松下がモナコ大会での優勝を含む2度の表彰台に登壇
ランキング11位となる

2016年のGP2シリーズは11大会22レースで行われました。チャンピオンタイトルの獲得を目指す松下信治(ART Grand Prix)は、思わぬアクシデントにより苦戦を強いられることもありましたが、実力を発揮できたレースではすばらしい走りを披露。1勝を含む2度の表彰台に登壇するなど健闘をみせ、11位でシーズンを終えました。

松下は、開幕戦スペイン大会において、レース2で8位とまずまずの出足をみせます。続く第2戦モナコ大会は、フリー走行中にバリアに当たってしまい、手を負傷。不安要素を抱えながらのレースとなりますが、それでもレース1で8位と健闘しました。続くレース2では、リバースグリッドによりポールポジションからのスタート。松下はオープニングラップをトップで通過すると、その後も後続を寄せつけない走りで、見事今季初優勝を決め、歴史あるモナコ大会で日本人初の快挙を達成しました。

第3戦アゼルバイジャン大会のレース2においては、スタートダッシュを成功させ、中盤までレースをリードした松下。しかしその後、セーフティカーが入り、レースが再開したあとに接触し、リタイアを喫します。さらにリスタート時の走行が危険だったとされ、第4戦オーストリア大会への出場停止という厳しいペナルティーを科せられてしまいます。

そのうっぷんを晴らすかのように、松下は第5戦イギリス大会のレース2で5位、続く第6戦ハンガリー大会のレース1でも6位となり、2大会連続のトップ10入りを果たします。しかし、その後はしばらくトップ10入りを果たせず、シーズン終盤まで苦しい戦いとなりました。

アラブ首長国連邦での最終戦、レース1で松下は、好スタートを決めて3番手に浮上すると、レース終盤に2番手をパスし、2位表彰台を獲得。レース2でも4位と、本来の強さを取り戻し、今後のさらなる飛躍を予感させる走りをみせて、シーズンを締めくくりました。

松下信治

松下信治

松下信治

松下信治

松下信治

ポイント

ドライバー
順位 No. ドライバー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
1R 2R 1R 2R 1R 2R 1R 2R 1R 2R 1R 2R 1R 2R 1R 2R 1R 2R 1R 2R 1R 2R
1 21P.ガスリーPREMA Racing 219 19 14 0 0 0 12 0 2 25 2 29 4 0 6 25 8 16 12 4 12 29 0
2 20A.ジオビナッツィPREMA Racing 211 0 0 0 0 29 17 0 6 18 8 18 0 4 0 12 17 25 10 25 8 10 4
3 2S.シロトキンART Grand Prix 159 0 0 4 0 18 10 4 4 0 0 15 15 31 12 2 0 0 0 20 0 12 12
4 9R.マルシエロRUSSIAN TIME 159 4 6 8 10 15 0 15 8 2 4 12 1 15 2 12 6 18 0 8 12 1 0
5 3N.ナトRacing Engineering 136 27 0 18 4 0 0 6 0 10 0 6 10 0 0 0 1 10 15 15 0 8 6
6 5A.リンDAMS 124 8 15 12 6 0 0 0 10 0 0 0 0 6 15 15 0 0 6 12 0 4 15
 
11 1松下信治ART Grand Prix 92 0 1 4 17 10 0 8 6 10 0 2 0 0 0 0 4 0 2 20 8

選手紹介