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Hondaの人材育成

マンスリーレポート 第3回
Indy Proシリーズ 全日本F3選手権 フォーミュラチャレンジ・ジャパン
INDY PRO SERIES IndyProシリーズ
REPORT
Hondaの人材育成
- 武藤英紀 -
 

6月16日、スーパーアグリ・パンサー・レーシングからIndyProシリーズに参戦する武藤英紀が参戦6戦目にして初優勝を遂げ、インディアナポリスに初めて「君が代」が流れた。F1サポートイベントの2連戦。第1レースである第6戦のプラクティスは金曜日に行われ、トップタイムをたたき出した武藤は、そのまま午後の予選でもトップを譲らず、初のポールポジションを獲得。翌日土曜日の第6戦を先頭でスタートすると、ファステストラップを連発しながら次第に後続との差を広げ、そのまま初優勝のチェッカーを受けたのだった。

続く第7戦は日曜日に行われた。スターティンググリッドは、第6戦決勝上位から優勝者の引き当てた数字の分だけリバースグリッドにするという変わった趣向で決められ、武藤は最悪の「8」を引いてしまう。しかし、8番手スタートとなった武藤は決勝で次々とポジションを上げていき、またたく間に4位まで進出。その後はこう着状態に陥るも、最終ラップ最終コーナーで勝負をかけ、チェッカー寸前に前に出ることに成功し、F1式に3位までが上れる表彰台に、前日に続けて立つことになった。

翌週行われたアイオワのショートオーバルでは、ロードコース2連戦で得た勢いそのままに、武藤はプラクティスから3番手につけた。しかし、新設コースでデータの少ない中、路面コンディションにとまどって公式の順位はこれまでで最悪の8番手に。それでも、決勝に向けてセッティングを見直し、決勝日朝のウォームアップではトップタイムを記録するまでに復調。決勝でも、幅が狭く抜きにくいコースをものともせずに順位を上げていき、3位に食い込んだ。

依然として武藤はポイントランキング2位につけている。7月は3週連続で4戦を戦うハードスケジュールになるが、このよい流れを保ち、ランキングトップに君臨するロイドに対して怒とうの追い落としを図りたいところだ。

Hideki Muto 武藤英紀
 
Rd.6 予選:1番手 決勝:優勝
Rd.7 グリッド:8番手 決勝:3位
Rd.8 予選:8番手 決勝:3位
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JAPAN FORMULA 3 全日本F3選手権
REPORT
Hondaの人材育成
- 塚越広大 -
 

6月9〜10日、岡山国際サーキットで全日本F3選手権の第7戦、第8戦が行われた。ホンダ・チーム・リアル勢は木曜、金曜のフリー走行からトップと0.6秒ほどの位置につけ、マシンの仕上がりに確実な手応えを感じた。2回の予選でも塚越広大、伊沢拓也2台ともに3列目までに食い込むことに成功した。

第7戦決勝では塚越、伊沢ともにうまくスタートを決め、伊沢は予選順位からひとつポジションを上げ5番手につけた。上位はすっかりこう着状態になり、そのまま塚越は3位に入賞、2戦ぶりに表彰台に立った。伊沢も5位に入賞、ホンダ戸田レーシングの中山友貴はひとつポジションを下げたものの無事に10位完走を果たし、ポイントを獲得した。

第8戦決勝はめまぐるしく変わる天候の中、大混乱のレースとなった。雨が降りしきる中、ペースカーランのままスタートが切られると、ほとんどのマシンはピットでレインタイヤに交換するが、塚越はスリックタイヤのまま走行を続ける。ペースカーが消えた後も雨は降り続け、塚越はレインタイヤ勢に次々に抜かれながらも、濡れた路面を強引にスリックタイヤで走り続けた。やがて天候が回復し、みるみるうちに路面が乾いてくると、一気に形勢は逆転。塚越は怒とうのオーバーテイクを展開しながらトップに立ち、そのまま今シーズンの初優勝を獲得した。伊沢も4位に入賞し、ホンダ・チーム・リアルはトップ争いの最前線に返り咲いた。7月はホームコースの鈴鹿での開催。さらなる活躍が期待される。

Koudai Tsukagoshi 塚越広大
 
Rd.7 予選:3番手 決勝:3位
Rd.8 予選:4番手 決勝:優勝
Takuya Izawa 伊沢拓也
 
Rd.7 予選:6番手 決勝:5位
Rd.8 予選:6番手 決勝:4位
Yuki Nakayama 中山友貴
 
Rd.7 予選:9番手 決勝:10位
Rd.8 予選:10番手 決勝:11位
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FORMULA CHALLENGE JAPAN フォーミュラチャレンジ・ジャパン
REPORT
Hondaの人材育成
- 田中誠也 -
 

6月16〜17日、フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)の第7戦、第8戦が富士スピードウェイで行われた。予選では、前回のもてぎでブレイクした山本尚貴がランキングトップの国本京佑と対等に競り合い、第7戦のポールポジションと第8戦の2番グリッドを獲得という快挙を成し遂げた。ランキング3位の田中誠也も、両予選とも3番手という好位置につけた。1秒以内に20人以上がひしめく実力の拮抗した状況の中で、小林崇志と中嶋大祐は0.01秒単位で大きく変動する順位の波に飲み込まれた。

第7戦決勝のスタートで、ポールポジションの山本と3番手の田中はともに出遅れて、ひとつポジションを落としてしまう。逆に小林と中嶋は大きくポジションを上げた。山本はその後、終盤までトップに迫る戦いぶりを見せて2位表彰台を獲得。田中と小林はそのままの順位で入賞を果たしたが、中嶋は混乱の中で順位を落とし、17位という結果だった。

第8戦はスタートで田中が3番手からトップに飛び出し、そのままハイペースで逃げて2位を寄せ付けず、見事な初優勝を遂げた。山本は序盤に3番手に下がるが、前方2台に食らいついてゴールまで走りきり、連続の表彰台をものにした。小林と中嶋は中段の激しいバトルの中で何度も順位を変えつつ、最終的に小林は7位、中嶋は予選順位に戻り12位でレースを終えた。優勝した田中は、第8戦終了時点のポイントランキングで87点の2位に躍進。山本も66点で4位に上がり、中嶋は45点の5位、小林は31点の8位につけている。

Seiya Tanaka 田中誠也
 
Rd.7 予選:3番手 決勝:4位
Rd.8 予選:3番手 決勝:優勝
Takashi Kobayashi 小林崇志
 
Rd.7 予選:10番手 決勝:5位
Rd.8 予選:5番手 決勝:7位
Daisuke Nakajima 中嶋大祐
 
Rd.7 予選:17番手 決勝:17位
Rd.8 予選:12番手 決勝:12位
Naoki Yamamoto 山本尚貴
 
Rd.7 予選:1番手 決勝:2位
Rd.8 予選:2番手 決勝:3位
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