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Hondaの人材育成

マンスリーレポート
ロードレース世界選手権 250cc スーパーバイク世界選手権
MOTOGP 250CC ロードレース世界選手権 250cc
REPORT
Hondaの人材育成
- 表彰台の高橋 -
 

シリーズ第2戦スペインGPが3月28日〜30日、スペイン南部アンダルシア地方にあるヘレス・サーキットで行われた。250ccクラスに参戦する高橋裕紀(JiR Team Scot 250)にとっては得意なコースだが、走り出すとなかなかセッティングがまとまらず、公式予選は11番手にとどまった。

だが決勝レースのスタートで高橋は絶妙なスタートダッシュを見せ、5番手で第1コーナーへ飛び込んだ。その後、高橋は周囲のペースについていこうと力走、ミカ・カリオ(KTM)、トーマス・ルティ(アプリリア)と3番手を争って格闘を繰り広げる。しかしわずかなミスの結果、高橋は単独5番手へ後退し、後方からの追撃を受けた。

ところが、前を走っていたルティ、アルバロ・バウティスタ(アプリリア)、マルコ・シモンセリ(ジレラ)が相次いで転倒、高橋は2番手へ浮上する。2番手を守ろうと高橋は最終ラップ最終コーナーへ突入するが、その分立ち上がり加速が鈍り、背後まで追い上げてきたマティア・パシーニ(アプリリア)が最終コーナー立ち上がりからフィニッシュラインで高橋に並び、0秒010の差でかわされ、首位から4.287秒差で3位のチェッカーを受けることとなった。

しかし高橋にとっては2006年ドイツGPで優勝して以来、1年半ぶりの表彰台となった。負傷を抱え不振に終わった昨シーズンから一転、開幕戦での5位入賞に続き、今季への希望が膨らむ結果となった。

「ケガをして以来の表彰台。今日は、何かあったときには表彰台に上がれるポジションを守ろうとあきらめずに全力で走った。ゴール直後は悔しかったけれど、そのあと、2006年に優勝したとき以上の喜びが湧いてきた。今年はチームのみんなに成長させてもらっていると思うので感謝している」(高橋)

4月10日〜12日には、エストリル・サーキットでシリーズ第3戦ポルトガルGPが、開催された。高橋は、第2戦で果たした3位入賞の勢いに乗り、予選初日は転倒を喫したものの、2日目の公式予選ではスペアバイクに乗り換えて巻き返し5番手につけた。

決勝レースで順当にスタートした高橋は、バウティスタがトップを独走する後方で、パシーニ、カリオ、青山博一(KTM)と格闘するがなかなか前へ出られない。コーナリングで集団の前へ出る場面も見られたが、ストレートで抜き返され、なかなか自分のポジションを確保することができない。

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- 高橋裕紀 -
 

この格闘の過程で高橋はタイヤを酷使してしまい、レース後半は表彰台を目指して攻める走りが難しくなってしまった。だが高橋は全力を尽くして耐える走りを続け、6位でフィニッシュした。厳しいレースではあったが、確実に選手権ポイントを重ねた高橋は、ポイントランキング4番手の座を守った。

「序盤でもっと前に出られればよかったかもしれない。苦しい戦いになったけれど、絶対に転ばずに、チャンピオンシップを考えて確実にポイントを取ることを目標に走った。表彰台には上がれなかったが、よい勉強をしたと思っている」(高橋)

Yuki Takahashi 高橋裕紀
 
Rd.2 予選:11番手 決勝:3位
Rd.3 予選:5番手 決勝:6位
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WORLD SUPERBIKE スーパーバイク世界選手権
REPORT
Hondaの人材育成
- 清成龍一 -
 

シリーズ第3戦が、4月4日〜6日、スペインのバレンシア・サーキットで開催された。

清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)は公式予選で10番手に食い込みスーパーポール・セッションに進出、さらに順位を上げて6番手でレース1に臨むこととなった。

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- スタート前の清成 -
 

だがレース1では清成のバイクに電気系のトラブルが発生して9周でリタイアを喫した。レース2では、序盤ペースが上がらなかったが中盤以降ペースを上げ、次々順位を上げて表彰台まであと一歩に迫る4位でフィニッシュ。ここでポイントを獲得した清成はWSBルーキーでありながら、ランキング12位となった。

「今回は予選から調子よかったので、レース1のリタイアは残念。レース2も、スタートで出遅れたのは反省点ですが、これまでの最高位なので満足です」(清成)

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- 青山周平 -
 

一方、青山周平(Alto Evolution Honda Racing)は不本意な週末を送ることになった。このスペインで、青山には2008年型の新しいCBR1000RRが与えられたが、パーツのデリバリーが遅れ、レースウィークにシェイクダウンテストを行う強行スケジュールとなってしまった。そのため青山はまず新しいバイクに慣れることに専念、予選は28番手にとどまった。

レース1では、スタートダッシュに成功して順位を上げたものの、2周目にハイスピードでコースアウトしてクラッシュ、レースからリタイアしたばかりか、バイクにダメージを負ってしまった。

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- チームと青山 -
 

チームは急きょバイクの修復に取りかかり、レース2に臨んだ。しかしバイクの状態は完全とはいえず、スタートで順位を上げたものの、その後はぺースに乗れず、完走にとどまった。

「2008年型のCBR1000RRの感触はとてもいいです。レース1ではいいスタートが切れたのですが、オイルに乗った感じで転倒してしまいました。レース2もいいスタートを切れましたが、マシンが完全ではなく、タイムを上げることはできませんでした。でも完走できたので次のレースに流れをつなげられたと思います」(青山)

Ryuichi Kiyonari 清成龍一
 
Rd.3 予選:6番手 Race1:リタイア Race2:4位
Shuhei Aoyama 青山周平
 
Rd.3 予選:28番手 Race1:リタイア Race2:24位
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