HRCの歴史

2000年

Hondaは初のビッグツインスーパースポーツバイクVTR1000をリリース、Colin Edwardsがワールドスーパーバイクチャンピオンシップでデビュー戦を勝利で飾る。
VTR1000SPWは、鈴鹿8時間耐久レースにおいても宇川徹、加藤大治郎をライダーに迎え優勝。
プレミアクラスデビューのValentino RossiがHondaに加入、NSR500でワールドチャンピオンシップ2位を獲得。
Frederic BolleyはCR250Rで250MXワールドタイトルを2年連続で獲得。
Dougie Lampkinはこれ以降4年連続となるトライアルワールドチャンピオンシップの1勝目をあげる。

Valentino Rossi MotoGP イギリスGP 2002 Honda RC212V / Colim Edwards スーパーバイク オーストラリア 2000 Honda VTR1000Valentino Rossi MotoGP イギリスGP 2002 Honda RC212V / Colim Edwards スーパーバイク オーストラリア 2000 Honda VTR1000

2001年

Valentino RossiはNSR500で、GP500最後の年を勝利で締めくくる。
またこのイタリアのスーパースターはHondaのGPでの500勝目を日本グランプリで達成、鈴鹿8時間耐久レースではパートナーのColin Edwardsと共にVTR1000SPWで勝利。
日本人ライダー加藤大治郎はNSR250でGP250チャンピオンシップに勝利。
茂木において、Hondaの伝説的ライダーであるMick DoohanとFreddie SpencerのライディングによりMotoGPマシーンRC211Vが初めて一般公開される。

2002年

Valentino RossiはMotoGP初舞台で、絶賛されたRC211Vでタイトルを獲得。またHondaは大差をつけてコンストラクターズチャンピオンシップを獲得。
V5エンジンは、モーターサイクルレーシングテクノロジーをまったく別の次元へと引き上げ、16戦中14戦に勝利。
Colin EdwardsはVTR1000SPWで自身2度目となるワールドスーパーバイクチャンピオンシップを獲得、また加藤大治郎とのコンビで鈴鹿8時間耐久レースにも勝利。
アメリカでは新進気鋭のNicky HaydenがVTRでUSスーパーバイクの栄冠、デイトナ200の勝利を獲得。
フランス人ライダーFabien ForetはCBR600RでHonda史上初となるスーパースポーツタイトルを獲得。
金沢賢が代表取締役に就任。

Michael Doohan チェコ GP 1994年 / 藤波貴久 / 金沢賢(2002-2007 代表取締役)Michael Doohan チェコ GP 1994年 / 藤波貴久 / 金沢賢(2002-2007 代表取締役)

2003年

RC211Vが再びMotoGPワールドチャンピオンシップを席巻、16戦中15戦に勝利。
Valentino Rossiが、同僚のRC211VライダーSete Gibernau、Max Biaggiを押さえライダーズタイトルを獲得。
RC211Vはロータリーステアリングダンパーを装備。
Dani PedrosaはRS125Rで、自身初となる125ccクラスでのタイトルを獲得。
HRC開発のMotoGPテクノロジーを詰め込んだ新しいCBR600RRがChris Vermeulenと共にワールドスーパースポーツタイトルを獲得。
Miguel Duhamelがデイトナ200に勝利。
生見友希雄と鎌田学がVTR1000SPWに4年連続で鈴鹿8時間耐久レースの勝利をもたらす。
Ricky CarmichaelがCR250でUSスーパークロス2年連続チャンピオンを獲得。

2004年

Hondaはインテリジェントスロットルコントロールシステムを搭載したRC211Vで、MotoGPコンストラクターズチャンピオンシップのハットトリックを達成。
Dani PedrosaはRS250RWでGP250ワールドチャンピオンシップを初挑戦で獲得。
イタリアの新星Andrea DoviziosoがRS125RでGP125チャンピオンを獲得。
宇川徹、井筒仁康がインラインフォーのCBR1000RR Firebladeに初の鈴鹿8時間耐久レース勝利をもたらす。
オーストラリア人ライダーKarl MuggeridgeがCBR600RRでスーパースポーツタイトルを獲得。
藤波貴久がトライアルワールドチャンピオンシップで勝利。
堀池達が常務取締役に就任。

加藤大治郎 250cc イギリスGP 2010年 Honda NSR250 / Daniel Pedrosa 250cc GP ドーハ 2005年 Honda RS250RW加藤大治郎 250cc イギリスGP 2001年 Honda NSR250 / Daniel Pedrosa 250cc GP ドーハ 2005年 Honda RS250RW

2005年

Dani Pedrosaが2年連続となるGP250ワールドチャンピオンを獲得。
これはHondaにとって15度目のライダーズタイトルと19回目の250コンストラクターズチャンピオンシップの獲得となる。
スイス人ライダーThomas LuthiがRS125RでGP125チャンピオンを獲得。
宇川徹と清成龍一がHonda史上20度目となる鈴鹿8時間耐久レースをCBR1000RRで勝利。
CBR600RRは引き続きミドルクラスのスーパースポーツレーシングを席巻、Sebastien Charpentierがスーパースポーツワールドタイトルを、Miguel DuhamelがHondaに10度目のデイトナ200勝利をもたらす。

2006年

より軽量化されパワフルになったV5エンジンを搭載した次世代型RC211Vで、Nicky Haydenがこの年が最後となった990ccクラスMotoGPタイトルを獲得。
またこのケンタッキーキッドは、Hondaのプレミアムクラス200勝目をオランダGPにおいて達成。これはHonda史上14度目のプレミアクラスライダーズタイトルであり、また17度目のコンストラクターズタイトルとなる。
5年間の990cc MotoGPの間、驚くことにV5エンジンは全レースの58%に勝利。
Sachsenringにおいて高橋裕紀はHondaの250ccクラス通算200勝を達成。
Sebastien Charpentierが2度目となるスーパースポーツワールドタイトルを獲得、Jake Zemkeがデイトナ200で勝利と、CBR600RRにとって素晴らしい1年となる。
辻村猛と伊藤真一は鈴鹿8時間耐久ロードレースにおけるHondaの10連勝をCBR1000RRで獲得。
4ストロークミニバイクレーサーNSF100のワンメイクレース「NSF100HRCトロフィー」を初開催。

Nicky Hayden MotoGP アッセン Honda RC211V / Nicky Hayden MotoGP バレンシア 2006年Nicky Hayden MotoGP アッセン Honda RC211V / Nicky Hayden MotoGP バレンシア 2006年

2007年

新しい規定により、MotoGPのエンジン排気量が800ccとなる。
HRCは800cc4ストロークV4エンジンRC212Vを発表。Dani Pedrosaがワールドチャンピオンシップ2位を獲得。
清成龍一がCBR1000RRで2度目のブリティッシュスーパーバイクチャンピオンを獲得。
トライアル世界選手権では、Honda移籍1年目のToni BouがMontesa Cota 4RTで開幕5連勝、年間9勝を挙げて自身初となるワールドタイトルを獲得。
M根眞澄が代表取締役に就任。
安武幸祐が常務取締役に就任。
HRC創立25周年感謝の集いをSan Marinoで開催。

2008年

Hondaワークスチーム「DREAM Honda Racing Team」の、清成龍一とCarlos ChecaがCBR1000RRで鈴鹿8耐優勝。
中本修平が取締役副社長に就任。

2009年

WGP2ストローク250ccクラス最終年に青山博一がRS250RWでワールドチャンピオンを獲得。
世界同時不況の影響によりHRCレース体制を縮小。MotoGP以外のワークス活動を停止。
代表取締役社長に鈴木哲夫が就任。
WGPへのHonda参戦50周年セレモニーを日本GPにて開催。
ロードレースの普及に寄与したRS 125Rの生産を終了。生産累計台数約15,000台。

青山博一 Honda RS250RW青山博一 Honda RS250RW