Round11-12日本オートポリス

FIA-F4 決勝

2018年10月20日(土)~21日(日)

#6 名取鉄平が2連続表彰台を獲得
シリーズタイトル争いは最終ラウンドへ持ち越し

10月20日~21日、オートポリス・インターナショナル・レーシングコース(大分県)でFIA-F4選手権シリーズ第6大会(第11戦、第12戦)が開催されました。HFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)からは#5 角田裕毅、#6 名取鉄平、#7 大滝拓也、#8 佐藤蓮の4人が参戦しました。

土曜日午前8時10分から始まった公式予選では、晴天ながら気温が低下して難しいコンディションとなりました。30分間のセッションの結果、第11戦、第12戦とも#5 角田が3番手、#6 名取が4番手、#8 佐藤が16番手につけ、#7 大滝は第11戦で6番手、第12戦で5番手となりました。ところが#5 角田はセッション終了間際にコースアウトしてマシンが損傷し、タイヤも2本交換しなければならなくなったため、タイヤ使用規定の罰則によりスターティンググリッドは両レースとも最後尾スタートとなりました。

午後1時30分、快晴のもと第11戦の決勝レースが始まりました。上位はクリーンスタート、ほぼスターティンググリッド順で第1コーナーを抜けてレースは開始されました。最後尾スタートとなった#5 角田はスタート直後からオーバーテイクを始め、1周のうちに17番手へ進出、2周目に15番手、3周目に12番手、4周目に11番手、5周目に10番手と一気にポイント獲得圏内へ進出を果たしました。

一方3番手の#6 名取は後続を振り切りつつも、じりじりと2番手からは引き離され、単独走行となり、#7 大滝は5番手を守ります。#5 角田の追撃はさらに続き、10周目には9番手、12周目には8番手へ進出しました。13周のレースは、最終的に#6 名取が表彰台の一角3位でフィニッシュし、#7 大滝は5位、最後尾から追い上げた# 5角田は8位入賞、#8 佐藤は14位で終えました。

翌21日日曜日も朝から晴天のドライコンディションながら、気温は下がって冷え込みました。シリーズ第12戦がスタートすると、4番手スタートの#7 大滝が前を走る#6 名取にアウトから並び、1コーナーで前へ出ました。その後、#7 大滝は後方に#6 名取を従え、前を走る#81 菅波冬悟、#1 小高一斗を追いかけますが、次第に離されていきます。レース後半に入った8周目には、#7 大滝は#6 名取に先行を許して順位を入れ替えることとなりました。

一方、最後尾からスタートした#5 角田は第11戦同様に激しい追い上げを見せ、2周目に16番手、3周目に15番手、4周目に14番手と周回毎に順位を上げ、9周目にはポイント獲得圏内目前の11番手にまで進出。しかし追い上げはそこまでで、13周のレースはチェッカーフラッグとなりました。#6 名取は2戦連続3位で表彰台に立ち、#7 大滝が4位入賞を果たしました。この結果、#5 角田、#6 名取、#1 小高の3人によるシリーズチャンピオン争いの決着は、11月10日~11日に開催されるツインリンクもてぎ(栃木県)の最終大会へ持ち越されることになりました。

コメント

名取鉄平(3位/3位)(右)名取鉄平
「オートポリスを走るのは今回が初めてでしたが、いい感じで走り始めました。でも思い通りに走りきれないところも残って、苦戦しました。GTが走った影響で路面の状況が大きく変わっており、予選結果は思い通りではありませんでした。このコースはオーバーテイクが楽なコースだと思っていたのでレースでばん回するつもりでしたが、実際に走ってみるとなかなかうまく抜けませんでした。勝つつもりだったので結果は残念ですが、ポジティブに考えて、ツインリンクもてぎの最終戦でいい結果を残せるよう、このレースを分析して挑みます」

大滝拓也(5位/4位)
「5位、4位と2戦連続でシリーズポイントは取れましたが、勝ちたかったです。練習からいい感じがつかめていたのですが、予選では少し余裕を残しすぎてタイヤのパフォーマンスを使いきれず6番手、5番手(ほかの選手の降格で4番手)というグリッドでした。レースでは焦らず無茶せずタイヤをいたわる走り方を心がけました。第12戦ではうまく3番手に上がったけれど、(名取)に抜かれてからは後ろにいる石坂選手のことが気になって抜かれないような走りに切り替えたこともあって(名取)鉄平には引き離されてしまいました。どうしても勝ちたかったので悔しいです」

リザルト

Round 11

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
181菅波冬悟OTG DL F1101324'30.553
21小高一斗FTRSスカラシップF413 +0.427
36名取鉄平HFDP/SRS/コチラレーシング13 +1.915
463川合孝汰 DENSO ルボーセ IPG F413 +8.833
57大滝拓也SRS/コチラレーシング13 +9.996
616澤田真治MediaDOAD∨ICS影山F11013 +13.148
           
85角田裕毅HFDP/SRS/コチラレーシング13 +16.553
148佐藤蓮SRS/コチラレーシング13 +24.210

Round 12

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム/差
181菅波冬悟OTG DL F1101324'30.230
21小高一斗FTRSスカラシップF413 +2.904
36名取鉄平HFDP/SRS/コチラレーシング13 +6.736
47大滝拓也SRS/コチラレーシング13 +9.935
598石坂瑞基TOEI BJRacing F11013 +10.701
663川合孝汰DENSO ルボーセ F413 +12.000
           
115角田裕毅HFDP/SRS/コチラレーシング13 +18.142
138佐藤蓮SRS/コチラレーシング13 +23.061

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー チーム 総合ポイント
1 5 角田裕毅 HFDP/SRS/コチラレーシング 202
2 6 名取鉄平 HFDP/SRS/コチラレーシング 188
3 1 小高一斗 FTRSスカラシップF4 173
4 63 川合孝汰 DENSO ルボーセ F4 117
5 81 菅波冬悟 OTG DL F110 95
6 16 澤田真治 MediaDoADVICS影山F110 61
       
8 7 大滝拓也 SRS/コチラレーシング 49
9 8 佐藤蓮 SRS/コチラレーシング 46
15 95 小山美姫 DRPF4 10

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