HRCの歴史

2000年〜2006年
2000年

Hondaは初のビッグツインスーパースポーツバイクVTR1000をリリース、Colin Edwardsがワールドスーパーバイクチャンピオンシップでデビュー戦を勝利で飾る。
VTR1000SPWは、鈴鹿8時間耐久レースにおいても宇川徹、加藤大治郎をライダーに迎え優勝。
プレミアクラスデビューのValentino RossiがHondaに加入、NSR500でワールドチャンピオンシップ2位を獲得。
Frederic BolleyはCR250Rで250MXワールドタイトルを2年連続で獲得。
Dougie Lampkinはこれ以降4年連続となるトライアルワールドチャンピオンシップの1勝目をあげる。

Valentino Rossi MotoGP イギリスGP 2002 Honda RC212V / Colim Edwards スーパーバイク オーストラリア 2000 Honda VTR1000
2001年

Valentino RossiはNSR500で、GP500最後の年を勝利で締めくくる。
またこのイタリアのスーパースターはHondaのGPでの500勝目を日本グランプリで達成、鈴鹿8時間耐久レースではパートナーのColin Edwardsと共にVTR1000SPWで勝利。
日本人ライダー加藤大治郎はNSR250でGP250チャンピオンシップに勝利。
茂木において、Hondaの伝説的ライダーであるMick DoohanとFreddie SpencerのライディングによりMotoGPマシーンRC211Vが初めて一般公開される。

2002年

Valentino RossiはMotoGP初舞台で、絶賛されたRC211Vでタイトルを獲得。またHondaは大差をつけてコンストラクターズチャンピオンシップを獲得。
V5エンジンは、モーターサイクルレーシングテクノロジーをまったく別の次元へと引き上げ、16戦中14戦に勝利。
Colin EdwardsはVTR1000SPWで自身2度目となるワールドスーパーバイクチャンピオンシップを獲得、また加藤大治郎とのコンビで鈴鹿8時間耐久レースにも勝利。
アメリカでは新進気鋭のNicky HaydenがVTRでUSスーパーバイクの栄冠、デイトナ200の勝利を獲得。
フランス人ライダーFabien ForetはCBR600RでHonda史上初となるスーパースポーツタイトルを獲得。
金沢賢が代表取締役に就任。

Michael Doohan チェコ GP 1994年 / 藤波貴久 / 金沢賢(2002-2007 代表取締役)
2003年

RC211Vが再びMotoGPワールドチャンピオンシップを席巻、16戦中15戦に勝利。
Valentino Rossiが、同僚のRC211VライダーSete Gibernau、Max Biaggiを押さえライダーズタイトルを獲得。
RC211Vはロータリーステアリングダンパーを装備。
Dani PedrosaはRS125Rで、自身初となる125ccクラスでのタイトルを獲得。
HRC開発のMotoGPテクノロジーを詰め込んだ新しいCBR600RRがChris Vermeulenと共にワールドスーパースポーツタイトルを獲得。
Miguel Duhamelがデイトナ200に勝利。
生見友希雄と鎌田学がVTR1000SPWに4年連続で鈴鹿8時間耐久レースの勝利をもたらす。
Ricky CarmichaelがCR250でUSスーパークロス2年連続チャンピオンを獲得。

2004年

Hondaはインテリジェントスロットルコントロールシステムを搭載したRC211Vで、MotoGPコンストラクターズチャンピオンシップのハットトリックを達成。
Dani PedrosaはRS250RWでGP250ワールドチャンピオンシップを初挑戦で獲得。
イタリアの新星Andrea DoviziosoがRS125RでGP125チャンピオンを獲得。
宇川徹、井筒仁康がインラインフォーのCBR1000RR Firebladeに初の鈴鹿8時間耐久レース勝利をもたらす。
オーストラリア人ライダーKarl MuggeridgeがCBR600RRでスーパースポーツタイトルを獲得。
藤波貴久がトライアルワールドチャンピオンシップで勝利。
堀池達が常務取締役に就任。

加藤大治郎 250cc イギリスGP 2010年 Honda NSR250 / Daniel Pedrosa 250cc GP ドーハ 2005年 Honda RS250RW
2005年

Dani Pedrosaが2年連続となるGP250ワールドチャンピオンを獲得。
これはHondaにとって15度目のライダーズタイトルと19回目の250コンストラクターズチャンピオンシップの獲得となる。
スイス人ライダーThomas LuthiがRS125RでGP125チャンピオンを獲得。
宇川徹と清成龍一がHonda史上20度目となる鈴鹿8時間耐久レースをCBR1000RRで勝利。
CBR600RRは引き続きミドルクラスのスーパースポーツレーシングを席巻、Sebastien Charpentierがスーパースポーツワールドタイトルを、Miguel DuhamelがHondaに10度目のデイトナ200勝利をもたらす。

2006年

より軽量化されパワフルになったV5エンジンを搭載した次世代型RC211Vで、Nicky Haydenがこの年が最後となった990ccクラスMotoGPタイトルを獲得。
またこのケンタッキーキッドは、Hondaのプレミアムクラス200勝目をオランダGPにおいて達成。これはHonda史上14度目のプレミアクラスライダーズタイトルであり、また17度目のコンストラクターズタイトルとなる。
5年間の990cc MotoGPの間、驚くことにV5エンジンは全レースの58%に勝利。
Sachsenringにおいて高橋裕紀はHondaの250ccクラス通算200勝を達成。
Sebastien Charpentierが2度目となるスーパースポーツワールドタイトルを獲得、Jake Zemkeがデイトナ200で勝利と、CBR600RRにとって素晴らしい1年となる。
辻村猛と伊藤真一は鈴鹿8時間耐久ロードレースにおけるHondaの10連勝をCBR1000RRで獲得。
4ストロークミニバイクレーサーNSF100のワンメイクレース「NSF100HRCトロフィー」を初開催。

Nicky Hayden MotoGP アッセン Honda RC211V / Nicky Hayden MotoGP バレンシア 2006年