ヨーロッパラウンドの初戦となった第4戦スペインGPのフリー走行は、午前中は雲の多い天候でしたが、午後になって青空が広がる絶好のコンディションとなりました。序盤の3戦を終えて、総合首位でホームグランプリを迎えたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、金曜日からスタンドに陣取った地元ファンの声援を受けて2番手発進。2年ぶりの大会制覇と、第2戦アルゼンチンGP、第3戦アメリカズGPに続く3連勝に向けて、絶好のスタートを切りました。
大会の舞台となるヘレスサーキットは、マルケスにとって走り慣れたサーキットですが、ミシュランタイヤで走るのは初めてのことです。そのため、タイヤのフィーリングを確かめながらペースを上げました。午前のセッションは5番手でしたが、午後のセッションでは約1秒タイムを短縮して2番手に浮上しました。土曜日の予選では、史上2番目の記録となる61度目のポールポジションの獲得を目指すことになります。
2年ぶりのスペインGPとなるチームメートのダニ・ペドロサは、午前のセッションで4番手タイムとまずまずのスタートを切りましたが、午後のセッションではタイムを更新できず、8番手へとポジションを落としました。今大会は、フロントカウルのウイングのテストなど、データの収集に多くの時間を割きました。そのため、午後のセッションではタイムを更新できませんでしたが、土曜日の走行につながる一日となりました。
マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「今日の内容に満足しています。午前のプラクティスでは、ベースのセットアップがあまりうまく機能しなかったのですが、FP2ではセットアップがうまくいきました。かなり前進できたのですが、まだ完全に快適とは言えないので、引き続き、セットアップに取り組む必要があります。重要なことは、今日最も速かったホルヘ(ロレンソ、ヤマハ)と、それほど離れていないことです。バレンティーノ(ロッシ、ヤマハ)もとても安定していました。いずれにしても、今日のチームの問題への対処の仕方には、とても満足しています。明日、また一歩前進できるようにがんばります」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 8番手)
「今日は、シーズン序盤に直面していた状況と似ていました。残念ながらオースティンのレースからそれほど前進できませんでした。でも、まだ1日目です。解決策を見つけ、ペースを上げられるように引き続き全力で取り組みます。最大の問題は加速がうまくいかないことです。マシンはとてもパワフルなので、その部分で余計にタイムをロスしているように感じます。今日はユーズドタイヤでずっと走りました。明日は、もう一歩前進できるようにがんばります」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
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1 | 99 | J.ロレンソ | ヤマハ | 1'39.555 |
2 | 93 | マルク・マルケス | +0.345 | |
3 | 41 | A.エスパルガロ | スズキ | +0.538 |
4 | 8 | H.バルベラ | ドゥカティ | +0.674 |
5 | 46 | V.ロッシ | ヤマハ | +0.727 |
6 | 25 | M.ビニャーレス | スズキ | +0.893 |
7 | 4 | A.ドヴィツィオーゾ | ドゥカティ | +1.182 |
8 | 26 | ダニ・ペドロサ | +1.268 | |
9 | 45 | S.レディング | ドゥカティ | +1.305 |
10 | 50 | E.ラバティ | ドゥカティ | +1.370 |
11 | 29 | A.イアンノーネ | ドゥカティ | +1.462 |
12 | 68 | Y.ヘルナンデス | ドゥカティ | +1.473 |
13 | 35 | カル・クラッチロー | +1.557 | |
14 | 44 | P.エスパルガロ | ヤマハ | +1.612 |
15 | 6 | S.ブラドル | アプリリア | +1.623 |
16 | 38 | B.スミス | ヤマハ | +1.732 |
17 | 76 | L.バズ | ドゥカティ | +1.765 |
18 | 19 | A.バウティスタ | アプリリア | +2.018 |
19 | 51 | M.ピロ | ドゥカティ | +2.286 |
20 | 43 | ジャック・ミラー | +2.349 | |
21 | 53 | ティト・ラバト | +2.675 |