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JMX 第9戦 オフロードヴィレッジ 決勝
2015/10/04

IA1は成田亮がヒート1と総合成績で優勝
IA2の富田俊樹がシリーズタイトルを獲得

全日本モトクロス選手権第9戦は、今季第2戦でも舞台となった、埼玉県のオフロードヴィレッジで開催されました。埼玉県はHRCの拠点であり、県内にはほかにも、Hondaの関連会社が多くあることから、Hondaにとっては開幕戦の舞台となった熊本製作所隣接のHSR九州に次ぐ、ホームコースとなります。

コースは、荒川の堤防に面した平坦な河川敷に設置され、多彩なジャンプとタイトターンを中心に構成されたスーパークロス風のレイアウトを採用しています。今大会では、基本を第2戦から受け継ぎながら、細部の変更でテクニカルかつダイナミックなデザインが追求されました。

大会は、予選が行われた10月3日(土)、決勝が開催された4日(日)とも好天に恵まれ、路面はドライコンディション。懸命な散水作業が続けられましたが、午後を中心にほこりが多く舞う状況となりました。

●IA1(450/250)ヒート1
Team HRCの小方誠は、前戦の決勝ヒート1で負傷し、今大会への出場が危ぶまれましたが、復帰を果たしました。その小方がホールショットを奪い、地元大会となる星野優位(SEKI Racing MotoRoman&KBF-RS)、小島庸平(スズキ)、新井宏彰(カワサキ)、熱田孝高(スズキ)、そしてTeam HRCの成田亮が続きました。

2周目、小方は2番手に後退しましたが、その後もトップの小島を僅差でマーク。星野、新井、3周目に熱田を抜いた成田までが、縦に長いトップ集団を形成しました。しかし5周目あたりから小方が遅れ始め、小方と星野と成田のHonda勢による2番手争いが繰り広げられました。

レースが後半に入るころ、この集団から抜け出したのは成田。勢いを保った成田は、そのままトップの小島に接近し、12周目には逆転に成功しました。終盤、3番手争いは小方、星野、新井、熱田の接近戦になり、最終の20周目に小方はコースアウトを喫しました。そしてレースは、成田が勝利。星野が逆転で3位に入り、小方は6位で終えました。

●IA1(450/250)ヒート2
ヒート1に続いて小方がホールショット。星野は4番手のポジションを得ると、オープニングラップでそれを1つ上げました。成田はほぼ最後尾と完全に出遅れ、必死のばん回で1周目を11番手でクリアしました。2周目、小方は熱田に先行を許し、次周には星野も小方をパス。4周目には、熱田と星野、小方と新井が僅差のバトルを繰り広げました。

この段階で成田は、トップの熱田に約5秒差の5番手まで順位を回復。次周から小方、新井、成田、小島が縦長の3番手集団となりました。6周目、星野とバトルを繰り広げていた熱田が単独で転倒し、星野がトップに浮上。小方は新井と成田に抜かれ、次周以降は次第に順位を落としてしまいました。

新井と成田は、トップを走る星野に迫り、8周目からは3台がトップ争い。10周目には新井、12周目には成田が、星野をパスしました。成田が2番手に浮上した段階で、新井と成田の差は約3秒。その後、成田は新井のペースを上回れず、20周のレースを新井に次ぐ2位でフィニッシュしました。星野は僅差で成田を追うも、届かず3位。小方は8位でゴールしました。

●IA2(250/125)ヒート1
Team HRCの富田俊樹は、2番手に88ポイント差をつけてのランキングトップで今大会を迎え、チャンピオン決定をかけて、ヒート1に臨みました。その富田は、慎重かつ確実にスタートを決め、1周目を道脇右京(TEAM KOHSAKA)と古賀太基(N.R.T.)に次ぐ3番手でクリア。2周目、古賀が転倒を喫して10番手に後退すると、富田は道脇を抜いてトップに立ちました。

レース序盤から、富田は後続を引き離して独走状態に。2番手争いでは、5周目に小川孝平(Team ITOMO)が道脇をパスしました。レース中盤、その小川は岡野聖(ヤマハ)と渡辺祐介(ヤマハ)に抜かれて4番手に後退。そのままの順位でゴールしました。富田は、途中でミスをしながらも、20周のレースで独走を続けて勝利。シリーズタイトルを獲得しました。

●IA2(250/125)ヒート2
ヒート1の序盤で転倒し、下位に沈んだ田中雅己(Nakaki Honda)がホールショット。近藤祐介(モトショップMASA RT&MotoRoman)と富田がこれに続くと、富田はトップに浮上しました。

さらに道脇、大塚豪太(T.E.SPORT)、古賀が続き、Honda勢がトップ6を独占。レース序盤、富田と田中は2秒ほどの差を保ちながら、後続を引き離していきました。

前半はこう着状態が続いたトップ争いですが、9周目に富田が最速ラップタイムを叩き出したことで動きはじめ、逆に田中のタイムが落ちたことから、富田の独走状態となっていきました。そしてレースは20周で終了し、富田が優勝、田中が2位に輝きました。また、一時は6番手に後退した大塚は、ラスト2周で逆転して5位、残り3周まで3番手を守った近藤が6位に入賞しました。

コメント

成田亮(IA1・優勝/2位)
「最終戦の手前までは勝ち続けると誓っていたので、ヒート2の2位が悔しいです。ヒート1はスタートで出遅れてしまったので、ラインをよく見て、とにかく1つずつ順位を上げることに集中していきました。小島選手をパスしてからは、追い上げで体力を使ったことからペースを抑えたので、小島選手の追走を許しましたが、ラスト2周で作戦通りに引き離せました。ヒート2は、その小島選手が1コーナーで転倒しそうになり、これを避けたらほぼラストになっていました。ここは心拍数がかなり上がるコースで、1台ずつ抜くのにかなり体力を使ってしまい、新井(宏彰)選手の後ろまでたどり着いたところで限界でした。最終戦は、日本を代表するライダーの一人として、海外勢に挑みます」

小方誠(IA1・6位/8位)
「前戦の決勝ヒート1で転倒し、肺などに大きなダメージを負い、当初は今大会に参戦できるか微妙な状態だったのですが、なんとか間に合いました。しかも土曜日からタイムがよかったのですが、日曜日の朝の練習走行で転倒した際に、コースサイドの鉄柱に身体を打ちつけ、再び痛めてしまいました。それでも、決勝では両ヒートでホールショットを奪うことができ、ようやくこれまでの課題を克服できました。ヒート1は途中からマシンの調子がやや悪く、ヒート2は後半からリズムを崩し、このような結果となりました。最終戦は海外勢が多く参戦し、いつものようなレース展開にはならないと思いますが、その中でもまずは、自分の走りをしっかり組み立てたいです」

富田俊樹(IA2・優勝/優勝)
「特に緊張することなくレースに臨み、一度転倒したのが格好悪かったのですが、無事にチャンピオンを決定させることができました。これで最終戦は、スポット参戦する海外勢のことだけを考え、攻めの走りができます。今大会の前にモトクロス・オブ・ネイションズの代表メンバーとしてレースに参戦し、さらにレベルアップすることができたと思います。今年一年、自分がどれくらい成長できたのか。最終戦は、そのテストをするための大会だと捉えています。ネイションズでも、上位勢からはラップ遅れとなってしまったので、その差はとてつもなく大きいということは分かっているのですが、ホームというアドバンテージもあります。とにかくスタートからがむしゃらに走り、チャレンジします」

芹沢直樹(Team HRC監督)
「IA2では、富田選手がチャンピオンを獲得できました。ほぼ確実な状況ではありましたが、ここはタイトなコースなので、アクシデントの心配もありました。しかし、それをあれこれ心配しても意味がないので、とにかくいつも通りのレースをする、ということを徹底しました。結果として、富田と伊藤メカニックがミスなく仕事をして、Hondaのホームでチャンピオンを決められたので、非常にうれしく思っています。IA1は、前戦に続いて成田が総合優勝と、チームとしてはいい結果を残せたのですが、小方には前戦で負ったダメージの影響が出てしまったというのは否めません。ポイントでは、成田がトップとの差を縮めたのですが、いずれにせよタイトル獲得が厳しい状況であることに変わりはありません。もちろん、レースは最後までなにが起こるか分かりませんが、最終戦は毎レースで勝利にこだわるという、HRCの基本姿勢を貫きます」

星野優位(IA1・3位/3位)
「優勝できなかった悔しさもありますが、一方で両ヒートを3位表彰台でまとめられたということに関しては、素直にうれしく思っています。ヒート1の3位は、ラスト1周でのバトルに競り勝った結果なので、内容的によかったと思います。ヒート2は、中盤にトップを走り、自分としては乗れている感じだったのですが、このコースを得意とする新井選手が速く、まるで歯が立ちませんでした。成田選手にも抜かれてしまいましたが、終盤は勝負できる要素もあり、最後の逆転を狙っていたので、それが実現できず悔しさもあります。とはいえ、考えながらトップ争いができたことで、収穫は大きかったと思います」

田中雅己(IA2・25位/2位)
「ヒート1は、1周目のフィニッシュジャンプで、前のライダーがラインを変えたことから、接触転倒してしまいました。後続が自分に向かって次々にジャンプしてくるのを、持ち前の運動神経で避けたのですが、この転倒でマシンが大きく破損し、修復に時間がかかってしまいました。ヒート2は、スタートをしっかり決め、富田選手に勝負を挑みました。しかし、レース中盤以降に大きな差があり、勝てませんでした。スピードそのものは、それほど大きな差ではないと思うのですが、路面が荒れてきたあとのライン取りなどで負けていると思います。最終戦は、外国人ライダーから1つでも多くのものを吸収します」

リザルト

IA1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11成田亮Honda2031'51.443
244小島庸平スズキ20+00'03.976
37星野優位Honda20+00'04.834
4331新井宏彰カワサキ20+00'05.787
54熱田孝高スズキ20+00'09.762
62小方誠Honda20+00'16.674
IA1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1331新井宏彰カワサキ2031'49.669
21成田亮Honda20+00'06.383
37星野優位Honda20+00'07.854
444小島庸平スズキ20+00'12.964
58深谷広一Honda20+00'14.160
6822三原拓也カワサキ20+00'17.875
 
82小方誠Honda20+00'30.382
IA2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1317富田俊樹Honda2032'16.455
234岡野聖ヤマハ20+00'05.475
343渡辺祐介ヤマハ20+00'06.752
438小川孝平Honda20+00'07.907
531竹中純矢スズキ20+00'14.963
632能塚智寛カワサキ20+00'21.079
IA2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1317富田俊樹Honda2031'55.815
2113田中雅己Honda20+00'08.092
331竹中純矢スズキ20+00'09.931
432能塚智寛カワサキ20+00'15.202
536大塚豪太Honda20+00'16.614
651近藤祐介Honda20+00'20.066

ポイント

IA1
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1小島庸平スズキ349
2熱田孝高スズキ344
3成田亮Honda330
4小方誠Honda317
5新井宏彰カワサキ310
6三原拓也カワサキ244
7田中教世ヤマハ233
8安原志ヤマハ226
9星野裕KTM219
10星野優位Honda204
 
13深谷広一Honda141
17島崎優Honda66
18小林雅裕Honda42
23ハリオンボルグ・エルデンビルグHonda10
26伊田井佐夫Honda5
IA2
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1富田俊樹Honda434
2竹中純矢スズキ330
3能塚智寛カワサキ329
4岡野聖ヤマハ272
5田中雅己Honda263
6渡辺祐介ヤマハ219
7大塚豪太Honda182
8古賀太基Honda166
9馬場亮太Honda158
10斉藤嵩スズキ144
 
11馬場大貴Honda139
12道脇右京Honda138
15横澤拓夢Honda123
22近藤祐介Honda43
28佐々木孝多Honda26
30高輪喜樹Honda19
34垣内伊吹Honda5

スケジュール

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