ロードレース世界選手権(WGP)第13戦サンマリノGPは、初日は午後の予選がキャンセルになるほどの大雨に見舞われ、ドライコンディションでのセッティングを土曜の予選の短い時間の中でこなすことになった。そんな中で青山博一(KTM)は4番手という好位置を獲得。青山周平と高橋裕紀は、初日20番手前後だった順位を大幅に伸ばし、青山(周)11番手、高橋12番手という結果になった。
第13戦決勝では、スタートでミスをしていったん7番手までポジションを落とした青山(博)だが、レース後半には追い上げて2位に入賞。青山(周)も着々と順位を上げていき、上位選手の転倒などにも助けられ、6位まで進出してゴールした。高橋は序盤、集団の中でなかなかペースが作れずにいたが、後半にはペースを上げて9位でフィニッシュした。
2週間後の9月14〜16日、ポルトガルGPが行われた。この週末は初日から好天に恵まれ、最初の予選から着実に作業を進めることができたが、青山(博)はマシンにトラブルを抱えてしまい、苦しみながらなんとか予選5番手につけた。しかし、決勝でもトラブルに悩まされ続け、結局マシンがストップしてリタイアとなった。青山(周)と高橋は、初日からマシンのフィーリングは良しとしながらも、アタックのタイミングなどで予選順位はそれほど伸びず、12番手と9番手だった。決勝では青山(周)が4位争いの集団の中で上位をうかがったが、惜しくも後半にトラブルが発生し、リタイアに追い込まれた。高橋のマシンにも序盤にトラブルが発生し、この週末は結果的に、3人ともマシントラブルによるリタイアという結果になった。
しかし、それぞれ上位で戦うだけのポテンシャルは整ってきた。次は、もてぎに凱旋帰国しての日本GPが控えている。 |