ロードレース世界選手権(WGP)第8戦イギリスGP・250ccクラスで、青山博一(KTM)、高橋裕紀、青山周平の3人がそれぞれ3〜5位に入賞し、浮上への兆しを感じさせる結果となった。
それに先駆けて行われた6月10日の第7戦カタルニアGPでは、予選でセッティングは徐々にまとまってきたものの、タイムが接近する中、3人とも10番手前後にとどまる。決勝では、青山(周)が予選順位より上の11位でレースを終えたが、高橋は最終ラップで転倒してリタイアという残念な結果になった。一方、青山(博)は予選9番手から一時は11番手に下がるも、終盤追い上げて7位にポジションを上げ、このときの手応えから、次戦への期待は高まっていた。
第8戦イギリスGP、予選はまたも3人が10〜13番手に固まったが、高橋と青山(博)はセットアップの方向性も定まり、よい感触を得ていた。フロントの挙動に悩んで予選で転倒を喫していた青山(周)も、ウォームアップで手応えをつかんだ。そして決勝では、トップ2台には離されたものの、予選10番手から着々と追い上げた青山(博)が、この3人による3位争いを制して表彰台をつかみ取った。表彰台を逃した2人には悔しいレースだったが、いずれにしても今シーズンの自己ベストの結果である。この上昇気流を逃さず、次戦以降はさらに上位を目指してもらいたい。 |