1月5日(月)、ダカールラリー2015は第2ステージを迎え、Team HRCのホアン・バレダ選手がステージ優勝。さらに、パウロ・ゴンサルヴェス選手が2位に入り、1-2フィニッシュを果たしました。
今大会最長の518qにおよぶスペシャルステージ(SS)は、岩山や砂地、フェシフェシ※、さらには干上がった川の上を走るなど、さまざまな地形で構成されており、ライダーのナビゲーションスキルが試される難コース。そして、ゴール地点のサン・フアン手前では砂丘区間に突入し、気温45℃という焼けつくような暑さがライダーたちを苦しめました。
Honda CRF450 RALLYを駆るバレダ選手とゴンサルヴェス選手は、このタフなステージで快走をみせ、Team HRCの実力を証明。バレダ選手は、ステージ2位のゴンサルヴェス選手に6分13秒の差をつけて優勝を果たし、総合順位でも1位に立ちました。
さらに、エルダー・ロドリゲス選手がステージ7位に入り、総合順位を4つ上げて8位につけました。ジェレミアス・イスラエル選手は、SS前半で若干のタイムロスがあったものの、前日同様のトップ10フィニッシュとなるステージ9位。ライア・サンツ選手も前日の順位をキープしてステージ16位で2日目を終えました。
※ フェシフェシ
ベビーパウダーのように細かく砕けた微細な粉状の土が溜まっている場所
ホアン・バレダ選手(第2ステージ / 優勝、総合1位)
「今日のプランは、ミスをせず、安全にフィニッシュ地点へたどり着くことでしたから、ステージ優勝という結果は本当にすばらしいものです。前半では、サム・サンダーランド選手とマルク・コマ選手(ともにKTM)がものすごいプッシュをみせていたので、私はパウロ(ゴンサルヴェス選手)をかわして、彼らに差をつけられないように走りました。ただ、最も重要なのは完走することなので、終盤はペースを維持してナビゲーションに集中しました。かなり走りづらいスポットもいくつかあった上に距離も長く、身体への負担は相当なものでした」
パウロ・ゴンサルヴェス選手(第2ステージ / 2位、総合2位)
「今まで走ったダカールの中で、最も難しいステージだと思います。一日中気温が高かった上に、最初の200qは岩山だったのが急に砂地になり、さらにはフェシフェシやひどいワダチにも遭遇しました。さらに、ところどころ穴の開いたエリアもあり、全ライダーがかなり苦しんだと思います。総合順位でもすばらしい位置につけることができていますが、まだ先は長いです。集中を切らさずに戦っていかなければなりません」
エルダー・ロドリゲス選手(第2ステージ / 7位、総合8位)
「チーム全員が、本当によくがんばったと思います。今日の複雑なステージで、ミスをせずに完走できたことに満足しています。ただ、日々前進していくことが大切です。今日は、初日よりもいい走りができたと思いますし、体調面でもプッシュできる状態になってきました」
ジェレミアス・イスラエル選手(第2ステージ / 9位、総合9位)
「山道に高速路面、砂地、さらには高温の気候と、本当に大変な一日でした。今まで経験したダカールの中でも、最もハードなコースでしたが、マシンはすばらしい走りをしてくれました。いくつかミスがあったにもかかわらず、悪くない結果です。序盤で転倒しましたが、その後は冷静に問題なく走ることができました。今日はしっかり仕事ができたと思いますし、チームがレースを引っぱっていることがうれしいです」
ライア・サンツ選手(第2ステージ / 16位、総合16位)
「苦しい一日でした。スタート時には、簡単なコースでスピードアップできると思いましたが、最後の150qで体力を奪われました。そのため、ペースを落とさざるを得ませんでしたが、周りを見るとほかのライダーたちも同様でした。この長く難しいステージで完走できてよかったです。そして、マシンとタイヤがいいコンディションであることにも満足しています」
ダニエル・グート(第2ステージ / 24位、総合24位)
「とてもハードな一日でした。序盤ではコース上に大量のほこりがあり、砂地では冷静さを保ってミスなく走ることを心がけました。大会は始まったばかりですが、チャンスはきっと来ると確信しています」
※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。
TOMORROW'S STAGE
第3ステージ サン・フアン〜チレシト(アルゼンチン)
リエゾン(移動区間):437km スペシャルステージ(競技区間):220km
赤い岩山の景色
切り立った赤岩の山々が並び、アルゼンチンで最も美しい景色の一つと言われる地方を駆け抜けるこのステージは、前日よりも距離が短くなり、コースの難易度もやや下がります。SSが500q以上に及んだ第2ステージは、ビバークへの到着が夜中になるライダーが出るほど困難な道のりでしたが、チレシトへ向かう道中では、そのプレッシャーも少し和らぐでしょう。しかし、景色を楽しむ余裕はありません。二輪車部門のコースは、多くの石が転がる厳しいセクションが含まれるため、それを避けながらの走行が必須です。
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | ホアン・バレダ | Honda | 5:46'06 |
2 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | +6'13 |
3 | R.ファリア | KTM | +9'16 |
4 | J.ビラドムス | KTM | +9'20 |
5 | T.プライス | KTM | +9'42 |
6 | M.ウォークナー | KTM | +11'25 |
7 | エルダー・ロドリゲス | Honda | +11'35 |
9 | ジェレミアス・イスラエル | Honda | +15'49 |
16 | ライア・サンツ | Honda | +23'34 |
24 | ダニエル・グート | Honda | +35'56 |
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | ホアン・バレダ | Honda | 7:06'44 |
2 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | +4'37 |
3 | R.ファリア | KTM | +10'37 |
4 | J.ビラドムス | KTM | +11'24 |
5 | T.プライス | KTM | +11'32 |
6 | M.コマ | KTM | +12'03 |
8 | エルダー・ロドリゲス | Honda | +13'26 |
9 | ジェレミアス・イスラエル | Honda | +16'24 |
16 | ライア・サンツ | Honda | +26'39 |
24 | ダニエル・グート | Honda | +43'38 |