アルゼンチンGPからの2連戦となった第3戦アメリカズGPは、8日にフリー走行を行い、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が1回目、2回目のフリー走行ともにトップタイムをマーク。4年連続ポールポジション(PP)と大会4連覇に向けて好調なスタートを切りました。当日は、青空が広がる絶好のコンディション。1回目のフリー走行で2分04秒953とただ一人、2分4秒台に入れたマルケスは、午後の走行では2分04秒034までタイムを更新。2番手のアンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)に0.706秒の大差をつけました。
午後のセッションでマルケスは、最終コーナーにてフロントのグリップを失って転倒しましたが、ピットに戻って2号車でコースイン。転倒の影響を感じさせない走りでタイムを更新し、ライバルを圧倒しました。
チームメートのダニ・ペドロサは、1回目の走行で2分06秒台で10番手、2回目は2分05秒台で8番手でした。この日は、さまざまなセッティングにトライするという、ペドロサにとっては試行錯誤の一日となりましたが、初日のデータを2日目のフリー走行と予選で生かす意気込みです。
カル・クラッチロー(LCR Honda)もさまざまなセッティングにトライしてデータ収集に努めました。クラッチローは開幕から2戦、リタイアに終わっています。その雪辱に闘志を燃やしているだけに、2日目のフリー走行と予選でのタイムの短縮とポジションアップに期待されます。
マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「全体的に今日の進み方には満足しています。加速に関しては、まだなんとも言えませんが、ほかのサーキットほどは問題にならないと思います。なぜなら、このサーキットのほとんどのコーナーの出口は1速なので、それほどタイムロスはないと思うからです。午前中は新しいウイングをテストしました。少しウィリーが減りましたが、マシンの反応をさらに理解するためには、もっとテストをする必要があります。とてもいい周回ができました。最終コーナーもうまく走れました。いつもより遅いブレーキングにもトライして、とりあえずの限界もみつけました。今日の結果には満足していますが、まだ前進できると思います」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 8番手)
「かなり難しい一日でした。午前、午後ともに、このサーキットに合うセッティングを探している段階です。前戦アルゼンチンGPを終えてから、今朝は新しいことを試すことに決めていましたが、思ったような感触を得ることはできませんでした。そのため午後のセッションでは、再びセッティングを変更しました。その結果、ペースは上がりましたが、まだ求めているものにはほど遠い状態です。このサーキットは、いい加速とブレーキング、ハンドリングが必要になります。引き続き、フィーリングの改善を行い、快適に走れるようにしたいです。そしてタイムも更新できるようにがんばります」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 93 | マルク・マルケス | 2'04.034 | |
2 | 29 | A.イアンノーネ | ドゥカティ | +0.706 |
3 | 25 | M.ビニャーレス | スズキ | +0.861 |
4 | 45 | S.レディング | ドゥカティ | +0.865 |
5 | 99 | J.ロレンソ | ヤマハ | +0.867 |
6 | 46 | V.ロッシ | ヤマハ | +0.940 |
7 | 76 | L.バズ | ドゥカティ | +1.156 |
8 | 26 | ダニ・ペドロサ | +1.160 | |
9 | 4 | A.ドヴィツィオーゾ | ドゥカティ | +1.161 |
10 | 35 | カル・クラッチロー | +1.359 | |
11 | 8 | H.バルベラ | ドゥカティ | +1.454 |
12 | 51 | M.ピロ | ドゥカティ | +1.563 |
13 | 44 | P.エスパルガロ | ヤマハ | +1.582 |
14 | 41 | A.エスパルガロ | スズキ | +1.628 |
15 | 68 | Y.ヘルナンデス | ドゥカティ | +1.727 |
16 | 50 | E.ラバティ | ドゥカティ | +1.857 |
17 | 6 | S.ブラドル | アプリリア | +1.888 |
18 | 19 | A.バウティスタ | アプリリア | +2.123 |
19 | 38 | B.スミス | ヤマハ | +2.445 |
20 | 43 | ジャック・ミラー | +2.743 | |
21 | 53 | ティト・ラバト | +3.010 |