ロードレース世界選手権(WGP)シリーズ最終戦、第18戦バレンシアGPが11月4日にスペイン・バレンシア・サーキットで開催された。2年にわたるHonda Racingスカラーシップ卒業のシーズンを好成績で締めくくりたい青山周平は、まずまずの滑り出しを見せた。しかし2日目の公式予選ではセッティングに納得がいかないままタイム短縮に挑み、激しく転倒し足をねんざするという不運に見舞われてしまった。この結果、予選順位は12番手に終わった。
一方、高橋裕紀は初日2番手、2日目の公式予選では今季最高位の3番手に入ってフロントローに並んだ。
決勝レースは快晴の下、行われた。前日の転倒で破損したマシンの調子が完全には戻らず、順位を上げようと焦った青山(周)は序盤にコースアウトして順位を大きく落としてしまった。さらにレース後半には前日転倒した際に負傷した左足が痛みシフト操作も困難に陥ったため追い上げならず結局17位でフィニッシュすることとなった。
高橋は、スタートで出遅れ、第1コーナーのポジション争いに巻き込まれてさらに順位を落としてしまった。ばん回しようとするも集団の中に取り込まれてしまい、ようやく集団を抜け出した後半に追い上げにかかったが上位に追いついたところでチェッカーを受けて8位に終わった。
Honda Racingスカラーシップ卒業生の青山博一(KTM)は予選11番手からスタートしたものの中団から抜け出せないまま10位でフィニッシュを迎えている。 |