FIA-F4
Round11 / 12
日本スポーツランドSUGO

決勝

2019.09.21(土)・22(日)

宮城県 柴田郡

第11・12戦 スポーツランドSUGO 決勝

佐藤が優勝でシリーズチャンピオン獲得

9月21日(土)~22日(日)、スポーツランドSUGO(宮城県)でFIA-F4選手権シリーズ第6大会(第11戦、第12戦)が開催されました。HFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)からは三宅淳詞、太田格之進、佐藤蓮、小山美姫の4人が出走しました。

30分間の公式予選は、土曜日午前8時10分から曇り空の下で始まりました。レースウイークに先駆けて木曜日と金曜日に設けられた練習走行セッションではHFDPの4人はタイムを突き詰め切ることができませんでした。予選前日の練習セッションでは太田がトップから0秒157後れの3番手、以下三宅が4番手、佐藤が7番手、小山が17番手に終わりました。本番の公式予選では、コースオープンとともに4台はコースイン、早々に三宅がトップタイムを記録すると、佐藤がそれに続きました。太田はセッション中盤まで10番手近くにいましたが、セッション残り10分となったところで三宅、佐藤に続く3番手にポジションを上げました。その結果、第11戦では三宅がポールポジションを獲得、2番手に佐藤、3番手に太田が続き、第12戦では三宅が連続ポールポジションを獲得、2番手に佐藤が続きましたが太田は8番手にとどまりました。小山は第11戦15番手、第12戦13番手につけました。

SUPER GT公式練習終了後の午後12時50分、曇り空の下で17周の2019年シリーズ第11戦がスタートしました。2番グリッドにつけていた佐藤は、うまく加速してポールポジションの三宅のイン側に並び、そのまますり抜けてトップに立ちました。三宅がそれに続き、3番手には太田がつけましたが、太田はジャンピングスタートと判定され、ドライブスルーペナルティーのペナルティーを受けて順位を落とすことになりました。15番手スタートの小山は一つ順位を落として16番手でレースを始めました。

佐藤は三宅との間隔をじりじり拡げていきました。三宅も太田が後退した後3番手との間隔を大きく拡げ、ポジションを確実にしていきました。佐藤と三宅によるワンツー体制が確立した9周目、コース上でアクシデントが発生したためセーフティカーが介入、13周目まで隊列走行となりました。14周目にレースが再開されても佐藤はトップのポジションを守り、そのままフィニッシュしてチェッカーフラッグを受けました。

この勝利により佐藤は今シーズンのシリーズチャンピオンとなりました。三宅は2位に入賞、小山は周囲と激しい格闘を続け13位でフィニッシュ、ペナルティーを受けた太田は18位でレースを終えました。

日曜日朝、天候悪化が予報されていましたが今にも雨が降りそうな曇り空の下、ドライコンディションで17周のシリーズ第12戦が始まりました。予選2番手の佐藤はいつものようにみごとな加速を見せ、ポールポジションの三宅が加速しながら進路を佐藤側に寄せて牽制しましたが、それをすり抜けて第1コーナーまでに先頭へ立ちました。佐藤は一気にそのまま三宅との間隔を拡げ、三宅も佐藤を追って3番手の選手を引き離して行きました。一方8番手スタートの太田は9番手へポジションを落とし、13番手スタートの小山は12番手へポジションを上げてレースを始めました。

第11戦同様、ワンツー体制で佐藤と三宅はレースをリードしました。後方では小山が格闘しながらさらにポジションを11番手へ上げました。8周目、コース上でアクシデントが発生しセーフティカーが導入され隊列走行が始まりました。セーフティカーは11周を終えるまで隊列を先導、レースは12周目から再開されました。

先頭の佐藤はうまく加速してポジションを守りましたが三宅はわずかに加速が鈍り3番手の選手に接近を許したものの、それ以降は再びペースを取り戻してじりじり間隔をひらき2番手のポジションを守りました。その後レースは大きな波乱もなくフィニッシュを迎えました。佐藤は危なげなく17周を走りきり通算6連勝で今季9勝目を記録しました。2位に三宅が入賞、小山は9位、太田はレース中のペナルティーにより27位でレースを終えました。

 

コメント


佐藤蓮(1位/1位)
佐藤蓮 「練習から、決して調子が良かったわけではなかったのですが、落ち着いてレースに臨みました。予選でもベストタイムが出せませんでしたがレースになれば自信がありました。そもそもスタートには自信があったので、土曜日、日曜日とも思い通りにトップへ抜け出せました。土曜日のレースで優勝してシリーズチャンピオンになれたことがうれしいです。どうせなら優勝で決めたいと思っていました。今は自信にあふれています。昨年とは大違いです」

三宅淳詞(2位/2位)
三宅淳詞 「富士以降、安定して速さが出せるようになってきたので成長したなとは思います。予選で2戦ともポールポジションが獲れたのは自信につながります。ただ、スタートでは佐藤選手に連続でやられてしまいました。前回のレースから数えたら3回連続で、全く同じパターンで負けてしまいました。これはあきらかにぼくの力不足です。もてぎの最終戦と、鈴鹿のF1特別戦で、なんとかもう一段階レベルの高いレースをしたいと思っています」

リザルト

Round 11

順位 No. ドライバー 車名 周回数 タイム/差
1 7 佐藤蓮 SRS/コチラレーシング 17 28'13 541
2 5 三宅淳詞 HFDP/SRS/コチラレーシング 17 +0.573
3 63 川合孝汰 DENSOルボーセ IPG F4 17 +1.563
4 24 平木玲次 Media DoADVICS影山F110 17 +1.716
5 37 平良響 FTRSスカラシップF4 17 +3.769
6 60 菅波冬悟 OTG OL F110 17 +4.429
           
13 8 小山美姫 #USLETE Honda Racing 17 +11.120
18 6 太田格之進 SRS/コチラレーシング 17 +16.362

Round 12

順位 No. ドライバー 車名 周回数 タイム/差
1 7 佐藤蓮 SRS/コチラレーシング 17 27'26 887
2 5 三宅淳詞 HFDP/SRS/コチラレーシング 17 +2.476
3 37 平良響 FTRSスカラシップF4 17 +4.453
4 36 野中誠太 FTRSスカラシップF4 17 +5.005
5 24 平木玲次 Media DoADVICS影山F110 17 +5.027
6 63 川合孝汰 DENSOルボーセ IPG F4 17 +5.818
7 60 菅波冬悟 OTG DL F110 17 +7.532
           
9 8 小山美姫 #USLETE Honda Racing 17 +11.880
27 6 太田格之進 SRS/コチラレーシング 17 +51.083

ポイントランキング

順位 No. ドライバー 車名 総合ポイント
1 7 佐藤蓮 SRS/コチラレーシング 261
2 5 三宅淳詞 HFDP/SRS/コチラレーシング 130
3 60 菅波冬悟 OTG DL F110 128
4 6 太田格之進 SRS/コチラレーシング 115
5 63 川合孝汰 DENSOルボーセ IPG F4 113
6 24 平木玲次 Media DoADVICS影山F110 99
         
16 8 小山美姫 #USLETE Honda Racing 6

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