ダカールラリー2015がついに開幕しました。Team HRCはライダー3人が6位以内で第1ステージを終える好スタート。目標とする優勝へ向けて、着実に歩みを進めています。
1月4日(日)、いよいよ第1ステージが始まりました。前日にはブエノスアイレス市街で多くのファンから温かい声援を受けたTeam HRCのライダーたちは、全員がこのステージをトップから5分差以内で終えるという順調な滑り出しをみせます。
初日のスペシャルステージ(SS)は175qと、今後のステージと比べると短い距離で、総合順位を左右するほどの大きな差は出ませんが、このステージでの順位が次の日のスタートポジションに影響します。Team HRCのパウロ・ゴンサルヴェス選手は、Honda CRF450 RALLYを快調なペースで駆り、このステージを制したサム・サンダーランド選手(KTM)とわずか5秒差のステージ2位でフィニッシュしました。
慎重な走りで臨んだホアン・バレダ選手が、トップと1分42秒差のステージ4位、ジェレミアス・イスラエル選手は自分のペースを守ってステージ6位を獲得。ライア・サンツ選手も安定した走行でトラブルなく初日を終え、ステージ17位となりました。
Hondaサウスアメリカラリーチームのアルゼンチン人ライダー、ハビエル・ピゾリト選手は、チーム最上位となる16位で初日を終えました。
SSを終えた選手たちは、約500qという長いリエゾン(移動区間)を走って最初のビバーク(休息地)であるビージャ・カルロス・パスに到着。明日のステージに向けて準備を進めています。ビージャ・カルロス・パス〜サン・フアン間で争われる第2ステージでは、ダカールラリー2015で初となる砂丘区間がライダーたちを待ち受けています。
パウロ・ゴンサルヴェス選手(第1ステージ / 2位、総合2位)
「最初のSSでしたが、いいウォームアップになりました。2位というのは最高の結果で、幸先のいいスタートです。しかし、長く厳しいラリーですから、チームワークを発揮して、ミスをしないよう集中するとともに、マシンと自分の体調を戦える状態でキープしていかなければなりません」
ホアン・バレダ選手(第1ステージ / 4位、総合4位)
「短いSSだったので、すぐにステージが終わったように感じました。何度か高速走行をしましたが、ここ数日で降った雨の影響で路面がよくなく、なかなか難しいものがありました。マルク・コマ選手(KTM)に追いつきましたが、冷静に彼の後ろについて走るようにしました。今後のステージでどうなっていくか、様子を見てみましょう」
ジェレミアス・イスラエル選手(第1ステージ / 6位、総合6位)
「リラックスして走ることができ、結果もよかったと思います。1000q近くを走りましたが、かなりスピードの出る路面だったこともあり、後れを取らないように加速しなければなりませんでした。途中、ほかのライダーから飛んできたほこりをピックアップしてしまい、ペースを落とす場面もありましたが、あせらずに走ることができました。6位という結果でしたが、明日のステージで攻めていくにはいいポジションだと思います」
エルダー・ロドリゲス選手(第1ステージ / 12位、総合12位)
「初日は、だれもがあっという間に感じるSSだったと思います。わずかなタイム差の中に多くのライダーがひしめいていますが、レースはまだ始まったばかりであることを忘れてはいけません。私もそうですが、全員が激しくプッシュしています。ステージ後半でトップスピードを出そうとしましたが、マシンはすばらしい反応でした。初日12位と、思い描いていたスタートにはなりませんでしたが、トップとの差はそれほどないので、これから上位を狙っていきます」
ライア・サンツ選手(第1ステージ / 17位、総合17位)
「短いステージでしたが、危険な場所もあったので、順調なスタートが切れたことに満足しています。ほかの選手が巻き上げたほこりをかぶってしまいましたが、そのライダーを追い越してからはペースを上げることができました。リスクを避けながらも、上位との差を広げられないようにすることが重要です。今日の結果はよかったですし、明日は好ポジションからスタートできます」
ハビエル・ピゾリト選手(第1ステージ / 16位、総合16位)
「何人かリタイアした選手もいるので、こうしてビバークにたどりつけてよかったです。短いステージではあったものの、メカニックを苦労させるほどの難しい路面でした。明日は、前方のライダーのほこりをかぶらずにすむ、いいポジションで走れると思います」
※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。
TOMORROW'S STAGE
第2ステージ ビージャ・カルロス・パス〜サン・フアン(アルゼンチン)
リエゾン(移動区間):107km スペシャルステージ(競技区間):518km
大会最長のスペシャルステージ
2日目にして、早くも大会最長のSSが開催されます。経験豊富な選手であっても調子を落としかねないこのステージは、スタート時はほこりの多い区間が続いたあと、砂丘を走ってフィニッシュ。警戒して走らなければならず、チーム、選手の真価が試されます。
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | S.サンダーランド | KTM | 1:18'57 |
2 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | +0'05 |
3 | M.コマ | KTM | +1'12 |
4 | ホアン・バレダ | Honda | +1'41 |
5 | A.デュクロ | シェルコ | +2'08 |
6 | ジェレミアス・イスラエル | Honda | +2'16 |
12 | エルダー・ロドリゲス | Honda | +3'32 |
16 | ライア・サンツ | Honda | +4'46 |
31 | ハビエル・ピゾリト | Honda | +9'32 |
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | S.サンダーランド | KTM | 1:18'57 |
2 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | +0'05 |
3 | M.コマ | KTM | +1'12 |
4 | ホアン・バレダ | Honda | +1'41 |
5 | A.デュクロ | シェルコ | +2'08 |
6 | ジェレミアス・イスラエル | Honda | +2'16 |
12 | エルダー・ロドリゲス | Honda | +3'32 |
17 | ライア・サンツ | Honda | +4'46 |
31 | ハビエル・ピゾリト | Honda | +9'32 |