳しいと思っていた。そういう状況の中でトップグループに加わり、有意義なデータを得ることができた。ドヴィツィオーゾは、マシンに課題を抱えているが、だんだんまとまってきている。マシンのポテンシャルは高く、セッティングが決まれば、十分に戦えるとコメントしている。ダニは、現状のマシンに、彼のライディングを合わせきれない状態が続いている。今日はライダーのがんばりで序盤にトップを走った。最後は7位までポジションを落としてしまったが、最後までベストを尽くしてくれた。決して喜べる結果ではないが、貴重なデータが得られたし、次のもてぎにつながった。今回のデータを生かし、マシンを改良して、ライダーをヘルプしていけるようにしたい」
2010.04.11
DOVIZIOSO ON THE PODIUM FOR REPSOL HONDA, PEDROSA SEVENTH
Repsol Honda rider Andrea Dovizioso climbed onto the third step of the podium in Qatar tonight after a gripping first race of the 2010 season.