初めての経験
日々成長を遂げ、今度こそ勝利へ
ハンガリーGPのレース1では、2位でレースを終え、また表彰台に登ることができました。ただ、正直ラッキーな部分もあったので、満足のいく週末ではなかったです。夏休み後のレースはベルギーで行われ、このときの予選では初のウエットコンディションでした。もともと雨は嫌いじゃなく、とても楽しく走ることができ、毎周いろいろなことを試すことができました。残念ながら2番手で予選を終えましたが、雨での走行は非常にいい経験になったと思います! また雨の中で走りたいですね。レースは3位と4位、ダサい失敗でまた優勝できなかったことは悔しいの一言ですが、レース2でも着実にポイントを取れたことはポジティブなことです。

2位表彰台を獲得したハンガリーGP
すぐにイタリアで次のレースが行われ、フリー走行はトップタイム! いい流れで予選に向かいました。しかし、大雨によって予選がキャンセルされ、レース1はフリー走行のタイム順で行われることになりました。
トップからスタートするレースは興奮と緊張が倍増し、ワクワクでした。ですが、残念ながらレース開始前にトラブルが発生したのでグリッドに着くことができず、走れないままこのレースウイークを終えました。レースにトラブルは付き物。だれも予想できないし、急に起きることです。日頃の行いを見直して、次のレースこそは納得のいくレースがしたいです! 次のレースは走ったことのないコース。45分のフリー走行が大きなカギになると思います。

ベルギーGPでも表彰台、ただ優勝できなかった悔しさが
ここ最近で一番興奮したのは、初めて歴代F1マシン(RA300)に乗ったことです。中速からの加速感がすごかったこと、コックピットが狭かったこと、車高の高さやタイヤの太さ、50年前の乗り物に乗っていること。全てのことが新鮮でした。次は今のF1をドライブできるようにチャンスをつかんでいきたいです!

RA300デモンストレーションラン

モンツァ旧コースのバンク角ってスゴイんですね!
今年の8月は日本に帰国し、いろんな方々とお会いすることができ、また充実した時間を過ごせることができました。やはり日本に帰ってきて一番感動することは日本食のうまさですね。美味しすぎて食事制限とか関係なく食べてしまう(笑) 日本に帰ってきたとはいえ、トレーニングはしないといけません。友達と一緒に追い込んだりもしました。住んでいるフランスに帰ってきたあとも、時間があるときが多いのでトレーニングの連続です。

日本でも海外でもトレーニングの日々
そんな中、僕の住んでいる町である映像の撮影が行われることになり、2日間、時間をみっちり使い撮影しました。こんなことをするのは本当に苦手で、もともとカメラの前が得意じゃないだけに非常に恥かしかった(笑)。特に自炊の場面を撮影してるところが……(笑) スタッフの皆さんがすごい面白い方々ばかりで楽しくてあっという間に撮影が終わりました。初めてのことばかりでとてもいい経験になりました。

慣れない映像撮影に少し緊張

フランスでの生活をカメラの前で紹介
その後はマクラーレンに行き、トレーナーのサイモンと体力測定をしたり一緒にトレーニングを行いました。サイモンからトレーニング時のテクニックの大切さについて学びました。毎回悪いところを指摘してくれます。今もイギリスに残って、ヘレスに向けて準備中です。
今シーズンも残り2戦。常に自分ができる最大限の力で走る。それだけです!

福江 剛司 | FIA F2・GP3 Commentator
夏休み明けの2戦ベルギーとイタリアでの福住仁嶺選手は、随所に光る走りをみせたものの、結果は本人にとって満足のいくものにはなりませんでした。ベルギーでは予選2番手、決勝はレース1で3位、レース2で4位と健闘しましたが、レース1ではスタート後早々にトップに立ち、後続を引き離す好走をみせていただけに、わずかなミスで勝利を逃した悔しさがにじみ出た表彰台でした。レース2でしっかりポイントを獲得したことは評価できるのですが、一番のライバルであるラッセル選手に、両レースとも先を越されたことで、本人も素直には喜べなかったことでしょう。
イタリアは予選とレース1が雨でキャンセルとなり、フリープラクティスでトップタイムをマークしていた福住選手がポールポジションを獲得しました。正式な予選ではありませんでしたが、念願のポールスタート。期待がかかりましたが、まさかのマシントラブルでグリッドに着くことすらできずに終わりました。
シーズンも残すところ2大会4レースとなり、いよいよ大詰めです。現状福住選手はランキング3位ですが、トップのラッセル選手とは63ポイント差、2位のエイトキン選手とは20ポイント差をつけられています。より上位を目指すには、残りの全レースで、この2人には負けられません。また4位以下は接戦ですから、取りこぼしも許されない状況です。
ARTの4人が上位を独占し、チームメートによるし烈な争いの中で、残り4レースは結果を追い求め、悔いのない戦いを期待したいと思います。

[Me and Honda] GP3ドライバー 福住仁嶺