「今年は、まずF3に慣れることから始まり、最初の頃はグリップの中でしか走れてなくて、限界までかなり余っていたと思います。シーズン後半には、限界ギリギリまでいって、それを超えないイメージもわかってきて、何が自分に足りていないかも確実にわかってきました。ただ、足りないものがわかっても、すぐに完ぺきに自分のモノにできるものでもないので、目の前のレースでいい結果を出すことだけにこだわらず、レースウィークを通しての流れを大事にして、練習走行から自分を高めていかなくてはと思ってました。目の前の結果を求めることと両方しなければいけないと考えると大変ですが、まず自分に足りないものを補っていけば、結果はついてくると考えるようにしました。
新しいサーキットに行くと、最初は走り方を合わせられずに時間がかかってしまうこともありましたが、その分たくさんのインフォメーションや新しい感覚を得られます。少なくともほかのドライバーから遅れているのは確かだったので、それを認めて、自分をオープンにして柔軟な姿勢で向かい、欲張りすぎずに、でもなるべくたくさん吸収するように努めました。いろいろなことをすごく細かく詰めていかなくてはならないので、とても大変な作業でもあるのですが、F3はすごくおもしろいカテゴリーだなと思いました。F3でしっかり勉強しておけば今後も生かせるので、あきらめずに勉強して体に染み付けておこうと思います」 |