2019年4月11日(木)

Hondaモータースポーツの将来を担う4人のドライバーが2019年のFIA-F4選手権に参戦

FIA-F4選手権(FIA-F4 Japanese Championship)は、国際自動車連盟(FIA)が新たなエントリーフォーミュラカテゴリーとして提唱し、2014年からスタートしました。現在は世界各国で行われ、シャシーやエンジン、タイヤをワンメイクとし、若いドライバーたちが自らの実力で勝負し、ステップアップを狙うレースとして開催されています。

日本では15年からスタートし、今年で5シーズン目を迎えます。19年シーズンもこれまでと同じくSUPER GTシリーズのサポートイベントとして4月13日、14日の岡山国際サーキットで開幕戦を迎え、全7大会14ラウンドを予定しています。

Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)はFIA-F4に参戦するドライバーをサポートし、昨年、角田裕毅をチャンピオンへと導くことができました。タイトルを獲得した角田は今季、チームメートでランキング2位を獲得した名取鉄平とともに、ヨーロッパで開催されるFIA-F3選手権に出場することになりました。

今季のHFDPは昨年に続き、ドライバー部門およびチーム部門での2年連続の2冠達成を狙い、SRS-Formula出身でHondaモータースポーツの未来を担う4人のドライバーを擁してFIA-F4選手権に挑みます。

三宅淳詞

エースドライバーの証であるカーナンバー5をつけて走るのは三宅淳詞(1999年3月17日生まれ)。三重県伊勢市出身で、鈴鹿サーキットをホームコースとするドライバーです。カートレースを3歳から始め、全日本選手権には14年より出場して15年はFS-125クラスで2勝を挙げ、その後は最高峰のKFクラス、OKクラスにステップアップを果たしました。

昨年はスーパーFJ鈴鹿シリーズに参戦。第2戦からの出場となりましたが、その第2戦でポールポジションを獲得。決勝では6位となりましたが、第3戦以降は破竹の快進撃をみせ、5戦4勝でシリーズチャンピオンに輝きました。年末に行われたスーパーFJ日本一決定戦でも優勝を飾りました。三宅は昨年受講したSRS-Formulaを首席で卒業し、スカラシップを獲得して今季のFIA-F4に挑みます。

太田格之進

カーナンバー6で参戦するのは太田格之進(1999年6月18日生まれ)。三宅と同じく3歳からカートレースを始め、14年から全日本選手権へ出場。FS-125クラスを1年間戦ったあと、15年からはKFクラスに参戦しました。その後、16年からはスーパーFJにスポット参戦。昨年から本格的なレース活動を始め、JAF-F4地方選手権を西日本シリーズメインで戦いました。

太田は全戦出場できなかったこともあり、ランキングは僅差の2位なりました。しかし、スポットで参戦した東日本シリーズのポイントとの合計で日本F4協会の定めるグランドチャンピオンを獲得することができました。さらに年末に行われたF4日本一決定戦でも優勝を飾り、昨年のSRS-Formulaでは最終選考まで駒を進めました。

太田格之進

カーナンバー7をつけて走る佐藤蓮(2001年8月5日生まれ)は、4人の中で唯一、FIA-F4を継続参戦するドライバーです。 昨年のFIA-F4では最上位が4位。ランキングでは14戦中10戦で入賞を果たして7位となりました。成績以上に印象を残したのが、雨の止んだウエット路面で、一人ドライタイヤで挑んだスポーツランドSUGOでの第9戦です。

佐藤蓮

予選10番手からスタートし、路面が乾いていくのにあわせてオーバーテイクを繰り返し、トップに浮上。2位と19秒差でトップチェッカーを受けましたが、終盤に黄旗区間の追い越しのためペナルティーで降格しました。今年はその印象を上回る活躍に期待がかかります。

チームを移籍し、カーナンバー8をつけて参戦するのは小山美姫(1997年9月5日生まれ)。FIA-F4では、15年と16年のスポット参戦を経て、17年からフル参戦を果たしています。昨年、SRS-Formulaを受講した彼女は、FIA-F4で女性ドライバーとして初めての入賞を成し遂げ、ランキング15位となりました。

小山美姫

女性ドライバーだけで競われる、競争女子選手権「KYOJO CUP」を初年度の17年から2連覇しており、今年はDTMの前座として行われる女性ドライバー限定のフォーミュラカーレース「Wシリーズ」にも出場する予定です。

小山美姫

19年シーズンのFIA-F4は、常時エントリーが30台を超える予定となっています。予選ではポールシッターから1秒の間に10数台が並ぶ接戦となり、決勝でも独走は難しく、激しいトップ争いが繰り広げられることが多いと予想されます。

Hondaの未来を担うドライバーとして、最初に勝利に名乗りを上げるのはだれなのか。昨年の角田に続いて、Hondaは19年のFIA-F4でもチャンピオンを狙います。

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