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FORMULA 3 EURO SERIES | ユーロF3選手権 | |||||||||||||
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REPORT | ||||||||||||||
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![]() - 3レース目にして表彰台に上がった塚越 - |
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2008年度フォーミュラ3 ユーロシリーズが4月第2週にドイツのホッケンハイム・サーキットで開幕した。塚越広大にとって、ヨーロッパのデビュー戦である。 豪雨のため1日遅れて開催された公式予選では、路面の変化に対応できず、クリアラップも取れないまま焦りを出してしまい22番手という不本意な結果となってしまった。 予選終了3時間後に、レース1の決勝が行われた。路面は完全にドライとなり、塚越は本来のペースに乗ることに成功、順位を大幅に上げた。しかしその過程でわずかに接触を起こしてそれ以上の進撃はできず、結局13位でデビューレースのフィニッシュを迎えた。 |
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![]() - ヨーロッパを疾走する塚越 - |
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翌日、レース2の決勝が行われた。スタートポジションは、前日行われたレース1の結果で決まり、塚越は13番手である。塚越は前日のデータを研究してレースに臨み、スタートで一気に10番手までポジションを上げた。しかしセーフティカーがコースインしている間にステアリングに取り付けられたメーターパネルが外れるというトラブルが発生、レース再開後のステアリングさばきに苦慮することになってしまった。それでも塚越はさらに順位を上げ、25周を走りきって9位でフィニッシュを迎えた。 |
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![]() - チームとの関係も築いた塚越 - |
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5月第1週には、イタリアのムジェロ・サーキットでシリーズ第2戦が開催された。塚越にとってムジェロは初めて走るサーキットだったので、まずセッティングを進めるために周回を重ねた。その結果、公式予選では出走29台中2番手となる好タイムを記録、その後行われたレース1でも一旦順位を落としたものの、それを取り戻して2位入賞を果たし、ユーロF3デビュー3レース目にして表彰台に上がるという戦績をあげた。 |
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![]() - 早くも出た結果に喜ぶ塚越 - |
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翌日のレース2ではスタート時、レース1の上位8台が順位と逆に並ぶリバースグリッド制がとられるため、塚越は7番手からのスタートとなった。塚越の前に並ぶはずだった1台がスタートを棄権したため、塚越はスタートで戦わずして6番手に順位を上げ、さらに上位を狙って攻めに入った。しかし勢い余ってコースオフして失速、逆に順位をひとつ落としてフィニッシュを迎えることになった。 |
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Koudai Tsukagoshi | 塚越広大 | |||||||||||||
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COMMENT | 「今回のレースでは、走り初めからいい流れのまま週末を過ごすことができました。前回のレースからチームと様々な問題を解決できるようにやってきた成果が出たと思います。この流れで今後もいいレース運びができるように気を緩めずいきたいと思います」(塚越) |
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SUPER GT | SUPER GT | |||||||||||||
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REPORT | ||||||||||||||
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![]() - NSXを操る伊沢 - |
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3月第3週、鈴鹿サーキットで2008年度SUPER GTシリーズが開幕した。このレースにはフォーミュラ・ドリーム・プロジェクトから昨年まで全日本F3選手権を戦っていた伊沢拓也が、昨年のGT500チャンピオンであるラルフ・ファーマンのパートナーとしてGT500クラスの#1 ARTA NSXに乗って参戦する。 公式予選1回目、伊沢の車両は10番手となってスーパーラップに進出したが、スーパーラップではアタッカーのファーマンがコースアウト、ノータイムとなってスターティンググリッドは10番手に決まった。 |
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![]() - 打ち合わせをする伊沢 - |
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コースアウト後、マシンは修復され決勝レースに臨んだが、伊沢が乗ってフリー走行に出走しようとしたところでギアボックストラブルが発生して停止。チームは決勝レースに向けて修復にかかった。しかし決勝スタート直前にほかのトラブルも見つかり、スタートを担当するファーマンはピットスタートを強いられた。 その結果、周回遅れでレースを始めたファーマンは厳しい状況の中、周回を重ねて伊沢にマシンを引き継いだ。昨年の鈴鹿1000kmレースでGT500デビューを果たしてはいるものの、事実上ルーキーの伊沢は、厳しい状況の中、ベテランに遜色ないタイムで周回を続け、無事14位で完走を遂げた。 |
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![]() - NSXと伊沢 - |
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4月第2週、シリーズは岡山国際サーキットへ転戦、第2戦が行われた。開幕戦でのトラブルから一転、ファーマンは快調にタイムアタックをかけて公式予選1回目で2番手につけてスーパーラップへ進出、スーパーラップでも2番手を確保してフロントローからのスタートを決めた。 曇り空の下で始まった決勝のスタートはファーマンが担当、予選1番手の#23 XANAVI NISMO GT-Rの背後で2番手を守って走行。ところが天候が徐々に悪化、雨が路面を濡らし始めたが、上位車両はスリックタイヤでの走行を継続する。しかし、トップの#23 XANAVI NISMO GT-Rが周回遅れをかわす際に接触、背後につけていたファーマンも逃げられずに接触を起こしてマシンの左フロント部分を破損してしまった。 その結果、チームは予定よりも早いピットインを決意、ファーマンをピットへ呼び戻した。応急的な修復を受けたマシンを託された伊沢はコースにでるが、トップの#23 XANAVI NISMO GT-Rとの間隔は開いていた。 その後、痛手を負ったマシンを操る伊沢は後方からの追撃を受けるが、自信を持った走行でポジションを守る。しかしレース終了直前にスピン、すぐさまコースに戻ったが順位を一つ落とすことになった。その後、伊沢は危なげない走りでレースを走りきり、2台のGT-Rに次ぐ3位でチェッカーを受けた。伊沢は2戦目にして早くも表彰台に上がることとなった。 |
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![]() - 表彰台の伊沢とファーマン - |
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ゴールデンウィークの富士スピードウェイで、満場の観衆を集めてシリーズ第3戦が開催された。土曜日の富士は、時折り晴れ間が見えるものの雨がパラつくような天候であった。 予選1回目は、濡れた路面が乾いていく状態で行われた。アタッカーのファーマンはまず深溝レインタイヤでコースインしたがコンディションに合わず、浅溝レインタイヤに交換した。この頃には路面が乾いていたが再び雨が落ち始めていた。ファーマンはあえてスリックタイヤを装着してコースインし直したがタイヤが温まりきらず、再び浅溝レインタイヤに交換。こうした混乱の結果、タイムを上げることができずスーパーラップ進出はならずスターティンググリッドは11番手となってしまった。 決勝日は晴天となった。スタートドライバーのファーマンは無難なスタートを切り、11番手をキープした状態で1回目のピットイン。ドライバーはファーマンのままコースに復帰した。ここでファーマンは8番手まで順位を上げて2回目のピットイン、伊沢にマシンを託した。 伊沢は上位と遜色ないラップタイムを刻み、7番手までポジションを上げ、さらにレース終盤の76周目には2台を追い抜いて5番手へ進出した。しかしその直後単独スピン。この際、マシンの駆動系を痛めてしまい、走行続行が困難な状態になったためピットへ戻りリタイアとなった。 |
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Takuya Izawa | 伊沢拓也/R・ファーマン | |||||||||||||
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COMMENT | 「GT500のNSXには、昨年初めて乗ったときから特に違和感は感じませんでした。少し重たいフォーミュラカーのような感じです。第2戦では、松田選手(#12 カルソニック IMPUL GT-R)とのバトルで最後にミスしてしまいました。あれがなければなんとか押さえきって2位でフィニッシュできたと思うので残念ですが、自信もつきました。第3戦では、僕に交代してからもクルマは乗りやすく、順位を上げることができたのですが、僕のミスでリタイアとなってしまい、チームには申し訳なく思っています。前回の岡山、今回の富士でミスしてしまっているので、次のセパンではミスしないように気をつけながら、しっかり完走を果たし、上位を狙っていきたいと思います。暑さについても、トレーニングで対策して臨みますし、これからもっとがんばっていきたいと思います」(伊沢) |
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JAPAN FORMULA 3 | 全日本F3選手権 | ||||||||||||||||||||||
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REPORT | |||||||||||||||||||||||
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![]() - 全日本を戦う山本と中山 - |
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4月第1週、富士スピードウェイで2008年全日本F3選手権が開幕した。エンジン性能を抑制したナショナルクラスの設定や、有効ポイント制度の廃止、新しい予選方式(1回の予選セッションを行い、最速ラップとセカンドラップで2レースのスターティンググリッドを決定する)など、シリーズ運営は一部変更を受けた。 フォーミュラ・ドリーム・プロジェクトからは山本尚貴、中山友貴(ホンダ・チーム・リアル)、中嶋大祐(ホンダ戸田レーシング)の3名が、全日本選手権クラスに挑戦する。山本と中嶋は昨年までFCJを戦い、今年F3にデビューする新人。中山は昨年に引き続き2年目のF3である。 土曜日に行われた予選では、山本が5番手、中山が6番手、中嶋が8番手につけ、夕方からの第1戦決勝レースに臨んだ。中嶋は慣れないF3マシンと奮闘し遅れたが、山本と中山は嵯峨宏紀(DENSO・ルボーセF308)と5番手争いを展開、結局山本が5位、中山が7位、中嶋が8位でレースを終えた。 日曜日に行われた第2戦のスターティンググリッドは、山本が5番手、中山が7番手、中嶋が8番手。風向き、気温とも前日とは大きく変わったコンディションの中、決勝レースが始まった。 |
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![]() - 山本尚貴 - |
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好スタートを切った中嶋が順位を5番手まで上げて第1コーナーを通過するが、後方から攻め立てられて中山、安田裕信(ThreeBond)に先行されてしまう。一方、山本はスタートで遅れてしまい、追い上げてきた安田にもかわされる。21周の長いレースを終えたときの順位は山本が7位、中山が8位、中嶋が9位となっていた。 4月の第4週にはシリーズは大分県のオートポリス・サーキットへ転戦、第3戦、第4戦が行われた。天候は小雨混じりの曇り、気温は予想以上に低い。 今回、山本、中山の2車には、エボサスと呼ばれるオプション仕様のサスペンションが組み込まれた。第3戦公式予選の結果は中山が5番手、山本が7番手、中嶋が9番手。第4戦公式予選の結果も同じだ。ただし全車ともF3のコースレコードを更新している。 土曜日午後に行われた第3戦では山本が好スタートを決め順位を上げ、5位でフィニッシュ。中山もスタートはよかったものの、前にいる車両に行く手を塞がれて失速、逆に順位を落とした。その後、1台を抜いたが追い上げはそこまでとなり、7位でチェッカーを受けた。中嶋は、ライバルと争っている際に接触、リタイアとなった。 |
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![]() - 中山友貴 - |
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日曜日の第4戦、天候は好転、風は冷たいものの晴天の下、決勝レースが行われた。山本はスタート時にポジションを上げて中山とともにトップグループ追撃に入った。しかし中嶋は第3コーナー立ち上がりでコースオフして順位を最後尾まで落としてしまった。中山と山本は安田と三つどもえの戦いを繰り広げるが、山本が争いを制して5番手を確保、4番手を追撃にかかったが周回数が足りず、山本が5位、中嶋は11位で完走を果たした。中山は7番手でフィニッシュしたものの、接触によりペナルティを受け順位は降格、10位となった。 シリーズ第5戦、第6戦は鈴鹿サーキットで行われた。ドライコンディションだった金曜日のフリー走行では1回目、2回目とも山本がベストタイムを出し、快調に週末を迎えたかに思われた。 |
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![]() - 中嶋大祐 - |
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ところが悪天候に見舞われた土曜日、フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト勢の予選順位は伸び悩んだ。 そして大粒の雨が降りしきる鈴鹿で迎えた第5戦決勝、スタート直後の1コーナーで山本がスピンしてコースアウトしリタイア。 悪コンディションの中で確実な走りに徹した中嶋は5位に入賞、中山は7位で完走した。 日曜日の第6戦決勝はドライコンディションで行われた。金曜日絶好調だったにもかかわらず予選で低迷した山本は本来の速さを結果につなげようと前をいくライバルを攻め、順位を上げていく。 山本の視野には3番手をいくケイ・コッツォリーノ(広島トヨタ・ダラーラ F308)が見えはじめるが、結局山本の追撃はならず、その結果、山本は4位に終わった。後方では6番手を争って中山と中嶋が争いを繰り広げたが中嶋が制し、6位入賞を果たした。 |
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Naoki Yamamoto | 山本尚貴 | ||||||||||||||||||||||
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Yuki Nakayama | 中山友貴 | ||||||||||||||||||||||
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Daisuke Nakajima | 中嶋大祐 | ||||||||||||||||||||||
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COMMENT | 「オートポリスでも鈴鹿でもテストの段階では非常に調子よかったんです。チームにはすごくいいクルマを用意してもらっているし、エンジンもより性能をひきあげてもらって、これは自分さえしっかりすればいいところにいけるなという手応えはありました。特に鈴鹿では金曜日のセッションでは2回ともトップタイムが出せましたから。でも予選では自分でクルマのレベルを下げてしまった。金曜のままいけばよかったんでしょうけど、コンディションが悪くなると意識しすぎてちょっと自分で守りに入ってしまった。反省しなくてはいけないことが多いです」(山本) 「自分の悪い癖がわかってきて、直すポイントが見えてきたという気がします。でもそれがなかなか直らない。頭ではわかっているんですが、走りに反映することができないんです。クルマはすごくいい状態にしてもらえているし、監督にもいろんなことを教えてもらえるので、それをもっと生かしたい。まだ自分の中にどこか焦りがあるのかもしれませんね」(中山) 「なかなか思い通りに走れません。もちろん自分の責任もあるんですが、クルマの方もまだ十分な状態にはない。どうもうまく噛み合わない感じです。でもそれをなんとかしていかなくてはいけない。何かきっかけがつかめれば、と思ってます」(中嶋) |
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