シーズン前半戦を締めくくる第9戦ドイツGPの1日目フリー走行は、終日、厚い雲が空を覆い、断続的に小雨が降る難しいコンディションとなりました。その中で、ドイツGPで6連勝中のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、1回目のセッションで2番手、2回目のセッションで3番手と、順調なスタートを切りました。
1回目のセッションは、コースインして10分ほどで雨が落ち始め、わずか7ラップで終了。2回目のセッションは、スタートする前に雨が降り、45分間のセッションのうち20分ほどを、ピットで待機することになりました。その後、マルケスはドライコンディションになるのを待ってコースイン。18ラップをこなし、セットアップを進めることに成功しました。転倒車が続出する難しいコンディションの中で、慎重かつ着実にセットアップを進めたマルケス。今季3勝目とドイツGP7連勝に向けて、手応えのある一日となりました。
ザクセンリンクで通算6勝。最高峰クラスで4勝を挙げているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、不安定なコンディションの中で15番手でした。転倒車が多かったことから、リスクを負わないことを決断し、様子見の走りに徹して15番手。しかし、このコースを得意とするペドロサだけに、2日目でのタイムの短縮とポジションアップは必至。予選の走りが注目されます。
マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
「少し奇妙なコンディションでしたが、いい一日になりました。最初のセッションは、すぐに雨が降り始めたので数周しか走れなかったです。ただ、雨はウエットタイヤを使うほどは降りませんでした。次のセッションでは気温が低く、とても寒かったのですが、ザクセンリンクとしては普通のコンディションだったと思います。そして11コーナーでは、多くのライダーが転倒していたので慎重に走りました。難しいコンディションでしたが、マシンはかなり快適でした。しかし、いくつか改善したい部分があります。天気予報によると、明日は少し気温が上がるということなので、引き続きがんばらなければなりません。予想では、決勝日の日曜日は今日のような状況になり、雨がいつ降ってもおかしくないとのこと。このような天気が続けば、おもしろいグランプリになると思います」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 15番手)
「今日は路面温度がとても低くて、非常に厳しかったです。限界で走っていました。何人かが転倒するのが見えました。特に11コーナーで転倒しているライダーが多かったです。速く走れなかったので、リスクを負わないようにしました。明日は天気がよくなることを願っています。そしてペースを上げ、ポジションを上げられるように、引き続きがんばります」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
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1 | 25 | M.ビニャーレス | スズキ | 1'22.161 |
2 | 29 | A.イアンノーネ | ドゥカティ | +0.220 |
3 | 93 | マルク・マルケス | +0.614 | |
4 | 35 | カル・クラッチロー | +0.656 | |
5 | 4 | A.ドヴィツィオーゾ | ドゥカティ | +0.769 |
6 | 41 | A.エスパルガロ | スズキ | +0.792 |
7 | 8 | H.バルベラ | ドゥカティ | +0.854 |
8 | 9 | D.ペトルッチ | ドゥカティ | +0.892 |
9 | 45 | S.レディング | ドゥカティ | +0.900 |
10 | 68 | Y.ヘルナンデス | ドゥカティ | +0.962 |
11 | 44 | P.エスパルガロ | ヤマハ | +1.239 |
12 | 38 | B.スミス | ヤマハ | +1.299 |
13 | 43 | ジャック・ミラー | +1.324 | |
14 | 46 | V.ロッシ | ヤマハ | +1.373 |
15 | 26 | ダニ・ペドロサ | +1.579 | |
16 | 99 | J.ロレンソ | ヤマハ | +1.663 |
17 | 19 | A.バウティスタ | アプリリア | +1.797 |
18 | 6 | S.ブラドル | アプリリア | +1.955 |
19 | 53 | ティト・ラバト | +2.585 | |
20 | 50 | E.ラバティ | ドゥカティ | +2.750 |
21 | 76 | L.バズ | ドゥカティ | +2.888 |