Dakar Rally 2016 ステージ11
2016/1/14
ラ・リオハ > サン・フアン
Liaison:281kmSpecial stage:431kmTotal:712km

パウロ・ゴンサルヴェスがステージ11でダカールを去る

後半戦の山場を迎えたダカールラリー2016。1月14日(木)のステージ11は、ラ・リオハ〜サン・フアンの712kmで行われました。431kmのスペシャルステージ(競技区間)には、堅い岩盤質の路面と、表層に溜まった沈殿土がパウダー状に堆積したフェシフェシが、交互に現れるルートが設定され、高い集中力が求められました。また例年、このエリアは気温がとても高く、タフな戦いとなりました。

Team HRCのパウロ・ゴンサルヴェスは残り少なくなった日程の中、この日も総合順位を上げるべく、猛アタックを決意し、スタートを切りました。序盤からペースの速い展開となり、9カ所設定されたルート上のウエイポイント(通過点)のうち、50km地点にあるポイント1を4番手、108km地点にあるポイント2を5番手相当のタイムで通過。ゴンサルヴェスは、その後さらにペースを上げていきました。

しかし、118km地点で大転倒を喫し、メディカルチェックを受けるため、サン・フアンの病院へと空路で向かうことに。大事には到らなかったものの、これにより、ゴンサルヴェスはラリーを去ることになりました。

Team HRCのリッキー・ブラベックが総合8位と、ダカールラリー初出場ながら健闘し、ここまでサポートに徹していたパオロ・セッシも順調にラリーを進めています。また、Honda South America Rally Teamから参加しているアルゼンチン人ライダーのケビン・ベナバイズは総合5位、Honda Brasilのアドリアン・メッジが総合10位につけています。

ダカールラリーも残すところ2ステージ。ライダーとチームは、マキシマムプッシュを続け、フィニッシュラインを目指します。

コメント

パウロ・ゴンサルヴェス(ステージ11 リタイア)
「私のダカール2016への挑戦は、最悪の形で終わりました。ひどい転倒をしてしまいました。なにが起こったのか詳しくは覚えていません。観客と救急車が待っているところに、マシンと一緒に到着した、と言われました。これで、私のダカールは終わりました。チームにとっても本当に残念です。ラリーはとてもハードで、ここ数日間はあまりうまくいっていませんでした。しかし、私たちは歩みを止めてはなりません。またこの場所に戻ってくるでしょう」

リッキー・ブラベック(ステージ11 10位/総合 8位)
「途方もなく難しく、とても暑かったですね。それは恐ろしいほどでした。このような条件では、ミスをせずいかにスピードを保つか、という努力をすることが必要だと思います。私は少し時間をロスしましたが、今日の結果には満足しています」

ケビン・ベナバイズ(ステージ11 6位/総合 5位)
「ちょっと複雑な一日でした。ミスをしてルートを間違えた30km地点まではうまくいっていました。正しい道に戻るまで、時間を費やしてしまいました。いい戦いをしていたので残念です。しかし、これがダカールなのです。明日は異なる試みをするので、違った日になるでしょう」

本田太一 | プロジェクトリーダー
「ステージ11で上位奪還を狙ってプッシュをしたパウロ・ゴンサルヴェス選手でしたが、ステージの途中で転倒し、脳震とうを起こして病院で検査を受けました。これにより、残念ながらリタイアということになりました。しかし、Team HRCのリッキー・ブラベック選手、Honda South America Rally Teamのケビン・ベナバイズ選手、Honda Brasilのアドリアン・メッジ選手は、総合でもトップ10内に位置しています。あと2ステージで、さらに上位へポジションを上げるべく戦いを続けます」

※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。

TOMORROW'S STAGE
STAGE 12
サン・フアン 〜 ビージャ・カルロス・パス
リエゾン(移動区間):450km  スペシャルステージ(競技区間):481km  総移動距離:931km

往路に続き、復路でもビージャ・カルロス・パスに向かう。ルートはサン・フアンから東へ。この日、481kmのスペシャルステージに向かうために長い移動をこなす。その先にあるスペシャルステージは、標高1000mから1800mを行き来する。さほど道幅は広くないが、ライディングを楽しめる道だ。ただし、ワンミスが大きな代償を支払う恐れのあるルートでもあり、巧みさを忘れてはいけないこのラリーにおける大切なステージになる。

リザルト

ステージ11暫定順位
順位 No. ライダー マシン タイム ペナルティー
149A.メオKTM05:19'08--
23T.プライスKTM05:19'2600:00'18-
34P.クインタニラハスクバーナ05:21'5600:02'48-
47H.ロドリゲスヤマハ05:25'1000:06'02-
542A.ファン・ベヴェレンヤマハ05:31'1700:12'09-
647ケビン・ベナバイズHonda05:31'2100:12'13-
 
1148リッキー・ブラベックHonda05:47'1300:28'05-
1261アドリアン・メッジHonda05:47'3900:28'31-
2632パオロ・セッシHonda06:15'2100:56'13-
41123マイケル・フェルカーデHonda07:05'3801:46'30-
68137ロブ・スミッツHonda08:27'1203:08'04-
8370ペドロ・ビアンキ・プラタHonda21:24'4316:05'3503:00'00
総合暫定順位
総合順位 No. ライダー マシン タイム ペナルティー
-13T.プライスKTM40:08'30--
-25S.ソヴィッツコKTM40:43'5300:35'2300:01'00
349A.メオKTM40:52'1600:43'46-
44P.クインタニラハスクバーナ40:53'4900:45'19-
-547ケビン・ベナバイズHonda41:05'3500:57'05-
-67H.ロドリゲスヤマハ41:10'3101:02'0100:02'00
 
848リッキー・ブラベックHonda41:48'2501:39'55-
1161アドリアン・メッジHonda43:28'1103:19'41-
3332パオロ・セッシHonda48:53'2308:44'5300:05'00
39123マイケル・フェルカーデHonda50:41'3110:33'01-
57137ロブ・スミッツHonda55:29'2815:20'58-
7670ペドロ・ビアンキ・プラタHonda70:05'5529:57'2503:29'00

※ リザルトは暫定結果に基づくものです

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