MotoGP 第10戦 オーストリアGP 予選
2016/08/13

マルケスはフリー走行でケガをするも予選で5番手につける

オーストリアGPの予選は、青空が広がり、最高気温も24℃まで上昇する絶好のコンディションの中で行われました。その予選で話題を独占したのが、9戦を終えて総合首位、2年ぶり3度目のタイトル獲得に大きく前進しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)でした。

マルケスは、午前中に行われたフリー走行で転倒を喫し、左肩を脱臼。医務室で検査を受け、さらに、サーキット近郊の病院でCTスキャンを受けました。幸いにも、走行には大きな支障はなく、4回目のフリー走行で4番手タイムをマークすると、フリー走行の上位12台で行われる予選Q1で5番手につけました。転倒した直後は、Repsol Honda Teamのピットはもちろん、観客席にも緊張感が走りましたが、フリー走行、予選をしっかりこなし、ファンを安心させました。

初日のフリー走行で転倒を喫し19番手に沈んでいたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、2日目のフリー走行でタイムを大きく短縮し、10番手へとポジションを上げました。これでダイレクトでQ2進出を果たしたペドロサですが、予選では思うようにタイムを更新できず12番グリッドが確定しました。しかし、着実にセットアップを進めているので、決勝では追い上げのレースが期待されます。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「今日は難しい一日でした。午前中のFP3では転倒してしまいました。完全に僕のミスでした。ブレーキングが遅すぎて3コーナーではらんでしまい、前にいたダニ(ペドロサ)と接触しそうになりました。そのため彼を避けたのですが、そのときに転倒してしまい、左肩を脱臼しました。医務室では、病院に行って検査を受けることを医師と相談して決めました。検査の結果、全く問題はありませんでした。少しハラハラしましたが、運がよかったです。あざはできましたが、午後は走ることができました。最終的に5番手になれてよかったです。目標は表彰台に近付くことでしたが、それを達成できました。明日は2人のヤマハとの差を縮めたいです。またドゥカティ勢が今大会はとても速く、厳しい戦いになりますが、いつものようにベストを尽くします」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 12番手)
「今日は気温が上がり、昨日から一歩前進することができました。1分23秒台に入れることはできませんでしたが、ラップタイムを2秒短縮することができました。もっといい結果を期待していました。明日は、集中しなければなりません。できる限りの自信を持ってレースに挑みたいです。そして、今大会の問題点の解決策を見つけたいです。目標は全力を尽くして前進すること。問題点の改善に一番貢献できるのはライダーなので、できる限りのことをしたいです」

リザルト

予選リザルト
順位 No. ライダー マシン タイム
129A.イアンノーネドゥカティ1'23.142
246V.ロッシヤマハ1'23.289
34A.ドヴィツィオーゾドゥカティ1'23.298
499J.ロレンソヤマハ1'23.361
593マルク・マルケスHonda1'23.475
625M.ビニャーレススズキ1'23.584
735カル・クラッチローHonda1'23.597
845S.レディングドゥカティ1'23.777
941A.エスパルガロスズキ1'23.813
108H.バルベラドゥカティ1'23.822
1150E.ラバティドゥカティ1'24.218
1226ダニ・ペドロサHonda1'24.263
139D.ペトルッチドゥカティ1'24.123
1438B.スミスヤマハ1'24.126
1544P.エスパルガロヤマハ1'24.265
1668Y.ヘルナンデスドゥカティ1'24.472
1751M.ピロドゥカティ1'24.593
1853ティト・ラバトHonda1'24.665
1919A.バウティスタアプリリア1'24.673
2043ジャック・ミラーHonda1'24.852
216S.ブラドルアプリリア1'24.895
2276L.バズドゥカティ1'25.192

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