シーラインクロスカントリーラリーの3日目、パウロ・ゴンサルヴェス選手(Team HRC)が今大会での初勝利を挙げました。後方からスタートしたゴンサルヴェス選手は、ライバルたちを追い上げて1位でゴール。総合のランクを4位まで上げました。
不利な1番手からのスタートとなったホアン・バレダ選手(Team HRC)は、途中まで快調な走りでレースをリードしていましたが、ナビゲーションのミスで進路から外れてしまい、大幅にタイムをロス。7位でのフィニッシュとなり、総合ランクを6位に落としました。
ジェレミアス・イスラエル選手(Team HRC)は、前日に負った右腕のケガが回復しておらず完走を断念。およそ70kmを走行したところでリタイアとなりました。イスラエル選手はしばらく休養をとり、5月17日(日)〜23日(土)にアルゼンチンで開催されるデサフィオ・ルータ40からの戦線復帰になりそうです。
明日もライダーたちは、400km超のロングコースでの戦いに挑みます。
パウロ・ゴンサルヴェス選手 (スペシャルステージ3/ 1位、総合4位)
「いい結果を残せました。好位置の8番手からスタートし、先を走っていたライダーたちに追いつく走りができました。タイムを取り戻し、総合首位との差を約10分に縮めました。今日の結果により、明日のスタートポジションを選択する権利を得たので、ぜひこのチャンスを生かしたいです。まだレースは続くので、今後の展開に注目してください」
ホアン・バレダ選手 (スペシャルステージ3/ 7位、総合6位)
「ハードなステージを走りきれてよかったです。200km地点で燃料補給するまで、非常にいいペースで走れていました。ナビゲーションに細心の注意を払い、順調に進路をコントロールしていたのです。ただ、終盤に進路を誤ってしまい、ばん回を狙ったのですが、うまくいきませんでした。結局、途中で15kmほど引き返すことになり、タイムをロスしてしまいました。残念な結果になりましたが、自分のやるべきことはできたと思います」
ジェレミアス・イスラエル選手 (DNF)
「落胆しています。負傷した右腕の痛みをこらえて走りきろうと思っていたのですが、うまくいきませんでした。今は次のレースまでの休養を検討しています」
ウルフギャング・フィッシャー | Team HRC チーム監督
「パウロ(ゴンサルヴェス)は、後方からスタートして首位になるすばらしいレースをしました。これで前日までのタイムロスを大きく取り戻しました。ホアン(バレダ)は不利な1番手からのスタートでしたが、すばらしいナビゲーションスキルを発揮して、順調にレースを進めていました。ただ、最終的には1つのミスで、タイムを大きくロスしてしまいました。ジェレミアス(イスラエル)は、右腕の負傷がありながらもよく走っていましたが、痛みがあまりにひどく、途中でリタイアせざるを得ませんでした。チーム全体としては、明日は有利なスタートポジションを選択できます。残りのステージで勝負をかけます」
※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | 4:29'46 |
2 | P.クインタニラ | KTM | +2'04 |
3 | M.コマ | KTM | +3'59 |
4 | M.ウォークナー | KTM | +6'11 |
5 | J.ビラドムス | KTM | +8'02 |
6 | S.サンダーランド | KTM | +12'01 |
7 | ホアン・バレダ | Honda | +13'53 |
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | M.コマ | KTM | 10:54'02 |
2 | J.ビラドムス | KTM | +10'12 |
3 | P.クインタニラ | KTM | +10'13 |
4 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | +10'33 |
5 | M.ウォークナー | KTM | +11'08 |
6 | ホアン・バレダ | Honda | +11'57 |