後半戦のスタートとなった第10戦インディアナポリスGPのフリー走行は、終日、青空が広がるすばらしい天候の中で行われました。しかし、前日に降った雨の影響で午前中は路面のグリップが悪く、選手たちはセットアップに苦労しましたが、午後になって路面のグリップが向上し、一気にセットアップを進めることができました。
インディアナポリスGPで過去2連勝、Moto2時代を含めると4年連続で優勝しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、1回目の走行で2番手、2回目の走行でも2番手と、まずまずのスタートを切りました。セッション中に何度も首位に浮上する走りを見せたマルケスは、路面のグリップの向上に合わせてセットアップを進めました。
前戦ドイツGPで今季2勝目を達成。その後に行われたイタリア・ミサノのテストでも、後半戦に向けて有意義なデータを得ることに成功しています。難しい路面コンディションとなったフリー走行ですが、マルケスはテストの成果を確認することになりました。2日目の予選では、2戦連続今季5度目、インディアナポリスGP3年連続のポールポジションに挑みます。
この日は、トップタイムをマークしたホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)から1秒差以内に11台という接戦になりました。2番手のマルケスは、わずか0.003秒差の2番手。インディアナポリスGP3勝目を狙うダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が0.517秒差の7番手と、大接戦の中で初日を終えました。
マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「夏休み明けの初日の走行としては、全体的にかなりうまくいったと思います。マシンはとても快適でした。これが一番重要なことです。コースは、午前中よりもグリップはよくなってきていますが、前進し続けるためには、この調子で引き続き取り組まなければなりません。現在、ホルヘ(ロレンソ)が一番強そうですが、明日はもっと彼に近づけるようにがんばります」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 7番手)
「午前中にソフトタイヤを使い、午後はハードタイヤを試しました。路面コンディションは、周回するごとによくなりましたが、それでも少し難しい一日でした。午後は気温もかなり上がり、タイヤが頻繁にアウト側に弾みました。3回目のセッションではもっとグリップがよくなると思いますし、もっと速く走れるようになると思います。明日は高い気温でのマシンのセットアップを改善して、予選ではいいラップタイムを刻みたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | F/O | タイム/差 |
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1 | 99 | J.ロレンソ | ヤマハ | F | 1'32.860 |
2 | 93 | マルク・マルケス | Honda | F | +0.003 |
3 | 4 | A.ドヴィツィオーゾ | ドゥカティ | F | +0.295 |
4 | 29 | A.イアンノーネ | ドゥカティ | F | +0.306 |
5 | 35 | カル・クラッチロー | Honda | F | +0.326 |
6 | 44 | P.エスパルガロ | ヤマハ | F | +0.502 |
7 | 26 | ダニ・ペドロサ | Honda | F | +0.517 |
8 | 45 | スコット・レディング | Honda | F | +0.583 |
9 | 38 | B.スミス | ヤマハ | F | +0.614 |
10 | 46 | V.ロッシ | ヤマハ | F | +0.672 |
11 | 9 | D.ペトルッチ | ドゥカティ | F | +0.903 |
12 | 68 | Y.ヘルナンデス | ドゥカティ | F | +1.074 |
13 | 25 | M.ビニャーレス | スズキ | F | +1.113 |
14 | 8 | H.バルベラ | ドゥカティ | O | +1.223 |
15 | 41 | A.エスパルガロ | スズキ | F | +1.279 |
16 | 69 | ニッキー・ヘイデン | Honda | O | +1.537 |
17 | 63 | M.ディ・ミリオ | ドゥカティ | O | +1.599 |
18 | 43 | ジャック・ミラー | Honda | O | +1.871 |
19 | 50 | ユージン・ラバティ | Honda | O | +2.063 |
20 | 6 | S.ブラドル | アプリリア | F | +2.075 |
21 | 19 | A.バウティスタ | アプリリア | F | +2.206 |
22 | 15 | A.デ・アンジェリス | ART | F | +2.325 |
23 | 24 | トニ・エリアス | Honda | O | +3.476 |