イギリスGPからの連戦となる第13戦サンマリノGPのフリー走行は、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、今季6勝目を狙うHonda勢が好調なスタートを切りました。前戦イギリスGPで5位。表彰台には立てませんでしたが、最終ラップまで2位争いに加わり、復活を感じさせる走りを見せたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、午前中のセッションで6番手につけると、午後のセッションで2番手に浮上し、本来の走りを取り戻しつつあることを感じさせました。
サンマリノGPが行われるミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリは、毎年、大接戦となります。今年も、午前中の走行ではトップタイムから1秒差に15台。午後の走行でも11台という激しい戦いとなりましたが、2番手につけたペドロサにとっては、今季3回目の表彰台と今季初優勝を期待させるスタートとなりました。
その大接戦の中でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がFP1で4番手、FP2で5番手につけました。今大会は、ミシュランがフロントに新しいタイヤを投入することになり、FP1、FP2ともにタイヤテストに集中しました。FP1では軽い転倒を喫しましたが、午後のセッションでは1分33秒台の好タイムで連続ラップをこなし、2日目のフリー走行と予選での走りに大きな期待が集まります。
ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)
「ポジティブなスタートになり、とてもうれしいです。大事なのは、明日に向けて集中力を完全に維持することです。今日は路面コンディションがよく、グリップもよかったので、ほとんどすべてのタイヤスペックを試すことができました。チェコGP後のブルノのテストでセッティングを少し変えました。シルバーストーン、そしてミサノで引き続きセットアップを進めています。一歩一歩自信を取り戻しています。この調子を続けていきたいです。このまま、いいペースをキープし、レースでは正しいタイヤ選択をしたいです」
マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「今日の進み具合に満足しています。とてもいい仕事ができたと思います。シルバーストーンと同じミスをしたくないので、ほとんどすべてのタイヤを試しました。午前中は異なるフロントタイヤをテストしましたが、奇妙な感触があり、低速コーナーでフロントをプッシュしたら転倒しました。その時は限界で攻めていましたが、全体的には悪くないですし、思ったよりも苦戦はしていません。実際、トップグループの中に入っています。引き続きこの調子でがんばれば、いい週末になると思います」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
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1 | 44 | P.エスパルガロ | ヤマハ | 1'32.769 |
2 | 26 | ダニ・ペドロサ | +0.065 | |
3 | 4 | A.ドヴィツィオーゾ | ドゥカティ | +0.132 |
4 | 99 | J.ロレンソ | ヤマハ | +0.287 |
5 | 93 | マルク・マルケス | +0.427 | |
6 | 46 | V.ロッシ | ヤマハ | +0.618 |
7 | 35 | カル・クラッチロー | +0.731 | |
8 | 45 | S.レディング | ドゥカティ | +0.783 |
9 | 8 | H.バルベラ | ドゥカティ | +0.812 |
10 | 25 | M.ビニャーレス | スズキ | +0.860 |
11 | 41 | A.エスパルガロ | スズキ | +0.874 |
12 | 9 | D.ペトルッチ | ドゥカティ | +1.034 |
13 | 19 | A.バウティスタ | アプリリア | +1.077 |
14 | 51 | M.ピロ | ドゥカティ | +1.116 |
15 | 6 | S.ブラドル | アプリリア | +1.357 |
16 | 43 | ジャック・ミラー | +1.374 | |
17 | 22 | A.ロース | ヤマハ | +1.385 |
18 | 50 | E.ラバティ | ドゥカティ | +1.688 |
19 | 29 | A.イアンノーネ | ドゥカティ | +1.930 |
20 | 68 | Y.ヘルナンデス | ドゥカティ | +1.950 |
21 | 53 | ティト・ラバト | +1.956 | |
22 | 12 | J.フォレス | ドゥカティ | +3.277 |