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JMX 第6戦 藤沢スポーツランド 決勝
2016/07/24

Team HRCの成田が流れを引き戻す勝利を挙げる

全日本モトクロス選手権は、7月後半の開催が恒例となっている岩手県藤沢スポーツランドで東北大会を迎えました。シーズン中盤戦を締めくくる夏休み前の大事な一戦でもあります。木々の間を縫う林間コースは、豊富なアップダウンを備えたダイナミックなレイアウトが特徴です。砂混じりの細かい土質で、緑の中に美しく豪快なルースト(土煙)が舞い上がります。

各クラスの予選が行われた土曜日の午前中や、決勝日の昼すぎまでは雲が多めでしたが、今大会は天候に恵まれ、青空が顔をのぞかせました。この東北大会は、晴れると酷暑に苦しめられることが多いのですが、今年の決勝日は最高気温が25℃程度と、観戦に適した陽気となりました。

なお今大会の土曜日に、イタリアで今年開催されるモトクロス国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ」の日本代表が発表されました。全日本組の成田亮(Team HRC)と能塚智寛(Team HRC)に加えて、世界選手権にフル参戦中の山本鯨(Team Honda Redmoto Assomotor)がメンバーに選ばれたことから、今季の日本代表チームはHonda勢で固められることになりました。

IA1(450/250)ヒート1
前戦こそ勝利を得られずに終わりましたが、ここまで6勝を挙げてシリーズランキングトップを快走する成田は、スタート直後の1コーナーに4番手あたりで進入。ところがここで、バランスを崩したほかのマシンと絡むように激しく転倒してしまいました。このアクシデントで、成田のマシンは排気系が破損。次周に緊急ピットインとなりました。

予期せぬアクシデントながら、ピットで待つメカニックたちは、必要なパーツと工具を瞬時に準備して、このピットインに対応。わずか2分で、成田を再びコースへ送り出します。しかし2周後、再び排気漏れの症状がひどくなり、成田は2度目のピットインを決断しました。

ここでメカニックたちは、約2分30秒を使ってマシンを修復。成田は、トップの新井宏彰(カワサキ)からほぼ3周遅れで復帰しました。すると成田は、新井とほぼ同ペースで周回。終盤には、新井が周回遅れのマシンに阻まれた間に先行し、トップと2周差の17位でゴールしました。Honda勢の最上位は、馬場大貴(TEAM 887 with ホンダドリーム川崎宮前)の8位でした。

IA1(450/250)ヒート2
ヒート2の成田は、ヒート1での苦い記憶を秘めながら、まずまずのスタートを決めます。最初のコーナーを5番手でクリアし、コース前半で小方誠(カワサキ)と、星野裕(カワサキ)を抜くと、後半には田中教世(カワサキ)の攻略にも成功して、ヒート1のウイナーである新井の背後につけました。続く2周目、成田は新井をパスして、先頭に立ちました。

レース序盤、トップを走る成田の後方には、新井や田中、星野が僅差で続きます。トップグループは縦にやや長い4台で形成されました。ここから、まず星野が徐々に遅れ、トップ争いは3台に絞られていきます。さらにレースが中盤に入ったところで、田中も後退。これにより先頭争いは、成田と新井の一騎打ちになりました。

後方から新井のプレッシャーを受けながらも、成田はリズムを崩すことなく安定したハイペースで周回。すると迎えた11周目、新井の方が先にミスして上りで失速します。これにより成田のリードは、約6.5秒に広がりました。そしてレース終盤、成田はリードを守って周回。17周目が終わるところでチェッカーを受け、今季7勝目をマークしました。

IA2(250/125)ヒート1
ホールショットを奪ったのは古賀太基(N.R.T.)でした。後続はスタート直後から大混戦。この中で巧みに順位を上げたTeam HRCの能塚智寛が、岡野聖(ヤマハ)の転倒もあって2番手につけます。後続には、渡辺祐介(ヤマハ)と横澤拓夢(N.R.T)。レース序盤、古賀と能塚、渡辺は、横澤以下を引き離しながらトップ争いを展開します。4周目には、能塚が先頭に立ちました。

しかし古賀も粘り、5周目には一時トップを奪回。ここはすぐに能塚が抜き返しましたが、次周から再び古賀が先行しました。その後は古賀と能塚、渡辺の接近戦が続き、後半に入ったところで渡辺が能塚をパス。ラスト5周で、渡辺と能塚が古賀を抜きました。そして2周後、能塚が渡辺の攻略に成功。そのまま逃げきり、優勝しました。古賀は3位、横澤は4位に入りました。

IA2(250/125)ヒート2
渡辺と岡野に続いて、古賀は3番手で1周目をクリア。能塚は出遅れると、混戦の中で順位を上げきることができず、8番手からのレースとなりました。レース序盤、古賀は上位の2人に対してわずかにペースが遅く、じわじわと差を拡大される展開。最初の5周で、その差は7秒ほどになってしまいました。古賀の後方は、約5秒遅れで横澤が4番手。追い上げに手間取っていた能塚は、それでもこの周に、横澤と約1.5秒差の5番手までポジションを上げました。

迎えた6周目には、横澤と能塚が4番手争いをスタート。次周にこれを制した能塚は、7秒近く前を走る古賀との差を、じわじわと詰めていきました。12周目には、能塚が古賀をパス。古賀は能塚についていくことができず、逆に後方から横澤の猛追を受けました。そしてレースは、17周で終了。序盤にできた差が大きかったことから能塚は3位となり、古賀が4位、横澤が5位でした。

コメント

成田亮(17位/優勝)
「ヒート1は、スタート直後の多重クラッシュでマシンを壊してしまい、結果的には2度のピットインを余儀なくされました。上位勢からは何周も遅れていることは分かっていましたが、シリーズランキングのことを考えて、1ポイントでも多く獲得しようと、最後まで懸命に走りました。地元・東北地方のファンに、少しでも多く走る姿を見てもらいたいという思いもありました。昨年のマシントラブルによる出場キャンセルに続き、またこのコースでアクシデントに遭いましたが、そこは気持ちを切り替え、自分は強いと言い聞かせてヒート2に臨みました。このレースはどうしても勝ちたかったのですが、予選日から新井(宏彰)選手(カワサキ)が速かったので、とにかく彼の前に出て、自分に有利な展開に持ち込もうと考えました」

芹沢直樹 | Team HRC監督
「基本的にはポイントリーダーを守ることや、安定した成績を残すことをテーマとして大会に臨むことが多いのですが、前戦でIA1とIA2の両方で勝利を逃したことなどを受け、今回に関しては勝つということに重きを置いて準備をしてきました。その結果、4ヒート中の2ヒートで優勝を得られたことは、まずまず評価できると思います。しかしIA1のヒート1では、スタート直後に発生した成田(亮)のアクシデントに対して、予想と準備をしてこなかったという反省点はあります。めったにあることではないのですが、排気系の破損に対する修復に時間がかかってしまったことは否めません。この経験を今後に生かしていきたいと思います。トータルで見れば、両クラスでポイントリーダーを保った状態で、夏のインターバルを迎えることができるので、この点はうれしく思います。とはいえ、全ヒートで勝つことはできなかったので、成田と能塚(智寛)にとってこの1カ月半が有意義な時間となるよう、チームとしても全力で支えていきたいと考えています」

能塚智寛(優勝/3位)
「ヒート1の序盤は古賀(太基)選手との勝負になり、様子を見ながらバトルを仕掛けていたのですが、実は後ろから渡辺(祐介)選手(ヤマハ)が迫っていることに気づかずにいました。中盤になって渡辺選手の存在を知り、ペースがよさそうだったので、抜かれたらラインを研究させてもらおうと考えました。さらに、古賀選手と渡辺選手が競ってくれたら、2人とも疲れてくれるかもしれないと考えました。結果的には、途中で切り替えた作戦通りの展開となり、みんなが疲労したところでスパートして勝利を収められました。ヒート2は、スタートで出遅れてしまったことが大きく、追い上げに手間取っている間に前の2人を逃してしまいました。夏休みはヨーロッパに渡り、より速く、そして強くなるための練習やレース参戦を予定しています」

リザルト

IA1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1331新井宏彰カワサキ1732'43.986
22熱田孝高スズキ17+00'07.819
38田中教世カワサキ17+00'14.061
44小方誠カワサキ17+00'17.409
57安原志ヤマハ17+00'20.374
69星野裕カワサキ17+00'20.823
 
17982成田亮Honda15+2Laps
IA1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1982成田亮Honda1733'02.955
2331新井宏彰カワサキ17+00'04.404
38田中教世カワサキ17+00'12.487
42熱田孝高スズキ17+00'22.181
59星野裕カワサキ17+00'30.087
612伊藤正憲ヤマハ17+01'00.951
IA2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
128能塚智寛Honda1732'44.648
232渡辺祐介ヤマハ17+00'05.077
3122古賀太基Honda17+00'15.316
436横澤拓夢Honda17+00'19.036
529竹中純矢スズキ17+00'20.976
605森優介Honda17+00'26.425
IA2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
132渡辺祐介ヤマハ1732'55.717
231岡野聖ヤマハ17+00'06.031
328能塚智寛Honda17+00'16.736
4122古賀太基Honda17+00'20.495
536横澤拓夢Honda17+00'24.951
6113田中雅己Honda17+00'29.392

ポイント

IA1
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-1982成田亮Honda251
2331新井宏彰カワサキ221
32熱田孝高スズキ202
41小島庸平スズキ198
599平田優ヤマハ182
-613深谷広一スズキ158
IA2
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-128能塚智寛Honda255
-231岡野聖ヤマハ234
3122古賀太基Honda208
432渡辺祐介ヤマハ202
5912小川孝平Honda199
-629竹中純矢スズキ171

スケジュール

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