総合での勝利は不可能かと思われた前日の悪夢を振り払い、ホアン・バレダ選手(Team HRC)がアブダビ・デザート・チャレンジのセカンドステージを見事に制しました。パウロ・ゴンサルヴェス選手(Team HRC)は総合3位をキープ。リッキー・ブラベック選手(Team HRC)はトップ集団にとどまったままフィニッシュしました。
モトクロススタイルでスタートしたアブダビ・デザート・チャレンジの最長ステージ。このスペシャルステージを制したのは、バレダ選手でした。Honda CRF450 RALLYにとって、決して楽な日ではありませんでしたが、バレダ選手は見事なナビゲーションスキルを見せつけ、2位に11分もの差をつけて大勝しました。
また、ゴンサルヴェス選手もすばらしい走りをみせ、総合2位のマルク・コマ選手(KTM)を5分33秒遅れで追っています。Team HRCのルーキー、リッキー・ブラベック選手は6位でレースを終え、総合でも6位につけています。
ホアン・バレダ選手 (スペシャルステージ2 / 優勝、総合43位)
「満足しています。悪い日のあとですばらしい日になりました。いいペースを保って、先頭を走れました。昨日は電気系統のトラブルに見舞われましたが、今は原因も分かり、問題解決のために対応しています。これはダカールで起きたものと同様の問題で、このことへの対処は、夏からのパフォーマンスに役立つと思います。Hondaの対応を絶対的に信頼しています」
リッキー・ブラベック選手 (スペシャルステージ2 / 6位、総合6位)
「今日は最高でした。マススタートは少し妙な感覚で、私とパウロ(ゴンサルヴェス)は後方からほかのライダーの様子をうかがっていました。パウロはイメージ通りの位置でフィニッシュできたと思います。私のマシンも調子がよく、砂丘をずいぶんうまく走れるようになりました。今日はミスがなかったですし、日々よくなっていると感じています」
パウロ・ゴンサルヴェス選手 スペシャルステージ2 / 12位、総合3位
「今日は特別にいい日でした。私たちはほぼ一日中一緒にいたのです。トップライダーたちの出走順を制限するためにも、ファイナルパートを優勢に終えることは重要でした。最後には皆が失速してしまったので、明日はどんな戦略が取られるのか様子を見たいです。アブダビのコースは、砂や高温のために実に過酷で、マシンはまるで夢の中のような挙動で走ります。Team HRCのサポートにはとても感謝しています」
ウルフギャング・フィッシャー | Team HRC チーム監督
「今日のステージは、ホアン・バレダにとって前日のアクシデントによるビハインドを取り返すチャンスだったわけですが、彼は見事にレースを支配して勝利しました。このステージでは、先頭のライダーたちがスタートポジションを選択できるルールであり、ゴンサルヴェスはこれを利用して、ほかのライダーにチャンスを与えることなく、明日のレースで後方からスタートする権利を獲得しました」
※レポート、コメントは暫定結果に基づくものです。
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | ホアン・バレダ | Honda | 3:57'09 |
2 | S.サンダーランド | KTM | +11'29 |
3 | M.ウォークナー | KTM | +11'32 |
4 | M.アル・バルーシ | KTM | +14'29 |
5 | R.ファリア | KTM | +14'54 |
6 | リッキー・ブラベック | Honda | +15'06 |
12 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | +16'20 |
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | S.サンダーランド | KTM | 7:22'53 |
2 | M.コマ | KTM | +3'30 |
3 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | +9'03 |
4 | M.ウォークナー | KTM | +12'41 |
5 | R.ファリア | KTM | +13'11 |
6 | リッキー・ブラベック | Honda | +14'10 |
44 | ホアン・バレダ | Honda | +7:53'23 |