Dakar Rally 2015 第6ステージ
2015/1/9
アントファガスタ > イキケ
Liaison:369kmSpecial stage:319km

ロドリゲス選手がステージ優勝。バレダ選手は、ライバルとの差をさらに広げる

ダカールラリー2015は、前半戦最後となる第6ステージが行われ、Team HRCのエルダー・ロドリゲス選手が今大会自身初のステージ優勝を果たしました。また、パウロ・ゴンサルヴェス選手、ホアン・バレダ選手、ジェレミアス・イスラエル選手も好走し、それぞれ3位、6位、7位でステージフィニッシュ。ライア・サンツ選手もステージ16位でこの日を終えています。

休息地のイキケへと続く318qで行われたこの日のステージは、山越えや硬い路面の攻略、複雑なナビゲーションが必要となるコース。さらに、ルートのいたるところに障害物があり、ライダーたちはいつも以上に集中して走らなければなりませんでした。

ロドリゲス選手は、その実力を十二分に発揮。序盤に体調を崩した影響から、ここまで波に乗りきれていませんでしたが、この厳しいコースで見事ステージ優勝を飾り、総合順位も4つ上げて6位までジャンプアップ。後半戦でのさらなる飛躍が期待されます。

総合1位のバレダ選手は、この日2番手でスタートし、総合2位のマルク・コマ選手(KTM)を引き離しにかかります。ステージ6位ながら、コマ選手との差を12分27秒と着実に広げてこの日を終えました。

総合3位のゴンサルヴェス選手も、前日に続く好走。コマ選手との差を7分近く縮め、4分35秒としています。一昨日の転倒によるダメージが残っているイスラエル選手は、コンディションが万全でない中でも力走をみせ、ステージ7位。サンツ選手も最後まで集中して走りきり、ステージ17位でフィニッシュしました。

Hondaサウスアメリカラリーチームも全員が順調に前半戦を終え、ダニエル・グート選手、ハビエル・ピゾリト選手がそれぞれステージ18位、19位となっています。

イキケで第6ステージを終え、明日は休息日を迎えます。Team HRCも休日を迎えるものの、後半初戦で待ち受けるマラソンステージでは、ステージ間でのメカニックによる整備やサポートが許されず、ライダー自身で行わなければなりません。チームスタッフは、休息日にHonda CRF450 RALLYをしっかりと整備し、後半戦への準備を着々と行っています。

コメント

エルダー・ロドリゲス選手(第6ステージ / 優勝、総合6位)
「後方からのスタートでしたが、前をいくライダーたちに追いつくことができました。彼らはとても速かったので、それについていきました。最後まで冷静に走れてよかったです。明日は、待ちに待った休息日です。後半戦で戦うためのエネルギーを蓄えるとともに、戦略もしっかりと考えます。攻め続けて総合順位を少しでも上げていきたいです」

パウロ・ゴンサルヴェス選手(第6ステージ / 3位、総合3位)
「またもやタフなステージで、山登り区間は特に大変でした。路面は柔らかいのにとても荒れていて、ライディングが難しい上に、ナビゲーションも複雑でした。ただ、こうしてステージ3位でフィニッシュできて、重要視している総合順位でも3位にいられて、満足しています。今日はエルダーが優勝し、Team HRCの全員がすばらしい仕事をしました。ここまでチームとして多くのステージ優勝を飾れているのは、ジェレ(イスラエル選手)とライアのおかげでもあります。後半戦はこれまでよりさらに過酷になると思いますが、ミスをしないように慎重な走りを心がけます」

ホアン・バレダ選手(第6ステージ / 6位、総合1位)
「総合1位でイキケにたどり着けて、よかったです。今日のステージでは、マルクに早めに追いつき、そこからは一緒に走りました。高速路面の区間では直線コースが硬く難しかったですし、トライアルのようなコースもありました。そこを抜けて砂丘区間になると、ほかのライダーたちも、我々に追いつき、ゴールまで並走になりました。ここまで望んだ通りの結果が出せていますが、集中を切らしてはいけません。後半戦では、ボリビアに入ります。タフな戦いになりますし、イキケ砂漠ではナビゲーションが一層困難になるでしょう。終盤のアルゼンチンへ戻るルートには、標高4300m以上の山々が待ち受けています。まだまだレースは残っていますが、これまで通りに臨んでいくだけです」

ジェレミアス・イスラエル選手(第6ステージ / 7位、総合10位)
「今日は難しい一日でした。朝起きるてふらつきを覚えるなど、体調が万全でない中でスタートしましたので、いつものようにプッシュすることはできませんでした。できる限りの走りで乗りきりましたが、イキケにたどり着けてよかったです。後半戦が始まる前に回復することを願っています」

ライア・サンツ選手(第6ステージ / 17位、総合16位)
「開始前に予想していた通り、今日はいいステージになりました。前半のナビゲーションが複雑な区間を過ぎてから、リスクを抑えながらも少しペースを上げて走りました。ついに休息日です。休養を取るとともに、準備もしっかりしなければなりません。後半戦のマラソンステージはかなり大変な期間になりますし、マシンの整備も万全にする必要があります。これまで通り、集中力を保って臨むことが一番大切です」

ダニエル・グート選手(第6ステージ / 18位、総合18位)
「昨日のステージ同様に大変でしたが、ここイキケにたどり着きました。こうしたハードなステージが待っていることは分かっていましたし、ボリビアまで無事に進めるよう、気楽に走るようにしました。後半戦も厳しい戦いとなります。マシンも自分の身体もしっかりと手入れして、ブエノスアイレスへの道を走りきります」

※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。

TOMORROW'S STAGE
休息日
休息地 : イキケ(チリ)

リザルト

第6ステージ順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1エルダー・ロドリゲスHonda3:40'10
2T.プライスKTM+1'10
3パウロ・ゴンサルヴェスHonda+1'42
4P.クインタニラKTM+6'11
5S.スヴィトコKTM+6'42
6ホアン・バレダHonda+7'20
 
16ライア・サンツHonda+17'57
17ダニエル・グートHonda+18'42
18ハビエル・ピゾリトHonda+19'44
31ジェアン・アゼベドHonda+41'19
41ジェレミアス・イスラエルHonda+48'58
総合順位
順位 ライダー マシン タイム/差
1ホアン・バレダHonda21:38'35
2M.コマKTM+12'27
3パウロ・ゴンサルヴェスHonda+17'12
4P.クインタニラKTM+29'57
5T.プライスKTM+33'44
6エルダー・ロドリゲスHonda+36'04
 
14ライア・サンツHonda+1:23'09
16ジェレミアス・イスラエルHonda+1:40'48
18ダニエル・グートHonda+1:53'48
28ジェアン・アゼベドHonda+3:11'36
44ハビエル・ピゾリトHonda+5:03'51

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