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JMX 第3戦 世羅グリーンパーク弘楽園 決勝
2016/05/15

成田亮は、連勝ストップもヒート1で今季5勝目!

今シーズンの全日本モトクロス選手権は全9戦。早くもシーズン序盤を消化する第3戦中国大会が、広島県の世羅グリーンパーク弘楽園で行われました。昨年に続いて春の大会のみを開催する、このモータースポーツ施設は広島県の南東部に位置し、丘の斜面を利用したアップダウンに富むハイスピードかつダイナミックなモトクロスコースとなっています。

これまでこのコースでは、スタート直後にビッグジャンプを通過するのを避けるため、1周目のみ大幅にショートカットするレイアウトを採用していました。今大会から、この方式を変更することが検討されていましたが、土曜日の朝に実施されたブリーフィングの結果、従来どおりの仕様に落ち着きました。

HondaワークスチームのTeam HRCは各クラス1台体制として、最高峰クラスのIA1に成田亮、IA2には今年からHondaに移籍した能塚智寛が参戦。両者、開幕戦と第2戦で両ヒート優勝を果たし、チームは勝率100%の状態で今大会に臨むことになりました。

IA1(450/250)ヒート1
IA1のヒート1、これまでのレースと同じく、抜群の集中力でスタートに臨んだTeam HRCの成田亮は、新井宏彰(カワサキ)と並んで1コーナーをクリアすると、複数のジャンプが配されたロングストレート区間で先頭に立ち、ショートカット設定のオープニングラップをトップでクリアしました。

レース序盤、混戦を繰り広げてペースが上がらない2番手集団を後目に、成田は安定したハイペースで周回。ちょうどレース前半が終了し10周目の段階で、それまで2番手を走っていた熱田孝高(スズキ)に代わって平田優(ヤマハ)が2番手に浮上、成田はこの平田に約6秒のアドバンテージを確保していました。

後半に追い上げを図る平田に対して、成田は着実な走行を続け、一時は両者の差が4秒以内にまで接近するも、ここで成田が少しペースを上げると、平田は対応することができず、再び差が広がっていきました。そして成田は、レースを完全にコントロールして、開幕5連勝となるトップチェッカーを受けました。

IA1(450/250)ヒート2
迎えたヒート2、成田は平田と三原拓也(ヤマハ)に次ぐ3番手で、スタート直後のターンをクリア。すかさずこの2台をパスして、ヒート1に続いてトップでレースをスタートさせました。散水とレースの繰り返しによって、路面はかなり荒れたコンディションに。この中で成田は後続を引き離すべく、懸命にスロットルを開けていきました。

しかし、大会前から身体の不調を感じていた成田は、思うようにペースを上げることができず、4周目には三原、次周には平田に先行を許し、3番手に後退。さらに成田の後方には、5台のライバルが接近するという厳しい状況で、成田は7周目にはベストラップタイムを記録して順位のキープを図りました。

レース中盤、激しいバトルで一度は退けた小島庸平(スズキ)の先行を許して以降、無理ができない成田はペースを落とし、徐々にポジションダウン。その後は上位集団から離れ、完走を目指しました。そして成田は、不本意な8位でフィニッシュ。今季初めて、優勝を逃すことになりました。

IA2(250/125)ヒート1
開幕から連勝しているTeam HRCの能塚智寛は、ヒート1がスタートすると、岡野聖(ヤマハ)と竹中純矢(スズキ)に次ぐ3番手で1周目をクリア。2周目には古賀太基(N.R.T.)を先頭とした後続の集団を少し引き離しながら、岡野や竹中とトップ争いを繰り広げました。そして3周目、集団の中で岡野が順位を下げると、能塚は竹中を抜きトップに浮上。するとレース後半にかけて、能塚は徐々にリードを拡大しました。

レース終盤、周回遅れの発生により能塚のペースが少し落ち、これで竹中が少し接近。それでも、中盤までに約10秒のリードを築いた能塚が、5秒近い差で逃げきりました。またHonda勢では、1周目に11番手から追い上げた小川孝平(Team ITOMO)が4位入賞。一方、古賀は3台による3番手争いに加わり、一時はその先頭を走行しましたが、ラスト4周で小川に抜かれ5位でゴールしました。

IA2(250/125)ヒート2
ヒート2では、能塚がクラッシュ発生によりやり直しとなったスタートをしっかりと決め、1周目を3番手でクリア。2周目には、岡野、渡辺祐介(ヤマハ)、能塚、竹中のトップ集団による接近戦が繰り広げられました。しかし3周目に渡辺、次周に竹中が転倒で後退。能塚は4周目に岡野をパスして、ここでトップに浮上しました。また、岡野から少し遅れた3番手には古賀が、横澤拓夢(N.R.T.)から数秒のリードを守ってキープしました。

トップに立った能塚は、すぐにリードを拡大していき、レース後半は10秒以上の差がある完全な独走状態。圧倒的な速さで開幕6連勝を達成しました。

コメント

成田亮(優勝/8位)
「レースウイークはずっと体調が悪く、厳しい大会となってしまいました。それでもヒート1は、優勝することができました。後半に2番手の平田選手が追い上げてきているのは、サインボードにタイム差を提示してもらっていたのでわかっていました。自分自身としては、なんとか持ちこたえたという感想です。ヒート2は、悪い体調と荒れた路面が重なり、全く自分のリズムで走ることができませんでした。このコースは毎年、鬼門となってきていたのですが、それにしても今回は成績が悪すぎて、かなりショックを受けています。まずは体調を万全にして、地元大会となる次戦に臨みます。このインターバルにアメリカに行く予定なので、向こうでレースを観ることで刺激をもらってきたいと思います」

芹沢直樹 | Team HRC監督
「IA1の成田はレースウイークになって体調に問題を抱えてしまいました。ヒート1は、不利な状況が逆によい方向に働き、力が抜けた走りで勝利できましたが、路面が固くなったヒート2では不安が的中。マシンもプロトタイプということで、ここまで大きく荒れた路面でのテストはできておらず、課題もみつかりました。次戦に向け、ライダーの体調を整えると同時にマシンの改善も図ります。IA2の能塚は前戦からの勢いをキープできました。ヒート1では、IA1よりも速いゴールタイムを記録するという高い目標もクリア。周回遅れの処理に少し手間取りましたが、チームとしては特に問題はないと考え、ヒート2に向けてはライバルたちがどのように走っていたかという情報のみをトスしました。十代の若いライダーですが、レースをコントロールできる力はあると信頼しています。とはいえ、まだまだ速く走れるライダーだと思うので、次の目標に向かって取り組んでいきます」

能塚智寛(優勝/優勝)
「地元が九州ということもあり、このコースは東日本のライダーより乗り込んでいる時間が長いコースです。そのため、アドバンテージはあると思って大会に臨みました。ヒート2の方が路面はさらにハードな印象でした。そういう意味では普段の練習に近かったです。ヒート1とヒート2では路面コンディションがかなり違っていたと思いますが、戸惑うことなく乗れました。開幕から2戦はホールショットから逃げきるか、転んでから追い上げるという、どちらかのレースばかりでしたが、今回はライバルたちとバトルをして、転倒することなく走り切っての勝利なので、内容はよかったと感じています。体力はまだ足りていないのですが、疲れにくいマシンに仕上がってきていることが、レース終盤に向けた気持ちの余裕につながっています」

リザルト

IA1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1982成田亮Honda2033'09.571
299平田優ヤマハ20+00'07.466
36三原拓也ヤマハ20+00'11.947
42熱田孝高スズキ20+00'16.888
5331新井宏彰カワサキ20+00'17.741
613深谷広一スズキ20+00'26.015
IA1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
199平田優ヤマハ2033'16.764
26三原拓也ヤマハ20+00'02.015
31小島庸平スズキ20+00'04.069
4331新井宏彰カワサキ20+00'04.685
52熱田孝高スズキ20+00'19.198
613深谷広一スズキ20+00'22.039
 
8982成田亮Honda20+00'45.104
IA2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
128能塚智寛Honda2032'51.267
229竹中純矢スズキ20+00'04.486
332渡辺祐介ヤマハ20+00'50.144
4912小川孝平Honda20+01'00.402
5122古賀太基Honda20+01'06.598
647内田篤基スズキ20+01'11.871
IA2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
128能塚智寛Honda1931'51.761
231岡野聖ヤマハ19+00'17.919
332渡辺祐介ヤマハ19+00'22.150
4122古賀太基Honda19+00'22.473
536横澤拓夢Honda19+00'32.496
6912小川孝平Honda19+00'44.406

ポイント

IA1
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-1982成田亮Honda138
-26三原拓也ヤマハ116
399平田優ヤマハ115
4331新井宏彰カワサキ103
-52熱田孝高スズキ100
-61小島庸平スズキ98
IA2
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-128能塚智寛Honda150
2122古賀太基Honda100
-331岡野聖ヤマハ99
4912小川孝平Honda95
532渡辺祐介ヤマハ85
6113田中雅己Honda82

スケジュール

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