第6戦イタリアGPのフリー走行は、終日青空が広がる絶好のコンディションの中で行われました。午前中はムジェロをホームコースとするドゥカティ勢が好調なスタートを切りましたが、昨年の大会を制しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、1度目の走行で4番手、2度目の走行では2番手と順調にセットアップを進めました。
2度目のセッションでは、決勝に向けてロングランを行い、1分48秒台の好ラップで周回を続け、決勝に向けてまずまずの仕上がりとなりました。昨年の大会では予選でポールポジションを獲得。決勝でも、このサーキットを得意とするホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)との一騎打ちを制して優勝しました。今年は2年連続ポール・トゥ・ウインが期待されます。
復帰から2戦目を迎えるペドロサは、このサーキットを得意とする選手のひとりですが、右腕の状態が完全ではないことに加えて、電子制御のセットアップが決まらず、1度目のフリー走行は11番手、2度目は14番手でした。しかし、トップから1秒差以内につけているだけに、2日目の予選はタイムの短縮とポジションアップが期待されます。
マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「全体的に今日はとてもうまくいきました。金曜日なのでいろいろなことを試しました。特に電気系のセットアップに取り組み、エンジンの性能を高められるように努力しました。一歩前進できたのでうれしいです。完全に快適というわけではありませんが、かなりいい感触がありました。今の方向性は正しいと思います。明日は、もっと周回を重ね、レースペースを見つけなくてはいけません。ファステストのライダーに、できる限り近づけるようにがんばっていきたいです」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 14番手)
「初日はあまりうまくいきませんでしたが、それほどひどいとは思っていません。明日、前進できるか様子をみたいです。午後は電子制御に少し問題があり、思ったように周回することができませんでした。でも、今夜にその問題を解決し、明日はもっといいポジションを獲得してレースに備えたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | F/O | タイム/差 |
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1 | 4 | A.ドヴィツィオーゾ | ドゥカティ | F | 1'47.479 |
2 | 93 | マルク・マルケス | Honda | F | +0.164 |
3 | 99 | J.ロレンソ | ヤマハ | F | +0.373 |
4 | 29 | A.イアンノーネ | ドゥカティ | F | +0.461 |
5 | 38 | B.スミス | ヤマハ | F | +0.559 |
6 | 35 | カル・クラッチロー | Honda | F | +0.645 |
7 | 41 | A.エスパルガロ | スズキ | F | +0.658 |
8 | 45 | スコット・レディング | Honda | F | +0.685 |
9 | 46 | V.ロッシ | ヤマハ | F | +0.732 |
10 | 44 | P.エスパルガロ | ヤマハ | F | +0.804 |
11 | 68 | Y.ヘルナンデス | ドゥカティ | F | +0.825 |
12 | 51 | M.ピロ | ドゥカティ | F | +0.838 |
13 | 9 | D.ペトルッチ | ドゥカティ | F | +0.940 |
14 | 26 | ダニ・ペドロサ | Honda | F | +0.956 |
15 | 25 | M.ビニャーレス | スズキ | F | +1.014 |
16 | 8 | H.バルベラ | ドゥカティ | O | +1.196 |
17 | 6 | S.ブラドル | YAMAHA FORWARD | O | +1.215 |
18 | 17 | カレル・アブラハム | Honda | O | +1.372 |
19 | 43 | ジャック・ミラー | Honda | O | +1.551 |
20 | 69 | ニッキー・ヘイデン | Honda | O | +1.782 |
21 | 76 | L.バズ | YAMAHA FORWARD | O | +2.182 |
22 | 63 | M.ディ・ミリオ | ドゥカティ | O | +2.250 |
23 | 19 | A.バウティスタ | アプリリア | F | +2.262 |
24 | 50 | ユージン・ラバティ | Honda | O | +2.336 |
25 | 15 | A.デ・アンジェリス | ART | F | +2.998 |
26 | 33 | M.メランドリ | アプリリア | F | +4.321 |