オーストリアGPの予選は、青空が広がり、最高気温も24℃まで上昇する絶好のコンディションの中で行われました。その予選で話題を独占したのが、9戦を終えて総合首位、2年ぶり3度目のタイトル獲得に大きく前進しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)でした。
マルケスは、午前中に行われたフリー走行で転倒を喫し、左肩を脱臼。医務室で検査を受け、さらに、サーキット近郊の病院でCTスキャンを受けました。幸いにも、走行には大きな支障はなく、4回目のフリー走行で4番手タイムをマークすると、フリー走行の上位12台で行われる予選Q1で5番手につけました。転倒した直後は、Repsol Honda Teamのピットはもちろん、観客席にも緊張感が走りましたが、フリー走行、予選をしっかりこなし、ファンを安心させました。
初日のフリー走行で転倒を喫し19番手に沈んでいたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が、2日目のフリー走行でタイムを大きく短縮し、10番手へとポジションを上げました。これでダイレクトでQ2進出を果たしたペドロサですが、予選では思うようにタイムを更新できず12番グリッドが確定しました。しかし、着実にセットアップを進めているので、決勝では追い上げのレースが期待されます。
マルク・マルケス(MotoGP 5番手)
「今日は難しい一日でした。午前中のFP3では転倒してしまいました。完全に僕のミスでした。ブレーキングが遅すぎて3コーナーではらんでしまい、前にいたダニ(ペドロサ)と接触しそうになりました。そのため彼を避けたのですが、そのときに転倒してしまい、左肩を脱臼しました。医務室では、病院に行って検査を受けることを医師と相談して決めました。検査の結果、全く問題はありませんでした。少しハラハラしましたが、運がよかったです。あざはできましたが、午後は走ることができました。最終的に5番手になれてよかったです。目標は表彰台に近付くことでしたが、それを達成できました。明日は2人のヤマハとの差を縮めたいです。またドゥカティ勢が今大会はとても速く、厳しい戦いになりますが、いつものようにベストを尽くします」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 12番手)
「今日は気温が上がり、昨日から一歩前進することができました。1分23秒台に入れることはできませんでしたが、ラップタイムを2秒短縮することができました。もっといい結果を期待していました。明日は、集中しなければなりません。できる限りの自信を持ってレースに挑みたいです。そして、今大会の問題点の解決策を見つけたいです。目標は全力を尽くして前進すること。問題点の改善に一番貢献できるのはライダーなので、できる限りのことをしたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム |
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1 | 29 | A.イアンノーネ | ドゥカティ | 1'23.142 |
2 | 46 | V.ロッシ | ヤマハ | 1'23.289 |
3 | 4 | A.ドヴィツィオーゾ | ドゥカティ | 1'23.298 |
4 | 99 | J.ロレンソ | ヤマハ | 1'23.361 |
5 | 93 | マルク・マルケス | 1'23.475 | |
6 | 25 | M.ビニャーレス | スズキ | 1'23.584 |
7 | 35 | カル・クラッチロー | 1'23.597 | |
8 | 45 | S.レディング | ドゥカティ | 1'23.777 |
9 | 41 | A.エスパルガロ | スズキ | 1'23.813 |
10 | 8 | H.バルベラ | ドゥカティ | 1'23.822 |
11 | 50 | E.ラバティ | ドゥカティ | 1'24.218 |
12 | 26 | ダニ・ペドロサ | 1'24.263 | |
13 | 9 | D.ペトルッチ | ドゥカティ | 1'24.123 |
14 | 38 | B.スミス | ヤマハ | 1'24.126 |
15 | 44 | P.エスパルガロ | ヤマハ | 1'24.265 |
16 | 68 | Y.ヘルナンデス | ドゥカティ | 1'24.472 |
17 | 51 | M.ピロ | ドゥカティ | 1'24.593 |
18 | 53 | ティト・ラバト | 1'24.665 | |
19 | 19 | A.バウティスタ | アプリリア | 1'24.673 |
20 | 43 | ジャック・ミラー | 1'24.852 | |
21 | 6 | S.ブラドル | アプリリア | 1'24.895 |
22 | 76 | L.バズ | ドゥカティ | 1'25.192 |