MotoGP 第9戦 ドイツGP 1日目フリー走行
2015/07/10

マルケス首位発進。ペドロサは5番手で初日を終える

シーズン前半戦の締めくくりとなる第9戦ドイツGPのフリー走行は、終日を通して雲が多く、最高気温が17℃と涼しい一日となりました。ドイツGPが開催されるザクセンリンクは、シーズンを通してもっとも短いショートコース。毎年、激しい接戦となりますが、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、1回目、2回目ともにトップタイムをマークして好調なスタートを切りました。

前戦オランダGPで優勝争いに加わり、最終セクションのシケインでバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)と接触し、2位という悔しい結果に終わったマルケス。1回目の走行でただ一人1分21秒台に入ると、午後の走行では1分21秒台の快速ラップを刻む、すばらしい走りを見せました。ザクセンリンクでは、125cc(2010年)とMoto2クラス(11年、12年)で3連勝を達成。MotoGPクラスにスイッチしてからも13年、14年と2連覇を達成、5年連続で優勝しています。

ライダースキルが問われるコースですが、マルケスは、今季2勝目とドイツGP6連覇に向けて絶好のスタートを切りました。

チームメートのダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)も、ザクセンリンクを得意としています。これまでザクセンリンクでは250cc時代に2勝、最高峰クラスでも4勝を挙げています。今季2回目の表彰台と今季初優勝に闘志を燃やすペドロサは、タイヤテストを行いながら、1回目の走行で4番手、2回目の走行で5番手とまずまずのスタートを切りました。今大会、ブリヂストンは、左コーナーの多いザクリンク対応として、左右非対称コンパウンドのフロントタイヤを投入しました。ほとんどの選手がこのタイヤにトライしましたが、ペドロサは2日目のフリー走行で試すことになります。ベストタイムでは5番手も、アベレージでは表彰台争いを感じさせるペースだけに、2日目の予選の走りが期待できます。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 1番手)
「今日はポジティブな一日でした。風が強くてみんな大変だったと思います。しかし、感触がよかったですし、とても大事なことです。今日は予定通りにセットアップが進みましたが、まだ改善しなければならないところがあります。まだ完全に快適とは言えませんが、全体的にはいい一日でした。明日はみんな速くなってくることは予測できますが、重要なことは、今の状態がうまくいっているということです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 5番手)
「いい初日になりました。プラクティスセッションでは違うセットアップとタイヤをいくつか試しました。しかし、左右非対称コンパウンドのフロントタイヤをまだ試していませんので、明日試すかもしれません。様子を見たいと思います。明日に向けてマシンのセットアップを進めなければなりません。何カ所のコーナーでは進入に課題があるので、改善したいと思います。タイムを上げるためにはここがカギになってくると思います」

リザルト

1日目フリー走行リザルト
順位 No. ライダー マシン F/O タイム/差
193マルク・マルケスHondaF1'21.621
238B.スミスヤマハF+0.119
329A.イアンノーネドゥカティF+0.203
499J.ロレンソヤマハF+0.265
526ダニ・ペドロサHondaF+0.268
641A.エスパルガロスズキF+0.474
746V.ロッシヤマハF+0.481
845スコット・レディングHondaF+0.546
968Y.ヘルナンデスドゥカティF+0.575
104A.ドヴィツィオーゾドゥカティF+0.719
118H.バルベラドゥカティO+0.792
1235カル・クラッチローHondaF+0.804
1344P.エスパルガロヤマハF+0.815
1425M.ビニャーレススズキF+0.886
159D.ペトルッチドゥカティF+0.925
1669ニッキー・ヘイデンHondaO+1.314
1763M.ディ・ミリオドゥカティO+1.564
1819A.バウティスタアプリリアF+1.665
1976L.バズYAMAHA FORWARDO+1.723
2043ジャック・ミラーHondaO+1.806
2115A.デ・アンジェリスARTF+2.200
227青山博一HondaO+2.304
2350ユージン・ラバティHondaO+2.331
2470M.ラバティアプリリアF+2.825
2571C.コルティYAMAHA FORWARDO+3.539

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