イギリススーパーバイク(BSB)選手権に参戦する清成龍一は、ランキングトップでシーズンを折り返し、7月22日にマロリーパークで行われる第9戦に臨んだ。
このレースウィークは悪天候に見舞われ、予選はキャンセルという異例の措置が取られて、両レースのスターティンググリッドはランキング順位を元に決められた。結局、セッティングを調整する機会は決勝日の朝に行われたフリー走行だけであったが、短い時間にマシンをまとめ上げた清成は、レース1では激しいトップ争いの中で一時は3番手に引きつつも、再びトップに立つ。しかし終盤、ファステストラップを記録した2周後に転倒を喫し、悔しいリタイアとなってしまった。レース2までにマシンは修復され、2周目にトップに立った清成は着実に後続に差をつけていった。しかし10周目にアクシデントがあった関係でセーフティーカーが入り、いったん後続との間隔は縮まる。しかし、リスタート後は再び差を広げ、そのまま清成は2レースぶりの勝利を手にした。
2週を置いて8月12日にクロフトで第10戦が行われた。予選で7番手と若干出遅れたかに見えた清成だが、セッティングは決勝に向けて万全の体制を築く。レース1のスタート直後には3番手に、1周目を終えた時点には早くも2番手まで浮上し、トップを走るチームメート、ジョナサン・レイとのバトルに入った。そして8周目にレイを攻略してトップに立つと、清成はそのまま差を広げてゴールまで走り切り、見事な優勝を決めた。レース2でもその勢いは止まらず、スタート直後には6番手に下がったものの、6周目にはトップに復活。そしてライバルを寄せ付けることなく連勝を果たした。
3連勝を遂げた清成は、ランキング2位のチームメート、レイとのポイント差を広げることに成功している。 |