Dakar Rally 2015 休息日
2015/1/10
イキケ

ホアン・バレダ選手が総合1位で前半戦を終える

ダカールラリー2015は前半戦を終え、1月10日(土)は大会中唯一の休息日となりました。ここまで、Team HRCは順調に戦いを進め、Honda CRF450 RALLYを駆るホアン・バレダ選手が総合1位の座を守っています。

Team HRCはバレダ選手を筆頭に、3位のパウロ・ゴンサルヴェス選手、6位のエルダー・ロドリゲス選手と、3人のライダーが総合6位以内で休息地のチリ・イキケに到着。また、第4ステージで自己ベストのステージ8位を記録したライア・サンツ選手は、総合14位。ジェレミアス・イスラエル選手は、前日の第6ステージにてウェイポイントの不通過があったとして40分のペナルティータイムを加算され、総合16位に順位を落としてしまいました。

バレダ選手は、第2と第4の2ステージで優勝。ダカールラリーにおける自身のステージ優勝回数は、通算20勝となりました。ロドリゲス選手も、第6ステージで優勝を飾り、総合順位もアップ。後半戦でのさらなる巻き返しを狙っています。

Hondaサウスアメリカ(HSA)ラリーチームも、総合18位のダニエル・グート選手と、総合44位のハビエル・ピゾリト選手を中心に、健闘を続けています。

後半戦は、最初の2日間で行われる「マラソンステージ」がカギを握ることになります。ここでは、チームはアシスタンスやメカニックによるサポートができず、マシンの整備を含めてライダーがすべて一人で行わなければなりません。最初のマラソンステージは1月11日(日)・12日(月)にチリ・イキケ〜ボリビア・ウユニ間の往復で、2度目は1月14日(水)・15日(木)にチリ・カラマ〜アルゼンチン・サルタ〜テルマス・デ・リオ・オンドというルートで行われます。

※ ウェイポイント(waypoint)
ルート上に設置されたGPSポイント。車載GPSが走行ルートを記憶しており、ウェイポイントを通らなかったマシンにはペナルティーが科せられます。砂丘や河原など広大な場所に設定されている場合は見落としやすく、ダカールラリーにゲーム性を加味しています。

コメント

マルティーノ・ビアンキ|Team HRC ゼネラルマネージャー
「ここまで順調な結果を出しながら前半戦を終えられたことに満足しています。5名のライダー全員が離脱することなく、総合16位以内につけています。なかでも、バレダ選手は、持ち前のライディングスキルとナビゲーション能力をフルに発揮し、マルク・コマ選手(KTM)をリードしています。後半戦では、大会でも最も過酷な2つのマラソンステージが、我々を待ち受けています。チーム全員が集中力を維持するとともに、Team HRCとHSAラリーチームがしっかりと協力することで乗りきりたいと思います。マシンはベストの状態にあり、チームメンバーも本当によくやってくれています。あとは、みんなで最後まで集中を切らさずに臨んでいくだけです」

本田太一|Team HRC テクニカルダイレクター
「大会の折り返し点を迎え、ここまで本当によくやれていると思います。メカニックがしっかりと仕事を果たし、ライダーがそれに応えるすばらしい走りを披露するという、最高のチームワークをみせています。目標とする総合優勝に向けて、これを続けていきます。マシンの信頼性も高く、スムーズな走りができています。昨年はマシンにいくつか問題が発生しましたが、今年はここまでトラブルなく進んでおり、手応えを感じています。この状態を維持して、後半戦も戦っていきます」

ウルフギャング・フィッシャー|Team HRC チーム監督
「Team HRCはとてもいい状態で休息日に入りました。ここまでの状況は、ほぼ完ぺきです。順位ももちろんですが、それ以上に、一人もリタイアすることなく前半戦を終えられたことが重要です。ライダーは、全員体調もよく、ケガや大きな事故なども起きていません。技術的な問題は全くなく、総合優勝をつかみ取れるすばらしい位置にいます。今日一日休息が取れますので、しっかりと英気を養います。明日は、今まで以上にハードなマラソンステージが始まります。ここでの結果が総合成績を左右しますので、セットアップを着実に行うなど、準備を徹底しています。みんな自信を持っていますし、ライダーも意欲的です。これまで同様、集中力を絶やさずに取り組んでいきます。我々を支えてくれているるすべての皆さんと、チームメンバーには、本当に感謝しています」

※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。

TOMORROW'S STAGE
第7ステージ イキケ(チリ)〜ウユニ(ボリビア)
リエゾン(移動区間):396km  スペシャルステージ(競技区間):321km

高地での戦い
3カ国目のボリビアに入り、マラソンステージの前半が行われます。リエゾンの距離が長いため早朝にスタートし、標高3500m以上の山登りに臨みます。スペシャルステージは、この高地から開始。ルートが複雑なため、ロードブックを頼りに注意深く走らなければなりません。さらには、マラソンステージではビバークに着いても本格的な整備はできなたいめ、タイヤの消耗にも気を付ける必要があります。

    VIDEO

    PHOTO GALLERY