MotoGP 第7戦 カタルニアGP 予選
2016/06/04

マルケスが今季3回目のポールポジション。ペドロサは今季初のフロントロー獲得

前日の事故を受けて、カタルニアGPの予選と決勝は、コース後半セクションのスピードを落とすために、ヘアピンとシケインを使用するF1コースで行われることになりました。従来の2輪コースは、一周4.727km(コーナー数は13)。F1コースは、4.655kmと72m短く(コーナー数は16)、全体的にスピードが落ちることからラップタイムも約3秒ほど遅くなりました。

コース前半は従来通りの高速セクション。後半はスローコーナーが続くテクニカルセクション。選手たちにとっては、コース攻略とセットアップに集中するハードな一日となり、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が今季3回目のポールポジション(PP)を獲得しました。

前戦イタリアGPでは予選4番手と17戦ぶりにフロントローを逃す悔しい結果でしたが、ホームGPを迎えたマルケスは、3回目のフリー走行で2番手、4回目のフリー走行でトップタイムをマークすると、予選では、2番手のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に0.467秒の大差をつけてPPを獲得。地元ファンから大きな声援を送られていました。

チームメートのダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、今季初のフロントロー獲得となる3番手につけました。3回目のフリー走行で3番手につけたペドロサは、4回目のフリー走行ではロングランを実施して8番手へとポジションを落としますが、予選では一気にタイムを上げて3番手に浮上。昨年の最終戦バレンシアGP以来、7戦ぶりのフロントロー獲得となりました。

Repsol Honda Teamの2人がフロントローから決勝に挑むのは、昨年の最終戦バレンシアGP以来。第2戦アルゼンチンGPに続いて、2人揃っての表彰台獲得に挑みます。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
「いい仕事ができました。午前中はいい感触がありましたが、好きな方のマシンで転倒してしまい振り出しに戻ってしまいました。しかし、FP4はとても快適で、レースタイヤでいいペースで走ることができました。すべてがうまくまとまり、予選でもいい走りができました。ポールポジションを獲得したのはとてもうれしいことですが、すでにレースのことを考えています。明日はどうなるかわかりませんが、このポールポジションを2週間前に亡くなった祖母と、ルイス・サロムに捧げたいです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
「フロントローを獲得できてとてもうれしいです。今シーズンずっとがんばってきたので今日の結果は、とても重要なことです。明日はこの2日間試してきた新しいシャシーを使いますが、どちらのタイヤを使うのかも考えなければいけません。今日はすべての面で、そしてすべてのセクションでマシンを改善できるように全力を尽くしました。しかし、初めて走る最終セクターは、いかに早くコースを攻略するかというライダーの能力を問われるものでした。とにかく、難しい部分です。予選ではいくつかミスをしました。それでも幸いフロントローを獲得することができました。昨日起きたことは忘れたくありません。ルイス(サロム)も彼の家族もよく知っています。マジョルカで昔彼とミニバイクのレースをしました。彼は強くポジティブな選手でした。彼を決して忘れません」

リザルト

予選リザルト
順位 No. ライダー マシン タイム
193マルク・マルケスHonda1'43.589
299J.ロレンソヤマハ1'44.056
326ダニ・ペドロサHonda1'44.307
48H.バルベラドゥカティ1'44.322
546V.ロッシヤマハ1'44.324
625M.ビニャーレススズキ1'44.329
735カル・クラッチローHonda1'44.366
829A.イアンノーネドゥカティ1'44.458
99D.ペトルッチドゥカティ1'44.911
104A.ドヴィツィオーゾドゥカティ1'45.029
1145S.レディングドゥカティ1'45.030
1244P.エスパルガロヤマハ1'45.218
1341A.エスパルガロスズキ1'44.914
1438B.スミスヤマハ1'45.197
1551M.ピロドゥカティ1'45.538
1668Y.ヘルナンデスドゥカティ1'45.690
1750E.ラバティドゥカティ1'45.885
186S.ブラドルアプリリア1'45.892
1943ジャック・ミラーHonda1'45.942
2053ティト・ラバトHonda1'46.205
2119A.バウティスタアプリリア1'46.463