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JMX 第9戦 スポーツランドSUGO 決勝
2016/10/23

Hondaが2013年以来のIA両クラス制覇!

年間9大会が設定された全日本モトクロス選手権は、いよいよ今季最後の一戦。宮城県のスポーツランドSUGOを舞台に、第54回MFJ-GPモトクロス大会が開催されました。第4戦でも使用されたSUGOは、丘陵地のアップダウンを生かしたダイナミックなレイアウトが特徴のコース。決勝日はやや雲が多めながら天候は晴れ、路面は最高のコンディションが保たれました。

この最終戦は、例年通り海外競技ライセンスでも参加できる国際格式で開催。そのためHondaは、IA1にコール・シーリー(Team Honda HRC)と山本鯨(Team HRC)を参戦させました。今季のシーリーは米国のAMAスーパークロス世界選手権シリーズとAMAプロモトクロス選手権シリーズの450ccクラスに参戦して活躍。一方の山本は、2014年からFIMモトクロス世界選手権シリーズにフル参戦してきました。

そして、Team HRCから全日本選手権にフル参戦している成田亮(IA1クラス)と能塚智寛(IA2クラス)は、ともにポイントランキングトップをキープしてこの最終戦に。シリーズタイトル獲得に向けてレースに挑みました。

IA1(450/250)ヒート1

IA1のヒート1。Team HRCの成田は、前戦終了時点で新井宏彰(カワサキ)を35点リードしていました。決勝ヒート1で海外からの参戦ライダーを抑えてホールショットを奪ったのは、その成田でした。これに山本と熱田孝高(スズキ)が続き、様子を見るように確実なスタートを切ったシーリーは、4番手で1周目をクリアしました。

2周目、シーリーが熱田をパスすると、Honda勢がトップ3を形成。この中で3番手に順位を落とした成田が、次周にシーリーを抜き返すと、会場は大歓声に包まれました。しかし、シーリーはすぐに逆転を果たすと、4周目には山本もパスして、先頭に立ちました。一方、成田はこの周にまさかの転倒。8番手まで順位を落としてしまいました。

5周目以降、シーリーは本来の実力を披露して、一気にリードを拡大。完全な独走で勝利を収めました。山本は、中盤以降に後続の接近を許し、4位でゴールとなりました。そして成田は、転倒によって足を痛めながらも粘りの走りをみせ、チャンピオン争いの相手である新井の次となる8位でゴール。ワンシーズンにして、タイトル奪還を果たしました。

IA1(450/250)ヒート2

ヒート2は、転倒した際に足を負傷した成田がヒート1で年間タイトル獲得が決定したこともあり出場をキャンセル。レースは、山本とシーリーのホールショット争いでスタートしました。山本との争いを制したシーリーがトップに立ちましたが、両者は1周目に熱田の先行を許しました。しかし次周、シーリーが再び先頭に立つと、一気にリードを拡大し始めます。

山本は、小島庸平(スズキ)にも先行を許して4番手。熱田と小島と山本が、僅差で2番手集団を形成しました。すると山本は、5周目に小島、6周目には熱田を再び抜き返すと、2番手に順位を上げます。しかし思うようにリードを拡大することができず、背後には小島と平田優(ヤマハ)を僅差で従えた状態となりました。

8周目、3台によるバトルで小島が4番手に順位を下げ、山本は平田に先行を許して3番手。さらに、次周から山本のペースが落ちていき、小島も山本の前に出ました。抜かれた山本は終盤まで粘りの走りを続けましたが、ラスト4周となる14周目にミスして、9位でゴール。レースは、ヒート1と同様に独走状態を築いたシーリーが、2位に約37秒もの大差をつけて勝利しました。

IA2(250/125)ヒート1

Team HRCの能塚智寛は、22点リードで自身初のIAクラスチャンピオンに王手をかけて、この最終戦を迎えました。その能塚は、ヒート1で気合十分のスタートをみせホールショットを奪うと、1周目をトップでクリアしました。3周目には渡辺祐介(ヤマハ)に抜かれて2番手。しかし冷静に状況を判断して、3番手の古賀太基(N.R.T.)以下を引き離しながら、渡辺をマークしました。

能塚は、レースが中盤に入っても渡辺を僅差で追従。そして8周目、満を持して渡辺を抜き、トップに返り咲きました。その後はしばらく渡辺を引き離せずにいましたが、ラスト3周となった15周目にヒート1の最速ラップタイムを叩き出すなど、終盤になってさらにペースアップ。渡辺を引き離した能塚が、優勝でタイトル獲得を決めました。古賀は3位でフィニッシュしました。

IA2(250/125)ヒート2

迎えたヒート2、ホールショットは渡辺。これに古賀、横澤拓夢(N.R.T)、森優介(TEAM ITOMO)、田中雅己(TEAM ナカキホンダ)、能塚、小川孝平(Team ITOMO)のHonda勢が続いて、1周目をクリアしました。レース序盤、少しずつリードを拡大してやや単独走行になっていった渡辺に対して、2番手以下は集団状態。この中で、同じチームの古賀と横澤が接近戦を繰り広げ、6周目に横澤が先行しました。
次周、3番手に後退した古賀を能塚がパス。その能塚は徐々に横澤との距離を詰め、10周目には逆転に成功しました。この段階でトップの渡辺と2番手の能塚の差は約7.5秒。しかし終盤になって能塚がペースを上げ、残り2周となった16周目には2秒近くもベストラップタイムを削って渡辺に接近。ゴール直前で渡辺を抜き、能塚が優勝を手にしました。また横澤が粘りの走りで3位に入賞を果たしました。

コメント

コール・シーリー(優勝/優勝)
「今回が、米国大陸から海外に出る最初の機会となり、その地がHondaの母国である日本だったので、とても楽しみにしていました。もちろんスポーツランドSUGOのコースを走るのも初。土曜日の朝の公式練習まで特に下見はしませんでしたが、いざ走ってみたら、とても楽しいコースでした。特にヒート1は、ちょうどレース中に風が強く吹いていたので、攻略にはタフさを求められる要素もありました。新型のマシンをレースで乗るのは今回が2度目ですが、アウトドアではこれが初めて。そういう状況の中、日本のライダーといいレースができたので満足しています。これを機会に、日本でも僕を応援してくれるファンが増えてくれるといいですね。日本に呼んでくれたHondaに感謝しています」

山本鯨(4位/9位)
「3年ぶりに全日本のレースを走りました。2013年まで日本のレースを走っていたときはIA2に参戦していたので、今回はこれまで一緒にレースをしたことがないライダーたちと走ることになり、とても楽しかったです。もちろん、日本にいるファンの方々に、自分の走りを久しぶりに生で見てもらえるという、うれしさもありました。今回は、世界選手権で使用していたのとは大きく異なる、ワークスマシンでの参戦。その高いポテンシャルに驚かされましたが、同時に自分の走りに合わせてセッティングをする時間が足りませんでした。そういう中で、チームの高い能力により、最大限に僕の走りに合う仕様にしてくれて、これが両ヒートで序盤にトップ争いができた速さにつながったと思っています」

成田亮(8位/DNS)
「ヒート1は、トップのシーリー選手がリードを拡大し始めたので、なんとかもう一度見せ場をつくりたいとがんばったところで、ミスをして転んでしまいました。無事にシリーズタイトルを獲得できたのでよかったです。本当なら、前戦で決めてしまいたかったのですが、終わってみれば一つの目標にしていた勝率50%もギリギリでクリアしていました。終盤はケガとの戦いでしたが悪くないシーズンでした。ケガをした足が腫れるのを覚悟で、今日は祝賀会を楽しませてもらいます。それから、このレースでスズキの熱田選手が現役を引退しました。熱田選手は、幼いころから僕にとって最大のライバルであり続けました。強いライバルがいることで、自分も速くなれたと思います。熱田選手、お疲れさまでした」

芹沢直樹 | Team HRC監督
「チーム監督としては、ダブルタイトルの獲得にうれしさと安堵を感じていますが、同時に誇らしくも思っています。最大限の努力をするというのは、Team HRCに限らず全チームに共通していることですが、各クラスに一人ずつというミニマムな構成で両クラスを制するというのは、努力に加えて我々が優秀であったという証だと思うからです。これはライダーはもちろん、メカニックやスタッフなどチームに携わるすべてのメンバー、そしてマシンとこの開発に関わってきたすべての関係者にも当てはまることだと思っています。この最終戦だけを見ると、シーリーの参戦によって成田の闘争スイッチが入ったことで、本来は転倒が非常に少ないライダーがまさかのミス。それでも、足を痛めながら最後まで走ってこのヒートでタイトル獲得を決めてくれたので、チームとしても助けられました。逆に能塚は、ヒート1で決めてくるとは正直思っていなかったのですが、非常に走りがよく、期待以上のものでした。チャンピオンがかかった大会で両ヒート優勝というのは、なかなかできることではありません。山本は期待に対して結果は厳しいものとなりましたが、シーズン中とは異なるマシンを駆り随所で速さをみせてくれました。シーリーは、さすがとしか言えない速さをみせてくれたので、会場に訪れた方々も楽しんでいただけたと思います。一年間、Team HRCを応援し、あるいは支えてくださった皆さんに感謝しています。ありがとうございました」

能塚智寛(優勝/優勝)
「Team HRCに加入した1年目にシリーズタイトルを獲得できて、うれしく思っています。同時に、来年はもっと上を目指すという決意も抱きました。前戦で宣言した通り、優勝してチャンピオンになることができました。ヒート1は、後ろでプレッシャーをかけ続けていたら渡辺選手にミスが出だしたので、抜けると思いました。ヒート2はちょっと出遅れてしまい、キツいレースでした。途中で心が折れかけたのですが、2番手に浮上してプッシュをしたら、トップが近づいてきたので、優勝が狙えるかもと思いました。この大会で、日本のモトクロス界に貢献してきた大先輩が3人も引退されました。寂しい気持ちでいっぱいです。しっかり跡を継いで、日本のモトクロスをもっと発展させていきたいです」

リザルト

IA1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1114コール・シーリーHonda1732'08.310
21小島庸平スズキ17+00'23.972
399平田優ヤマハ17+00'26.374
4400山本鯨Honda17+00'30.112
513深谷広一スズキ17+00'31.287
62熱田孝高スズキ17+00'32.511
 
8982成田亮Honda17+00'33.617
IA1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1114コール・シーリーHonda1732'17.596
299平田優ヤマハ17+00'37.464
31小島庸平スズキ17+00'43.386
413深谷広一スズキ17+00'43.966
52熱田孝高スズキ17+00'45.641
64小方誠カワサキ17+00'45.826
IA2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
128能恍q寛Honda1732'33.802
232渡辺祐介ヤマハ17+00'07.424
3122古賀太基Honda17+00'16.472
429竹中純矢スズキ17+00'19.953
5113田中雅己Honda17+00'25.581
652植田翔太カワサキ17+00'35.226
IA2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
128能恍q寛Honda1733'02.764
232渡辺祐介ヤマハ17+00'00.377
336横澤拓夢Honda17+00'16.319
4122古賀太基Honda17+00'17.971
5912小川孝平Honda17+00'31.850
605森優介Honda17+00'32.238

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