イギリススーパーバイク選手権に参戦する清成龍一は、7月前半の2戦を戦ってさらにポイントを伸ばし、シリーズ2連覇への足場を着々と築いていった。
ノックヒルでの第7戦で清成は、予選は5番手と今ひとつ振るわなかったものの、レース1のスタートダッシュで一気に2番手までジャンプアップを果たし、そのまま2位でゴールした。しかし、レース2では思うようにペースが上がらず、レース終盤に3番手にポジションを落としてしまい、その後もばん回はならず3位でレースを終えた。2レースとも手堅く表彰台をものにしたものの、この第7戦でチームメートのジョナサン・レイがダブルウインを達成したことでランキング2位に進出し、清成を追う手強い存在となった。
2週間後の第8戦、清成は予選で4番手につけ、レース1のスタートで早くもポジションを2つ上げて2番手に進出した。さらに、トップ走行中のレイがハイサイドを起こしそうになって後退してからは、清成は先頭に立って次第に独走態勢を築き、最終的には2位に20秒あまりの差をつけて今季6勝目を飾った。その勢いのまま清成は、レース2でもいったんは先行されたレイを3周目に抜いてトップに立ち、再び差を広げていった。しかし、清成は5周目にハイサイドを起こして痛恨の転倒。このレースをリタイアで終えることになってしまった。
ランキングトップを争う相手はチームメートのレイになった。つまり、チーム力としては確実に勝てる体制が整ったといえる。 |