Round13-14日本ツインリンクもてぎ

FIA-F4 決勝

2018年11月10日(土)~11日(日)

#5 角田裕毅が第13戦で優勝し7勝目を獲得
#6 名取鉄平は第14戦で優勝もチャンピオンは角田の手に

11月10日(土)~11日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県)でFIA-F4選手権シリーズ第7大会(第13戦、第14戦)が開催されました。HFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)からは#5 角田裕毅、#6 名取鉄平、#7 大滝拓也、#8 佐藤蓮の4人が参戦しました。角田はポイントランキングトップ、名取は2番手につけてシリーズチャンピオンの可能性を残したまま最終大会を迎えています。

ツインリンクもてぎでは金曜日の夜に雨が降りましたが、土曜日の朝には雨は止んで太陽が射し始めました。それでも濡れた路面は乾かず、ウエットコンディションのままで公式予選セッションが始まりました。HFDPの4人はレインタイヤを装着してコースイン、タイムアタックを行いました。30分間のセッションの結果、第13戦、第14戦とも名取がポールポジション、大滝が3番手ポジションを獲得しました。角田は第13戦で4番手、第14戦で2番手、佐藤は第13戦で6番手、第14戦で4番手につけました。

公式予選終了後には雲が切れ、快晴の空の下、路面はドライコンディションとなりました。午後1時5分、第13戦の決勝レースが始まりました。上位は合図とともにクリーンスタートし、特に角田の加速がよくコースのイン側に位置取りして大滝をかわし3番手に順位を上げ、さらに前を行く#62 小倉祥太を攻めて第5コーナーでインに入って2番手に順位をあげました。

名取はこの間に首位固めに入り、2周目を終えた段階で2番手角田との間隔を1秒702に広げました。しかしその後角田はじりじりとこの間隔を縮め始めました。6周目を終えた時には間隔は1秒を切り、8周目にはテールトゥノーズの状態に持ち込んだ角田はじっくりとチャンスをうかがい、9周目に名取に並びかかり激しく争った末、順位を入れ替えてトップに立ちました。

その後名取は角田に追いすがりましたが角田は名取を突き放し今季7勝目を飾りました。名取は2位、大滝は徐々に順位を落として7位、佐藤は8位でレースを終えました。

角田裕毅

翌11日日曜日は、朝から晴天となり午前8時25分、シリーズ最終戦となる第14戦のスタートが切られました。ポールポジションから名取が好スタートし、角田がそれに続きました。3番手スタートの大滝は加速が鈍く、4番手スタートの佐藤と順位を入れ替えてレースを始めました。

角田は名取、大滝は佐藤の背後につけてオーバーテイクのチャンスを探りながら、HFDPの1-2-3-4フォーメーションで周回を重ねていきましたが、5周目、大滝が佐藤に追い越しをかけた際に2台は接触、大滝はタイロッドを曲げてスローダウン、佐藤もサスペンション・ジオメトリーが狂ってペースダウンし順位を下げました。これにより3番手には#1 小高一斗が進出、角田との間隔を縮めて名取、角田と三つどもえの格闘が始まりました。

角田は名取攻略よりも小高のブロックに戦略を切り替え周回を重ねていたところ、9周目にコース上でアクシデントが発生してセーフティカーがコースイン、隊列走行となって結局そのまま11周を走り切りフィニッシュを迎えました。

この結果、名取が今季3回目の優勝を遂げ、2位でチェッカーフラッグを受けた角田は今シーズンのシリーズチャンピオンとなりました。HFDPのドライバーとしてはFIA-F4選手権が2015年に始まって以来の栄誉でした。ルーキーの名取はランキング2位でシーズンを終え、HFDPはチーム部門で3年連続のシリーズチャンピオンとなりました。

コメント

角田裕毅(優勝/2位)
角田裕毅「シーズン後半はプレッシャーを感じて自分らしいレースができないまま、前回の大会ではポイントランキングでほとんど追いつかれた状態でこの最終戦を迎えてしまいました。もちろん優勝で決めたかったんですが、無理をして何か起きても意味がないのでレースの後半は後ろを意識して走りました。チャンピオンが獲れてうれしいです。これまで支えてくれたチームの皆さんに感謝します」

名取鉄平(2位/優勝)
(左から)名取鉄平、角田裕毅「悔しいです。最終戦で勝てたことはうれしいですが、自分が求めていたようなシーズンではありませんでした。着実に成長したことは実感できますが、もっと結果を残すつもりでいました。まだこの先のことは分かりませんが、最後に勝って終わったのでいい形で来年につなげることができたとは思います」

リザルト

Round 13

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
15角田裕毅HFDP/SRS/コチラレーシング1223'50.867
26名取鉄平HFDP/SRS/コチラレーシング12 +1.218
362小倉祥太 DENSO ルボーセ JSS F412 +7.936
481菅波冬悟OTG DL F11012 +8.986
563川合孝汰 DENSO ルボーセ IPG F412 +10.954
67大滝拓也SRS/コチラレーシング12 +12.839
78佐藤蓮SRS/コチラレーシング12 +13.264
           
12 95 小山美姫 DRPF4 12 +19.994

Round 14

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
1 6 名取鉄平 HFDP/SRS/コチラレーシング 11 24'31.846
2 5角田裕毅HFDP/SRS/コチラレーシング 11 +2.831
3 1 小高一斗 FTRSスカラシップF4 11 +3.947
481菅波冬悟OTG DL F110 11 +4.803
5 98 石坂端基 TOEI BJRacing F110 11 +6.462
663川合孝汰DENSO ルボーセ IPG F4 11 +7.184
78佐藤蓮SRS/コチラレーシング 11 +8.818
           
RT 7 大滝拓也 SRS/コチラレーシング 4 +7Laps
RT 95 小山美姫 DRPF4 1 +10Laps

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー チーム 総合ポイント
1 5 角田裕毅 HFDP/SRS/コチラレーシング 245
2 6 名取鉄平 HFDP/SRS/コチラレーシング 231
3 1 小高一斗 FTRSスカラシップF4 188
4 63 川合孝汰 DENSO ルボーセ IPG F4 135
5 81 菅波冬悟 OTG DL F110 119
6 16 澤田真治 MediaDoADVICS影山F110 64
7 8 佐藤蓮 SRS/コチラレーシング 58
8 7 大滝拓也 SRS/コチラレーシング 57
       
15 95 小山美姫 DRPF4 10

ランキング詳細

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