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JMX 第5戦 神戸大会 決勝
2015/07/05

IA1の小方誠はヒート1優勝し、ランキング首位をキープ
IA2の富田俊樹は2大会連続となる両ヒート制覇

シーズン前半最後の1戦となる全日本モトクロス選手権の第5戦が、兵庫県の神戸空港特設コースで開催されました。特設コースで全日本選手権が開催されるのは、2001年の開幕戦である島原大会以来14年ぶりです。また、全日本に新コースが導入されるのは、12年の第5戦・北海道大会以来です。

空港がある人工島の一角に設けられたのは、ジャンプとヘアピンカーブを多く使った、スーパークロス風レイアウトのコース。IAライダーでドライコンディションであれば、1周のラップタイムが1分5秒ほどと、短めの設定でした。

天候は、各クラスの予選が行われた7月4日(土)は雨。特に午後からは強く降り、コースはマディとなっていきました。しかし日曜日は、前日の正午時点では荒天の予報でしたが、本格的な降雨はなく、空は雲に覆われていたものの、薄日が差す瞬間もあるほどに回復しました。

●IA1(450/250)ヒート1
ポイントリーダーの小方誠(Team HRC)が、田中教世(ヤマハ)に次ぐ2番手で1コーナーをクリア。しかし小方は、新井宏彰(カワサキ)に抜かれて3番手に後退しました。前戦の両ヒートを制覇している成田亮(Team HRC)は、スタートで出後れて1周目8番手と、抜きどころが少ないコースで厳しい位置からのレースとなりました。

レース序盤、成田は熱田孝高(スズキ)の転倒や新井と池谷優太(スズキ)のクラッシュで4番手に浮上。田中、小方、小島庸平(スズキ)がバトルを繰り広げている間に差を詰め、トップ争いに加わりました。そして中盤、5番手の三原拓也(カワサキ)までが僅差のトップ集団を形成しました。

10周目、小方がトップに浮上し、成田は転倒により8番手に後退。小方は次周に田中を抜いた小島に粘られ、終盤まで2〜3秒のアドバンテージしか築けずにいました。それでも小方は、焦ることなく26周のレースを走破。今季3勝目を挙げました。成田は、熱田とのバトルを制して7位でゴールしました。

●IA1(450/250)ヒート2
今季はこれまで好スタートを連発していた小方が出後れ、混戦の中で3台ほどを抜いてもなお、1周目を9番手という波乱の展開。成田は、4番手からの上位進出を狙いました。

レース序盤、成田はすぐ後ろを走る新井とともに、3番手の星野裕(KTM)を猛追するも、パスするチャンスを得られずにいました。

小方は2周目に2台を抜き、3周目からは6番手の星野優位(SEKI Racing MotoRoman&KBF-RS)とバトルを展開。6周目に、両者はポジションを入れ替えました。レースが中盤に入る8周目、成田はようやく3番手に浮上。また、新井が転倒して後退したことから、小方が5番手、星野優位が6番手になりました。

10周目、小方は星野裕をパスすると、3番手の成田に接近。12周目に小方が前に出ると、成田の後方には星野優位が迫りました。レースが終盤に入った17周目、星野優位が逆転に成功。次周には、2番手だった熱田が転倒し、4番手に後退したため小方が小島に次ぐ2位、星野優位が3位、成田が6位となりました。

●IA2(250/125)ヒート1
スタート直後の1コーナーで、10台近いマシンによるマルチクラッシュが発生。田中雅己(ナカキホンダ)らが大きく出後れました。そんな中、ポイントリーダーの富田俊樹(Team HRC)は、岡野聖(ヤマハ)に次ぐ2番手で1周目をクリア。2周目に入ったところで岡野をパスすると、2周ほどが経過してから、後続との差を周回ごとに拡大していきました。

中盤、能塚智寛(カワサキ)に代わって竹中純矢(スズキ)が2番手に浮上すると、レースが後半に入ったところで能塚は4番手へ後退。これに大塚豪太(T.E.SPORT)が迫り、終盤には逆転に成功しました。そしてレースは、富田が最後まで安定した走りで優勝。大塚は、ラスト3周のところで能塚の再逆転を許して5位。激しい追い上げを続けた田中が6位に入賞しました。

●IA2(250/125)ヒート2
スタート直後の1コーナーで、再びマルチクラッシュが発生。大塚らがこれに巻き込まれました。富田は好スタートを決め、古賀太基(N.R.T.)らを1周目に抜いてトップに浮上。最初の数周こそ竹中と競りましたが、その後はまたしても独走態勢を築いていきました。一方、3番手争いはし烈。古賀を先頭に、田中や馬場大貴(TEAM 887)がこれに加わりました。

レースが中盤に入ると、古賀は次第に後退し、田中が上位2台とは大きく差が開いた3番手集団の先頭に。能塚や馬場が、田中を猛烈に追いました。すると田中は、能塚にパスされて4番手に後退。17周目には、馬場も田中を抜きました。そしてレースは26周でチェッカーとなり、富田が2大会連続の完全制覇となる優勝。馬場が4位、田中が5位に入賞しました。

コメント

小方誠(IA1・優勝/2位)
「ヒート1は、スタート直後に前を走っていた田中選手がミスをして、その影響で自分も失速。その間に新井選手の先行を許しましたが、その後は落ち着いてポジションを上げられました。途中からは完全に自分の走りができていたので、数秒後ろに小島選手がいることも分かっていましたが、プレッシャーは全くありませんでした。ヒート2は、スタート直後の1コーナーへの進入時に行き場所を失い、驚くほど出後れました。成田選手を抜いて3番手に浮上した段階で、トップの小島選手とは10秒以上の差がある状態。それでも、あきらめずに追い上げて差は詰まったのですが、周回後れの発生するタイミングでまた離されたこともあり、逆転できませんでした。熱田選手の転倒というラッキーもあっての2位ですが、優勝できなかったので、悔しいという気持ちのほうが上です」

成田亮(IA1・7位/6位)
「今回から、プロトタイプのファクトリーマシンに乗っています。違和感なく乗れる非常に高性能なマシンで、自分も乗れている感じがあったので、これはいけるだろうと思っていました。しかしヒート1では、スタートで出後れてしまい、これが後々まで響いてしまいました。トップグループに追いついた段階で、これなら勝てると感じていたのですが、集団でのバトル中に転倒してしまいました。短いコースなので、かなり周回しても時間がたっぷり残っているにもかかわらず、パッシングポイントが少ないということもあって、焦りすぎてしまった結果です。ヒート2は、転倒したくないという意識からうまくマシンを操れず、自分のミスでポジションを下げてしまいました。しかしポイントランキングでは、まだ十分にばん回できる位置にいます。シーズン後半はホームコースが多いので、巻き返します」

富田俊樹(IA2・優勝/優勝)
「どちらも独走での優勝なので、結果には満足しています。ただし走りという点では、ヒート2の序盤に硬さがありました。後続を引き離すまで、少し時間がかかったと感じています。ヒート2は、コースのライン部分がすでに乾いていて、滑りやすい場所があったので、どこまでは大丈夫かを試しながら走る必要があったことも、最初の数周にペースを上げられなかった原因かもしれません。もっとも、後続が離れるまでは、抜かれないラインを選択していたので、ミスなく走り続ければ大丈夫だと思っていました。次からシーズン後半戦ですが、まずは得意の藤沢スポーツランドです。夏のインターバルにアメリカでレースをする予定なので、次戦で再び両ヒートを制覇し、弾みをつけたいです」

芹沢直樹|Team HRC監督
「小方はヒート2で、今年になって初めてというほどの悪いスタートを切ってしまいましたが、そういう状況でもしっかり追い上げられたので、内容としてはよかったと思います。今年になって小方がすごく成長したのは、競り合いでの強さ。また、ときにはアグレッシブなバトルも演じられるようになりました。もちろんヒート1は優勝なので、言うことはありません。成田は今回から、ファクトリー仕様のプロトタイプ車に乗り替えています。シーズン中にマシンをチェンジするというのは、それによってマシン性能がどんなによくなるとしても、かなり大変なことです。そういう中で、成田ならではの対応力で、うまく走らせてくれました。リザルトには結びつきませんでしたが、すでに改善点は見えています。次戦は問題ないと確信しています。富田は、再び両ヒートで優勝することができました。しかし、もっと速くなれるライダーだと思うので、チームとしても目線をより先にして、その実力をさらに伸ばすことができるようにサポートしていきたいです」

リザルト

IA1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
12小方誠Honda2632'25.560
244小島庸平スズキ26 +00'04.893
316田中教世ヤマハ26 +00'06.224
4822三原拓也カワサキ26 +00'07.134
5331新井宏彰カワサキ26 +00'07.697
68深谷広一Honda26 +00'27.162
 
71成田亮Honda26 +00'36.322
IA1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
144小島庸平スズキ2631'22.877
22小方誠Honda26 +00'03.363
37星野優位Honda26 +00'14.040
4331新井宏彰カワサキ26 +00'17.466
54熱田孝高スズキ26 +00'23.599
61成田亮Honda26 +00'23.664
IA2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1317富田俊樹Honda2532'25.202
231竹中純矢スズキ25 +00'14.707
334岡野聖ヤマハ25 +00'25.664
432能塚智寛カワサキ25 +00'34.550
536大塚豪太Honda25 +00'36.431
6113田中雅己Honda25 +00'49.902
IA2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1317富田俊樹Honda26 +31'36.900
231竹中純矢スズキ26 +00'23.788
332能塚智寛カワサキ26 +00'27.068
442馬場大貴Honda26 +00'35.429
5113田中雅己Honda26 +00'38.305
634岡野聖ヤマハ26 +00'53.386

ポイント

IA1
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1小方誠Honda217
2小島庸平スズキ197
3熱田孝高スズキ187
4成田亮Honda186
5新井宏彰カワサキ178
6田中教世ヤマハ147
7三原拓也カワサキ140
8星野裕KTM129
9星野優位Honda119
10安原志ヤマハ115
 
16小林雅裕Honda42
18深谷広一Honda26
19島崎優Honda23
21ハリオンボルグ・エルデンビルグHonda10
IA2
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1富田俊樹Honda239
2能塚智寛カワサキ190
3竹中純矢スズキ188
4岡野聖ヤマハ184
5田中雅己Honda169
6大塚豪太Honda100
7馬場亮太Honda98
8渡辺祐介ヤマハ92
9斉藤嵩スズキ88
10石浦諒スズキ88
 
13馬場大貴Honda77
14道脇右京Honda71
16古賀太基Honda66
21横澤拓夢Honda38
23近藤祐介Honda28
25高輪喜樹Honda16
26佐々木孝多Honda13
27垣内伊吹Honda5

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