第6戦 SUGO大会 | スポーツランドSUGO | 2014/08/03 |
Team HRCの成田亮が、最高峰クラスのIA1でパーフェクトウイン
IA2では、Team HRCの富田俊樹が両ヒートで2位
全日本モトクロス選手権第6戦の舞台は、今季第4戦でも使われた宮城県のスポーツランドSUGOで行われました。
大会前に梅雨明けをした東北地方では、大会当日、強い日差しと30℃を超す最高気温という、真夏らしい陽気に。路面はドライコンディションとなりました。
小高い2つの丘にまたがってレイアウトされたコースは、第4戦の開催前にリニューアルが施されていましたが、第4戦では激しい降雨の影響で、大幅にショートカットされ、本来の姿を披露できませんでした。そのため今回が、新コースで行われる初の全日本選手権大会となりました。さらに、フープスが新設されるなど、今大会に合わせた改修も行われました。
●IA1(450/250)ヒート1
猛暑における安全対策として、決勝レースの時間は通常よりも5分短縮され、25分+1周となりました。そのヒート1は、好スタートを切った平田優(ヤマハ)と新井宏彰(カワサキ)を、Team HRCの成田亮が追いかけ、すぐに2人を抜いてトップに浮上。成田、平田、熱田孝高(スズキ)、新井、小方誠(Team HRC)というオーダーで1周目が終わりました。
レース序盤、成田と平田は3番手以下を徐々に引き離しながら、トップ争いを展開。3番手争いは、3周目に新井がミスをして後退し、小方が3番手の熱田の背後に迫りました。そしてレースが中盤に入った5周目に、小方が熱田をパスして3番手に浮上しました。
ここまでの間に、成田は平田との差を6秒近く拡大することに成功。レース後半には単独走行となりました。終盤、熱田を引き離した小方に、今度は追い上げてきた新井が接近。しかし小方は、リードを一気に失うことはなく、周回を続けました。そして13周で終了したレースで、成田が今季7勝目を挙げ、小方は3位で表彰台に登壇しました。
●IA1(450/250)ヒート2
ホールショットを奪ったのは成田。これに新井らが続き、1周目を成田、平田、熱田、新井、小方の順でクリアしました。2周目、熱田がSUGO名物の大坂を越えたところで転倒。これにより新井が3番手、小方が4番手に浮上します。その後は、成田から小方までの4台が、それぞれ2〜3秒ほどの間隔を開けて、縦に長いトップグループを形成しました。
レースが後半に差しかかると、トップ集団から4番手の小方が後れ始め、徐々に単独走行に。さらに、ややペースが上がらない成田に対して平田と新井が接近。3台による激しいバトルが繰り広げられました。それでも成田は、辛うじてポジションを守りました。
3台によるトップ争いはレース終盤まで続きましたが、残り2周となった12周目に、成田がベストラップタイムを出して逃げを図ると、新井がやや後れ、勝負は成田と平田の一騎打ちに。最終ラップでは成田が平田を引き離し、ヒート1に続いてトップでチェッカーを受けました。小方は、一時は背後に迫られた三原拓也(カワサキ)を振りきり、4位に入賞しました。
●IA2(250/125)ヒート1
IA1と同じく、決勝レースは25分+1周に短縮。そのヒート1では、Team HRCの田中雅己がホールショットを奪いましたが、チームメートの富田俊樹らに抜かれ、1周目を竹中純矢(スズキ)、勝谷武史(カワサキ)、富田、田中の順でクリアしました。2周目に田中が少し後れ、竹中から富田までの3台は僅差でのトップ争いを展開。しかし3周目、富田はミスで6秒ほど後退しました。
それでも富田は、勝利をあきらめることなくトップとの差を詰めていきました。するとレース後半の8周目、トップだった竹中のマシンがエンスト。これにより富田は2番手となり、約4秒前を走る勝谷に迫りました。しかし、その後は逆にリードを拡大されてしまい、勝谷に続いて2位でゴールしました。また、単独走行を続けた田中は3位で、今季初めて表彰台に上がりました。
●IA2(250/125)ヒート2
ヒート1では富田がホールショット。オープニングラップを富田、勝谷、田中の順でクリアしました。レース序盤、富田は勝谷を引き連れながらトップをキープし、田中はこの2台から後れて、単独走行で3番手をキープ。4周目、富田は勝谷に逆転を許してしまい、2番手に後退しました。すると次周、勝谷が一気に2秒以上もリードを拡大しました。
その後、富田は、7周目にはベストラップを更新する走りをみせ、勝谷のリードを最小限に抑えながら追走。一方で田中は、追い上げてきた竹中にパスされ、4番手へと後退しました。そしてレースは13周で終了。富田は、最後まで粘りの走りを続け、再び2位となりました。田中は、最終ラップに1つポジションを落とし、5位でフィニッシュしました。
リザルト
IA1(ヒート1)
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 成田亮 | Honda | 13 | 28'35.391 |
2 | 3 | 平田優 | ヤマハ | 13 | +00'08.634 |
3 | 2 | 小方誠 | Honda | 13 | +00'13.036 |
4 | 331 | 新井宏彰 | カワサキ | 13 | +00'15.010 |
5 | 5 | 熱田孝高 | スズキ | 13 | +00'28.812 |
6 | 822 | 三原拓也 | カワサキ | 13 | +00'43.827 |
IA1(ヒート2)
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 成田亮 | Honda | 13 | 28'32.320 |
2 | 3 | 平田優 | ヤマハ | 13 | +00'03.191 |
3 | 331 | 新井宏彰 | カワサキ | 13 | +00'06.708 |
4 | 2 | 小方誠 | Honda | 13 | +00'29.954 |
5 | 822 | 三原拓也 | カワサキ | 13 | +00'37.790 |
6 | 5 | 熱田孝高 | スズキ | 13 | +00'52.180 |
IA2(ヒート1)
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 888 | 勝谷武史 | カワサキ | 13 | 28'18.267 |
2 | 1 | 富田俊樹 | Honda | 13 | +00'08.128 |
3 | 113 | 田中雅己 | Honda | 13 | +00'45.458 |
4 | 43 | 能塚智寛 | カワサキ | 13 | +00'52.153 |
5 | 010 | サンタナ・ルカス・ケンジ | Honda | 13 | +00'57.047 |
6 | 38 | 渡辺祐介 | ヤマハ | 13 | +00'58.529 |
IA2(ヒート2)
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 888 | 勝谷武史 | カワサキ | 13 | 28'54.826 |
2 | 1 | 富田俊樹 | Honda | 13 | +00'08.097 |
3 | 32 | 竹中純矢 | スズキ | 13 | +00'25.966 |
4 | 43 | 能塚智寛 | カワサキ | 13 | +00'34.808 |
5 | 113 | 田中雅己 | Honda | 13 | +00'37.700 |
6 | 38 | 渡辺祐介 | ヤマハ | 13 | +00'40.347 |
総合順位
IA1
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | 成田亮 | Honda | 280 |
2 | 小方誠 | Honda | 238 |
3 | 熱田孝高 | スズキ | 210 |
4 | 新井宏彰 | カワサキ | 191 |
5 | 深谷広一 | Honda | 150 |
6 | 星野優位 | Honda | 149 |
7 | 平田優 | ヤマハ | 140 |
8 | 三原拓也 | カワサキ | 138 |
9 | 伊藤正憲 | ヤマハ | 116 |
10 | 小島庸平 | スズキ | 111 |
IA2
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | 勝谷武史 | カワサキ | 264 |
2 | 富田俊樹 | Honda | 238 |
3 | 竹中純矢 | スズキ | 203 |
4 | 能塚智寛 | カワサキ | 170 |
5 | 安原志 | ヤマハ | 167 |
6 | 井上眞一 | カワサキ | 163 |
7 | 岡野聖 | スズキ | 156 |
8 | 大塚豪太 | Honda | 137 |
9 | 田中雅己 | Honda | 123 |
10 | 上田康平 | スズキ | 90 |
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