シーラインクロスカントリーラリーの第4ステージで、ホアン・バレダ選手が優勝、パウロ・ゴンサルヴェス選手が2位になり、Team HRCが2日連続でレースを制しました。
緒戦では苦戦する場面もありながら粘り強く戦ってきたTeam HRC勢が、最終日を前に見事な1-2フィニッシュで第4ステージを終えました。好ポジションからのスタートとなったこの日のHonda勢は、後方から追い上げを続けて、トップタイムでゴールしました。
バレダ選手は、2番手からスタートしていたゴンサルヴェス選手に並ぶと、前方のライダーたちを追って2人で疾走。燃料補給の前に先頭集団をとらえ、そのままゴールまで駆け抜けました。
この日の結果を受けて、バレダ選手は総合ランクを2位に上げ、首位のマルク・コマ選手(KTM)とのギャップを8分未満に縮めました。ゴンサルヴェス選手は総合3位となり、首位との差を8分29秒としています。
明日は365kmのスペシャルステージを舞台に、シーラインクロスカントリーラリーの最後の決戦が行われます。
ホアン・バレダ選手(スペシャルステージ4/ 1位、総合2位)
「すばらしい結果を出せてよかったです。後方からスタートし、最初の150kmをパウロ(ゴンサルヴェス)と一緒にプッシュし続けました。燃料補給の前に先頭のライダーたちに追いつき、彼らと一緒にゴールしました。理想的なレースができたと思います。首位とのタイム差はありますが、明日の最終日で一気に追い上げたいです」
パウロ・ゴンサルヴェス選手(スペシャルステージ4/ 2位、総合3位)
「昨日に引き続き、今日もいい結果を残せました。好ポジションからスタートし、いいペースを保って先頭集団に追いつき、首位とのタイムを縮められました。表彰台に立つために、明日の最終ステージが勝負になります。マシンの状態は完ぺきですし、チームの戦略もうまくいっていますので、このまま集中して最終日に臨みたいです」
ウルフギャング・フィッシャー | Team HRC チーム監督
「Team HRCの2人がそろってポディウムに上がってくれて、とてもうれしいです。スタートポジションに関する新ルールは、複雑な部分がありますので少し説明したいと思います。3位以内に入賞したライダーは、翌日のレースで先頭の6つのポジションから希望する位置を選択できます。通常は後方のグリッドが優先的に選ばれ、前日4〜6位だったライダーが前方を走ることになります。ライダーの意志にかかわらず、強制的に先頭のポジションに組み込まれてしまうのが、このルールの厄介なところです。最初はこのルールに戸惑いましたが、戦略を整えた現在はしっかりと結果を出せていて、総合ランクでもTeam HRCが2位と3位を獲得しています。明日は我がチームが優位なスタートポジションを選択できます。首位のマルク・コマ選手との差を覆すのは容易ではないですが、大逆転を狙って最終日に向かいます」
※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | ホアン・バレダ | Honda | 4:32'38 |
2 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | +1'56 |
3 | M.コマ | KTM | +4'00 |
4 | P.クインタニラ | KTM | +6'02 |
5 | S.サンダーランド | KTM | +8'05 |
6 | J.ビラドムス | KTM | +10'03 |
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | M.コマ | KTM | 15:30'40 |
2 | ホアン・バレダ | Honda | +7'57 |
3 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | +8'29 |
4 | P.クインタニラ | KTM | +12'15 |
5 | J.ビラドムス | KTM | +16'15 |
6 | S.サンダーランド | KTM | +17'13 |