MotoGP 第3戦 アメリカズGP 決勝
2016/04/10

マルケスがアメリカズGP4連覇を達成

アメリカズGP決勝は、前戦アルゼンチンGPから2戦連続でポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、2戦連続でポール・トゥ・ウインを達成しました。好スタートからオープニングラップを制すると、快調にラップを刻んで後続を引き離しました。レース中盤は2番手を走るホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に約6秒の大量リードを築き、終盤にはその差を8秒まで広げる悠々の独走優勝でした。

これでマルケスは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)では、初開催の2013年から4年連続でポール・トゥ・ウインを達成。さらに過去に開催されていたラグナセカ、インディアナポリスを含み、米国大会で8連勝。Moto2時代を含めると、11年から10連勝という偉業を達成しました。

今大会は、フリー走行、予選と順調にセットアップを進めました。決勝では、オープニングラップに何度か首位を入れ替えますが、レース前半にただ一人2分04秒台の快足ラップを刻んで勝利を確実なものとしました。これでマルケスはMotoGPクラスで26勝目を挙げて歴代9位。通算では52勝とし、フィル・リードと並び歴代7位となりました。

3戦を終えて2勝と3位を1回で総合首位をキープ。今大会2位で総合でも2位につけるロレンソに、21点差をつけてヨーロッパラウンドへと舞台を移すことになりました。

予選8番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、ロレンソ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)と2番手争いのグループを形成しましたが、7周目の1コーナーでバランスを崩して転倒。マシンが前を走るドヴィツィオーゾのマシンに当たってしまい、ドヴィツィオーゾは転倒リタイアとなりました。ペドロサは再スタートを切りましたが、11周を終えた時点でピットに戻りリタイアしました。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「今回のレースウイークの進み方にはとても満足しています。ここは大好きなサーキットの一つですが、わからない部分もいくつかあります。フロントタイヤをソフトで走ると決めたのも、レース前のことでした。最後はチームが僕にとてもいいアドバイスをしてくれました。ウォームアップでは感触がよくありませんでしたが、チームが調整してくれたことで、マシンの感触はとてもよくなりました。チームに感謝しています。また、ミシュランのテクニシャンにも感謝しています。最初の12〜15周は大丈夫だと教えてくれました。そのあとは状況に合わせる必要があると言われ、その通りになりました。オースティンでは4連勝となりました。すばらしいことです。また、優勝したあとのチームの喜び方が、すべてを物語っています。今年最初の3レースは、そのときの状況にうまく合わせることができたと思います」

ダニ・ペドロサ(MotoGP リタイア)
「難しいレースウイークでしたが、希望を持ってレースに臨みました。かなりいいスタートを切ることができたと思います。順位を上げて、いい集団の中に入りました。(ホルヘ)ロレンソと2番手争いができると思いました。ペースはプラクティスのときよりかなりよかったです。残念ながら小さなミスを犯してしまい、コーナ―進入のブレーキング時にフロントエンドから転倒してしまいました。(アンドレア)ドヴィツィオーゾを巻き込んでしまいました。このような形でレースを終えることになって残念です。またアンドレアには本当に申し訳なく思っています。彼に謝りたいです。彼が無事でよかったです。プラクティスからレースの間に大きく前進できたことは、次につながりました。レース中に得たデータをこれから慎重に検証し、2週間後のヘレスへ向けてそれを足掛かりにして前進したいです」

リザルト

決勝リザルト
順位 No. ライダー マシン タイム/差
193マルク・マルケスHonda43'57.945
299J.ロレンソヤマハ+6.107
329A.イアンノーネドゥカティ+10.947
425M.ビニャーレススズキ+18.422
541A.エスパルガロスズキ+20.711
645S.レディングドゥカティ+28.961
744P.エスパルガロヤマハ+32.112
851M.ピロドゥカティ+32.757
98H.バルベラドゥカティ+34.592
106S.ブラドルアプリリア+40.211
1119A.バウティスタアプリリア+45.423
1250E.ラバティドゥカティ+47.127
1353ティト・ラバトHonda+47.426
1468Y.ヘルナンデスドゥカティ+51.190
1576L.バズドゥカティ+1'12.929
1635カル・クラッチローHonda+1'19.252
1738B.スミスヤマハ+1'28.036
RT26ダニ・ペドロサHonda+10Laps
RT4A.ドヴィツィオーゾドゥカティ +15Laps
RT46V.ロッシヤマハ +19Laps

総合順位

ライダー(MotoGP)
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-193マルク・マルケスHonda66
299J.ロレンソヤマハ45
346V.ロッシヤマハ33
444P.エスパルガロヤマハ28
526ダニ・ペドロサHonda27
68H.バルベラドゥカティ25
74A.ドヴィツィオーゾドゥカティ23
825M.ビニャーレススズキ23
950E.ラバティドゥカティ21
1041A.エスパルガロスズキ21
1129A.イアンノーネドゥカティ16
1245S.レディングドゥカティ16
1338B.スミスヤマハ16
146S.ブラドルアプリリア15
1519A.バウティスタアプリリア14
1651M.ピロドゥカティ12
1753ティト・ラバトHonda11
1843ジャック・ミラーHonda2
1968Y.ヘルナンデスドゥカティ2
2076L.バズドゥカティ1
2135カル・クラッチローHonda0

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